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2011年12月20日火曜日

「ゆいまーるロード from 那覇」報告

たいへん遅くなってしまいましたが、10月23日に開催したフォーラム「ゆいまーるロード from 那覇 〜支えあう命・今 私たちにできること〜」の報告をします。

やはり、今年一番大きな出来事といえば「東日本大震災」です。
未曾有の被害を出した震災は、被災地からもっとも遠いこの沖縄にいる私たちにも大きな衝撃を与え、人生や社会のありようについて、あらためて考えさせられました。
そのようななか、沖縄のゆいまーる精神で復興支援しようと、様々な個人・団体・機関が活動を行っています。
「ゆいまーるロード from 那覇」では、そのような方々の活動を知り、お互いの思いを話し合うことを通して「今 わたくしたちにできること」はなんなのか、行動を起こすにはどうすればいいのか、を考えることを目的に那覇市の公民館7館が合同で開催しました。

会場は今年開館した「牧志駅前ほしぞら公民館」。
受付は各館職員が交代で行います。

幕開けは、那覇市のローカルヒーロー「ムムヌチハンター」のアトラクションです。
ムムヌチハンターは、様々なイベントにおいて義援金を募るショーを行っています。
今回もフォーラム前のショーで会場を盛り上げていただきました。

基調講演は、阪神大震災を経験し、市民防災に取り組んでおられる稲垣暁さん(沖縄大学地域研究所)。



稲垣さんからは、阪神大震災の経験や、実際に被災地に出向いてみてきたこと、感じたこと、そして沖縄にいる私たちが今できることはなんなのか、示唆に富むお話をしていただきました。

続いて第2部は、沖縄大学学生、小禄地区青年連合ゆいまーる隊 、那覇太鼓那覇市社会福祉協議会の4団体に、それぞれが行っている支援活動の報告をしていただきました。

今回は、フォーラム会場のホール以外にも研修室やロビーなどを利用して展示やチャリティー販売なども行いました。

ロビーでは様々な展示を行っています。
横断幕の下に「風の便り」のバックナンバーをすべて掲示しました。
「風の便り」は、被災地と沖縄をつなぐ支援情報紙です。
基調講演を行った稲垣さんや活動報告をした沖縄大学学生、そのほか有志によって毎週土曜日に発行しています。

第3部でパネリストを務めた張本智恵さんが所属する「琉球ニライ大学」も活動パネルを展示しました。

様々な展示物があったのですが、興味深かったのがコレです。
稲垣さん監修の「災害5道具」が展示されていました。
「災害5道具」とは、のこぎり、バール、ロープ、ジャッキ&かませ板、燃料式チェーンソーです。

NPO法人まちづくりネット」による喫茶コーナーもありました。
岩手県宮古市の福祉作業所や商店街、高校ラグビー部より取り寄せた物販、DVD販売とあわせてコーヒーやおいしいお菓子も提供しており、大好評でした。


また、那覇市が児童生徒の健全育成のために推進している「Go家(ゴーヤー)運動」のバッジも販売しています。その売り上げは全額復興支援に寄付するそうです。

このほか、「あたいぐゎープロジェクト」による家庭菜園でとれた野菜、苗木や「NPO法人HIV人権ネットワーク沖縄」のリストバンド、マグネット、置き物などのチャリティー販売がありました。


フォーラム第3部は、パネルディスカッションです。
コメンテーター に基調講演を行った 稲垣さん、ファシリテーターはまちなか研究所わくわくの宮道喜一さんです。

パネリストは、第2部から引き続き、沖縄大学学生、那覇市社会福祉協議会が参加。
あらたに琉球ニライ大学とNPOエクスブリッジも加わり、それぞれの活動をふまえ、震災後の意識の変化や今後自分たちに出来る支援について意見交換しました。

以下は、フォーラム会場の様子です。
パネリストの話に熱心に耳を傾ける参加者。

ロビーの様子。




このフォーラムで、若狭公民館としてはロビーの展示と「UNITE!NIPPON 〜つながろう!ニッポン〜」プロジェクトを担当しました。

ロビー展示では、アートNPOエイドの活動紹介をしました。
アートNPOエイドとは、被災された地域のアーティストやアートNPOが一日でも早く活動を再開できるように寄付を募り、支援を行うプロジェクトです。
人は誰でも日々の営みの中でさまざまな表現行為を行っています。
その表現の自由を保障し、社会の多様性を担保する存在としてアートの役割は小さくなく、表現を回復することが被災された地域が復興にむけて立ち上がる上で必要不可欠だという思いのもと活動しています。


パネルだけではなく、被災地の状況や復興にむけたアートNPOエイドの取り組みなどを映像を通して紹介しました。


「UNITE!NIPPON 〜つながろう!ニッポン〜」は、東京在住のカメラマンbozzoさんの手がけるプロジェトです。
これまで撮影した写真(約500点)をロビーで展示したほか、来場された方にも参加していただき【沖縄編】の撮影も行いました。


bozzoさん自身が来沖し撮影を行うことは無理なので、佐藤菜々子さん、由利玲子さんに撮影協力していただきました。

bozzoさん作成のパネルには、「日本の未来を 今、引き受けよう!」とあります。

震災後、これまでの社会構造が大きく揺らぎ崩れる中で、震災前の状態に戻す「復興」ではなく、それぞれが責任を持って未来を引き受け、創造的な社会の実現に向け「自分自身が何をするのか」を宣言してもらうのが「UNITE!NIPPON 〜つながろう!ニッポン〜」プロジェクトです。
多くの方に参加していただくことができました。



私、宮城も宣言しました。

「UNITE!NIPPON 〜つながろう!ニッポン〜」【沖縄編】はYoutubeにアップされています。


→ 「ゆいまーるロード from 那覇」の様子は那覇市HP 市政レポートにも掲載されました。

→ その他の写真もFacebookページにアルバムを作成し、アップしています。