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2015年10月20日火曜日

私にできること〜若狭公民館トークショー②〜 レポート

25日、『私にできること』の第2回目が開催されました。
金曜日の夜にもかかわらず、たくさんの方にお越しいただきました!



今回のゲストは、バルーンクリエーターの新垣レイさん。
実は、レイさんには去年の公民館まつりの時、会場の飾り付けのレクチャーをして頂きました。その時、レイさんの周りをパッと明るくする雰囲気と、バルーンがもたらすワクワクする感じは似ているな…と思っていました。優しく、明るく、でも捉えどころがない。まるでおとぎの国の人のようで興味深々でした。



この『私にできること』では「ワクワクさせてくれる人に話を聞こう!」というmy裏テーマがあったので、人選するときレイさんの顔がパッと浮かびました。

トークショー当日、レイさんの提案で、最初にみんなでバルーンの犬を作ってみることに。初めて作った方も多く、割れてしまったり、風船の扱いに手こずる様子も…。



手を動かしてみなさんの気分も上がったところで、トークスタート!
まずは、写真をみながらレイさんの活動紹介。

沖縄出身のレイさんは、大学進学のため長野へ。その時、住んでいた部屋の近くに風船ショップがあり、そこでバルーンと出会いました。はじめたその年に行ったバルーンコンテストの会場で、風船で飾り付けられた会場を見て魅了され、また、バルーンドレス界で世界一の日本人女性に、直々に教えを請いに行ったことなどの経験からも、本物に触れて、更に虜になったとのことでした。





その後アメリカで働いたり、にっぽん丸で働きながら船上生活をしたり…と、バルーンを続けながらも様々な経験を積み、沖縄に帰ってきたのが5年ほど前。

これまでは裏方的な役割でバルーンの活動をしていたけれそ、今はヒガシュウサクさんと組んで、パフォーマンスをする機会も増えているそうです。

話の中で、バルーンがコミュニケーションツールとなっているようなエピソードがいくつか出てきていました。
最初の3年間くらいはコンテストで上位にいきたい、負けたくないという貪欲な気持ちでやっていたけど、その後は穏やかに取り組めるようになり、バルーンを通じて人や場所と出会うことを喜びに感じている様子が伝わってきました。

「今まで一番人に喜ばれたバルーンの思い出は何ですか?」と聞いた時のこと。
沖縄国際カーニバルでのお話をしてくださいました。

そこで出会ったのが、セクシャルマイノリティーの青年。その子のやろうとしていることに共感して、パレードの衣装をつくったりして参加をしたら、その参加者にすごく喜ばれ「生きててよかったです。」
そう言われたそうです。参加者たちは自分たちのことを隠したいはずなのに、バルーンの衣装を着てメイクもした彼らは、すごく楽しそうで解放されていた。レイさんも本当にやっててよかったな…と思ったと語っていました。



誰かの役に立とうとか、誰かのために何かしようとか思ってこなかったけど、自分が好きで楽しいからやってきたことが、こんなにも人に喜んでもらえるなんて…。そう感じたそうです。
今回のテーマがまさにこれでした。自己犠牲的な貢献でなく、自分が心から好きなこと、楽しいからという理由でやっていることが、他者を喜ばせたり時には助けたり…。そんな人が増えていったら楽しくて住み良い場所が作れるのではないかな、という思いがありました。

ところで、自分の好きなものも苦手なものもはっきりしているというレイさん。普段から、不快な気持ちが芽生えたら、それがなぜなのか?をずっと考えるそうです。逆に、やりたいことがでてきたときも、こうだったらなあと頭の片隅で思い続けているとか。



今回のトークショーのレイさんの発言で、「たまたま」「偶然に」という言葉がたくさん出てきたのですが、話を聞いていくうちに、これは本人の意志と素直さによる必然的なものじゃないかなと思えてくるのでした。自分がどうしたいか判断できるのも、日々の自分の中の問答の賜物なんだなと思いまいした。

それから、打ち合わせのとき名言!と思って手帳に書き留めた言葉がありました。
「やりたいことをやるのは筋力」
なんとも言い得て妙!筋力だから使わなくなると衰える…でもきっと、意識して鍛え直せば、またパッと行動に移せるようになるはず!!そう思うと元気が出てきます。

後半、会場の皆さんからいくつかの質問がでました。その中の一つをご紹介すると、

「やりたいことがあるけど、まだまとまっていない。父親が堅い考えの人なので、どうしたらそれを吹っ切って進んでいけるでしょう?」



レイさんのお父様も公務員で堅かったとのエピソードを受けての質問でした。
「まず物理的に距離を置くことだと思う。自分の場合は進学で長野へ行き、一人になれたことが大きかった。」
確かに、近くにいると意識してしまって、自分の思いを封じ込めてしまうこともあります。また、こんな話も。

レイさん自身、バルーンに出会う前まで、一つのことに秀でた人が羨ましかったと言います。自分にとってのそれを探していた時、いろんなことにチャレンジしたり、ノートをつけて自分を見つめる作業を続けていたそうです。そんな経験をしたレイさんの。
「見つけたかったら、探すしかないと思う。」
という言葉はとても説得力がありました。

約2時間、楽しく充実した内容の話を聞かせて下さったレイさん。
今後、どんな活動をされていくのか楽しみです!!
ブログやFacebookのページもあるので、ぜひ覗いて見て下さい!

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http://reeei.ti-da.net/

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