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2017年6月8日木曜日

ゆんたく会の様子。No.3

6月2日のゆんたく会。
この日は「不易流行(ふえきりゅうこう)」という言葉から始まりました。

「不易流行」とは…
『(芭蕉の俳諧用語)不易は詩的生命の基本的永遠性を有する体。流行は詩における流転の相で、その時々の新風の体。この二体は共に風雅の誠から出るものであるから、根元においては一に帰すべきものであるという。』 ー広辞苑 第四版よりー

つまり…
『いつまでも変化しない本質的なものの中にも、新しさをとり入れて変化していくという考え』で『松尾芭蕉が提唱した俳諧理念・哲学のひとつ』なのだそうです。


よく ファッションの世界でも流行が繰り返されるといわれます。
「不易流行」。
参加者のひとりが最近の若者の服装をみて、感じたことのようです。

また、「服は体をなす」という言葉もでてきました。
身なりをきちんと整えることで心を整える。
何も高い服をきて、ファッショナブルな装いをすることではなく、時と場所に応じた、その人らしい装い。
「身なりは人格をあらわすからね〜」とのこと。

この話の流れから、ある参加者(80代)の方が幼かった頃の話になりました。
「昔のおばあさんたちは、芭蕉布の着物をきちんと着こなしていたね。」
「シークヮーサーで綺麗に洗って、シャンとした格好をしていらした。」

シークヮーサーで芭蕉布を洗う!?
私は初めて知りました。

少し調べてみると…
昔は織り上げた芭蕉布をシークヮーサーの果汁で洗って、固い布を柔らかくしていたそうです。

ちなみに…
『シーは「酸」、クヮーサーは「食わせるもの」を表し、シークヮーサーという名称は「酸を食わせるもの」を表す。これは、芭蕉布を織り上げた際に、そのままでは固い布をシークヮーサーの果汁で洗浄し、柔らかくしたことに由来する。』 
 ー沖縄大百科(提供:エフエム那覇 ※weblio辞典)よりー

のだそうです。
食用としてはもちろん、こうした使い方もしていたのですね!


毎週金曜日のゆんたく会。
いろいろな話題がでます。
ひとつの言葉から話がどんどん広がって。

日常の小さな思い出話から垣間見える、昔の那覇や沖縄の様子。
小さいけれど、大切な歴史の一部だと思います。

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「ゆんたく会」
【日時】毎週金曜日 10:00〜12:00
【場所】若狭公民館 第2研修室
【費用】毎回100円(お茶菓子代として)