ページ

2019年1月9日水曜日

防災×やさしい日本語かるた編、開催しました!

1月5日、年明け最初の土曜日に「防災×やさしい日本語かるた編」開催しました!


災害時に使う難しい日本語、例えば「避難」などは、外国の方にとっては漢字が読めず理解が難しかったり、「ひなん」という意味がわからないという事があります。

そこで”やさしい日本語”の登場!
「避難」を「にげる」などのやさしい日本語に言い換えて、外国の方にも伝わるように工夫します。

今回は日本人・在住外国人が一緒になって防災・災害にまつわる言葉をやさしい日本語に変換し、やさしい日本語の視点について学ぶ&防災意識を高めよう!という目的のもと開催されました。

特に今回は災害のなかでも沖縄と関係の深い「台風」に焦点をあてて、台風に関する災害用語を題材にやさしい日本語について考え、さらにその災害用語をかるたにして遊びました!

今回の企画は「やさしい日本語」を広める活動をしている日本語教師の瀬底先生&大仲先生&川野先生の3人に協力いただきました。

瀬底先生と大仲先生

講座スタート後、まずは参加者全員の自己紹介。
今回は日本人の他、ネパール、ベトナム出身の県内在住者の方も参加してくれました。



そして今回ご協力いただいている「Happyぼうさいプロジェクト」の皆さんも、はるばる福岡県・佐賀県から駆けつけてくれました!
Happyぼうさいプロジェクトの皆さん

自己紹介の後はグループ分け。今回のグループ分けはなんと、ビリッとやぶられたチラシを使ったグループ分け!

参加者はやぶられたチラシを一枚とって、そのチラシのパーツがピタッと合う人とグループになります。グループ分けの最初は「ユニ○ロのチラシ持ってる人ー?」とか、「か○ひでのチラシ持ってる人ー?!」などと声を掛け合いながらグループのメンバーを探すところからスタートしました。        

やぶれたチラシをパズルのようにあわせてグループメンバー探し

無事グループメンバーが揃ったら、本日やることの説明や主旨などの説明を受け、それから参加者みんなで台風に関する難しい日本語を挙げていきました。
たくさん出てきた台風用語

出てきた言葉は、「台風の目」「暴風域」「避難勧告」「進路」「ヘクトパスカル」「休校」など。極めつけは「けーし風」という沖縄ならではの単語も!

挙がった単語は各グループに振り分け、グループ毎で台風に関する難しい日本語をやさしい日本語に変換→イラストに描くという作業に入りました。台風用語をやさしい日本語にするのが案外難しく、どのグループも知恵を出し合いながら書いたり描いたりしていました。




けーし風、やさしい日本語でなんと説明すれば・・・?!

各グループで2~3枚の台風用語をやさしい日本語に変換し、かるたを作成した後は、いったんカードをずらっと並べ、各グループがどんな風に描いたかを見比べました。できあがったかるたはこちら!

ヘクトパスカルの表現が秀逸ですね
たしかに「休校」って難しい日本語かもしれません
完成したかるたたち

ずらっとならんだかるたを前に、参加者の皆さん写真を撮らずにはいられませんでした。
そんな皆さんを撮った写真がこちら。



どれも「なるほど~、こんな風に絵で表現したんだ!」とグループ毎に工夫がみられ、見比べるのも面白かったです。

かるたが完成したら早速かるた遊び!
読み札は、グループ毎で考えた”やさしい日本語”です。例えば「休校」は「がっこうがやすみになること」のような感じで読み札が読まれ、参加者はそのかるたを取ります。

床におかれたかるた。手前に見えるのは「河川氾濫」

「不要不急の外出を避ける」というムズカシイ日本語のかるたを取っています


かるた遊びを終えた後は、那覇市の津波避難マップを見て、参加者それぞれが○曜日の○時ごろは自分はどこにいるだろうか?と考え、そこからの最寄の避難所を確認しあいました。




 そして最後は参加者皆さんで記念撮影!
手に持っているのは今回作ったかるた

参加者からは、やさしい日本語に言い換えるのは案外むずかしい!という声や、今回のワークショップで「避難勧告」と「避難指示」の意味の違いを初めて知った!という参加者や、防災×やさしい日本語をかるたというツールで学べたことが良かったなど様々な感想を頂きました。

ご参加いただいた皆さま、やさ那覇の皆さま、Happyぼうさいプロジェクトの皆さま、どうもありがとうございました!