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2022年6月16日木曜日

報告:ネパール献血者1周年イベント開催!

6月14日に、ネパール献血者協会設立1周年記念”命を分かち合う献血”を開催しました。

6月14日は、世界献血者デーです。1年前のこの日にネパール献血者協会はうまれました。この記念日にイベントを開催したいと代表のサハ・ラフルさんより相談をうけ、共催で開催することになりました。

”命を分かち合う献血”と題された本イベントでは、全体を通して献血することの重要性をお伝えしました。


最初はネパール国歌をみんなで聞きました。ネパールでは、こういったイベントを行う際は立ち上がって国歌を皆で聞くそうです。(ネパールの皆さんは歌っていました。)今回はネパール国歌の後、那覇市歌も続けて聞きました。司会はメンバーのタマンさんと、NGOセンターの佐々木さんです。

オープニングの挨拶はネパール献血者メンバーで、現在は横浜で働いているニマさんのビデオ挨拶でした。ニマさんはネパール ニューイヤー・パーティーでダンスを披露してくれたり、アートな部活動ユーチュー部に参加してくれたりしていたので若狭公民館ではおなじみです。ビデオで元気な姿が見られて良かったです。

続いて「ひと家族に、ひとりの献血者」というスローガンを伝えるための寸劇です。
代表のラフルさんが、献血経験のない青年を演じてくれたのですが、「血がないなら水に絵の具をまぜたら?」「私は血はないよ。肉しか見えないよ〜」など、幼稚園などでやったら子どもたちから沢山のつっこみが入りそうなおとぼけ満載の楽しい演出でした!
客席に降りて友人にも献血のお願いにまわります。誰も献血をしてくれないと、悩みぬいたおとぼけ青年が、お母さんのために献血をしてみたら、全然怖くなかったというストーリーです。



続いてアメリカ在住で世界中で献血啓蒙活動しているアラズン・マイナリ氏によるビデオメッセージ。マイナリ氏の8分のビデオを日本語にするにあたり、ラフルさんと4時間弱の打ち合わせ。マイナリ氏のネパール語をラフルさんに日本語に訳してもらい、それをわかりやすく短い言葉にして字幕をつけました。マイナリ氏の素晴らしい活動と熱い思いをきちんと伝えられるようにラフルさんと相談しながらすすめましたが、観ていただいた方から、とてもわかりやすかったという声をいただきました。思いが伝わっていたら嬉しいです。


次は、ラフルさんによるネパール献血者協会設立のきっかけと、タマンさんによるネパール献血者協会の活動報告です。

はじめて訪ねた久茂地献血ルームでラフルさんは初めての外国人献血者だったそうです。日本語で書かれた問診票に答えなければならず大変な思いをされたとのことで、イベントに来られていた赤十字関係の方に英語表記の問診票を準備してもらえるようにお願いいていました。

2つ目の寸劇のスローガンは「献血はいつでも、誰でも、どこでも出来る!」初めての日本で献血した後、友だちを誘って献血に行く体験をドラマにしていました。献血ルームに入って「お菓子がある!」という声が聞こえてきたりするなどこちらも面白い演出になっていました。

ネパール献血者協会ではこれから3年間で47都道府県にて献血を行い、啓発に努め、ネパール人献血者グループをつくることが目標だそう。今後の活動にも注目していきたいです

トークの後は、来場者で小さいグループに分かれて今日のイベントについて語り合う時間でした。ネパール献血者のメンバーもグループに入り直接質問に答えるなどの交流がありました。

実はこの日、献血者協会の皆さんがぜひ来場のお礼がしたいとのことでネパールのミルクティー「チヤ」を準備してくれていました。暖かくて甘いチヤをいただいて、心まで暖かくなりました。チヤを作り始めたところで時間がなくなったメンバーに呼び出され、急遽よばれた学生さん。ごちそうさまでした。


公民館ではインタビュー動画に日本語訳をつけての動画編集や、横断幕や標語のデザインと印刷をお手伝いしました。

若狭公民館の他にも那覇市社会福祉協議会(那覇市ボランティア市民活動センター)、沖縄ネパール友好協会、沖縄NGOセンター、多文化ネットワークfuふ!沖縄ら多くの方の協力で開催した今回のイベントは、彼らの活動を応援し、支えている人々に見守られているようなイベントになりました。

6月15日付の沖縄タイムス琉球新報に記事が掲載されました。こちらもぜひ、ご一読ください。



当日はZoomでも生配信しました。アーカイブはこちら↓

お時間がある時にぜひ、ゆっくりとご覧ください。