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2023年12月13日水曜日

市民講座【南の島の南極教室2023】報告

【南の島の南極教室】 12月10日13:00~15:00若狭公民館3階ホールで開催されました!



会場にはパネルや本物の隕石や鉱石などが展示され、南極教室が開催されるまで参加者はパネルなどをみていました。
南極で実際に使用したブーツを履いたりできました。




南極教室の始まり始まり!

今年の司会も南極OB会沖縄支部長 薮さんにお願いいたしました。

35次隊 薮さん



49.58.63次隊 馬場さん

続いて、3回も南極観測隊を経験している馬場さんの紹介です。
琉球大学で主に岩石の研究をしており、この日も貴重な岩石を公民館へ持ってきてくれました。


採掘された場所と年代が記載されていました。


40.44.62次隊 大下さん

続いて、こちらも3回の南極観測隊を経験している大下さん。


主に通信機器の業務をこなしていたいた大下さんは電波塔の整備や他の基地や雪上車・船や飛行機からの通信のやりとりなどをこなす重要な役割を果たしていたそうです。
3回目の越冬の際は南城市からマスコットキャラクターの「なんじぃ」も持っていき写真を撮ってきたそうで、会場には越冬した「なんじぃ」も来てくれてました。

55次隊 春日井さん


野外観測支援をしていた春日井さんは年の半分ぐらいを雪上車やスノーモービルでの作業を行なっていたそうです。


53次隊 大吉さん

沖縄気象台に勤めている大吉さんは南極の気象の観測を行なっていたそうです。
なんと、1次隊から気象省から職員を派遣しているそうです。
大吉さんがいた時は南極でもスイカが収穫できる施設などもあったとのこと。




41次隊 宮城さん


主に空中のサンプルの回収やヘリなどの整備などを行なっていたそうです。

22.24.35.40.41.46.54次隊 渡邉さん

夏隊・越冬隊として歴代の夏隊・越冬隊隊長も歴任したことのある渡邉さん。
南極OB会沖縄支部長である薮さんが越冬した際にも隊長をしていたこともあります。
国立極地研究所の名誉教授でもあり、南極にいるオキアミの研究や実際に南極の海に潜り生き物の研究をしているそうです。
南極観測隊には7回と査察を含めると10回南極に行ったことがあるそうです。




40次隊 河原さん



もう1人オンラインで参加した今年3月まで沖縄気象台で勤務していた40次隊の河原さんです。
一昨年の南極教室の際は会場に直接きていただきました。今回は札幌からオンラインで参加してくれました。


会場に6名とオンラインで2名の方々が参加での南極教室スタートです。

南極への行き方や昭和基地の施設の説明などを行なった後に毎年恒例の南極⚪︎×クイズを行いました。

毎年恒例企画となりました


問題がたくさんあり、最後まで行うことができなかったのですが、こちらで少し紹介します。
Q:「北極」と「南極」どちらが寒い?
A:どっちも寒い! 南極の冬の平均気温マイナス70℃ 北極の冬の平均気温マイナス30℃

Q:昭和基地周辺で見られる動物は?①王様ペンギン②白クマ③アザラシ
A:アザラシ

Q:オーロラの高さは?①富士山②ジェット飛行機③国際宇宙ステーション
A:国際宇宙ステーション(ISS)

それぞれの分野の専門家が解説を踏まえながら、問題に回答していきました。

解説を聞く参加者たち


問題の途中ですが、南極とのライン通話ができるとのことで、直接南極にいる隊員とお話しするタイミングが出てきました。



お電話に対応してくれた方は全国ネットのテレビでも取材を受けた西巻さん。
64次隊で現在越冬中で忙しい中、電話をしてくれました。


会場にいる子どもたちの質問にも答えてくれました。


参加の子どもたちも南極にいる隊員と直接お話しができて良かったとの声が聞けました。


最後に参加者には南極の氷が解ける音も聴いていただきました。



約1万年前の南極の氷には空気が入っており、その中には1万年前の空気も一緒に入っています。
水で溶かして、実際に空気の音を聞くことができます。

2時間の講座はあっという間!最後は現地南極OBの皆様で集合写真を!


ご参加いただいた皆様・南極OBの皆様ありがとうございました!


主催:那覇市若狭公民館

共催:南極OB会沖縄支部

協力:極地振興会・南極OB会



(崎枝)