4月22日〜23日の日程で「なは防災キャンプ' 22 春 (新都心公園)」を開催しました!会場は那覇市の広域避難場所の一つ、那覇新都心公園。
まずは、「防災キャンプ」ってなに?という人もいると思います。
防災キャンプとは「防災訓練×キャンプ」をかけあわせて、宿泊しながら擬似避難体験をしようという企画です。
防災キャンプには3つのルールを設けています。
①自己完結
②シーズン毎にやる
③できれば宿泊する
日帰りの訓練だと、終わったら帰宅してお風呂に入り、ご飯を食べますよね。では宿泊となるとどうでしょう?
防災キャンプでは、公園など避難所になるような場所で過ごすためにはいったい何が必要なのか、自分で考え、そして季節に合わせてどのように過ごすかをそれぞれ考えてほしいという狙いがあります。
そして宿泊体験を通して様々なことに気づき、今後に生かしていくことを1つの目的としています。
公園内にはどのような機能があるのか、公園が災害時にどのような役割を果たすことができるのか、ほとんどの方は知らないのではないでしょうか。
那覇新都心公園は大規模な延焼火災などが発生した場合に避難することができる「広域避難場所」となっておりますが、津波・洪水・土砂災害などの災害の危険が切迫している状況において、時間的に猶予がない緊急避難場所としての「指定緊急避難場所」にも指定されています。
公園には電線もなければ、大きな建物もないため、延焼火災などの影響もなく、備蓄や貯水もあるため、災害時における一時避難所としての役割ももっています。
このレポートでは防災さんぽと防災ブースに関しての紹介をしていきます。
防災さんぽ
那覇新都心公園の非常時の機能について、防災士・災害ソーシャルワーカーである稲垣 暁 氏のガイドのもと参加者と共に公園内をさんぽしながら学びます。
今回は那覇市防災危機管理課の案内で那覇市内最大の備蓄庫の見学と那覇市上下水道局下水道課の協力でマンホールトイレの場所の確認や実際の組み立てなどを見学することができました。
まず最初は公園の県立博物館・美術館側のマンホールトイレの整備場所へ。
那覇市上下水道局 下水道課より提供 |
こちらのマンホールがトイレに変身するって知っていましたか? |
マンホールを見ただけでは、他のマンホールと全然区別がつかないマンホールトイレの蓋。
こちらは特殊な鍵がないと開けることもできないために、災害時に上下水道局の職員が来ないと開閉ができないようになっています。
防犯上のために誰でも開錠できないようになっているとはいえ、災害時に那覇市上下水道局が被災して、建物が崩壊したことを想定してバックアップの鍵を公共施設に保管したり、トイレ設置の訓練が必要だろうという説明が稲垣さんよりありました。
参加者からも「近くに住んでいるがこれがマンホールトイレということは知らなかった」という声もあり、災害時にマンホールトイレが機能するように地域と行政が連携していく必要性があることも話あわれました。
マンホールトイレは公園内駐車場の方にも整備されており、那覇市上下水道局下水道課の協力で実際にマンホールトイレを設置していただきました。
和式トイレになっており、高齢者や障がい者には使用が難しそうでした |
実際に参加者が入ってみました |
こちらは洋式のトイレですが、カバーが大人4人がかりの設置になりました |
大掛かりの設置ですが、洋式のトイレは座りやすいですね |
那覇市上下水局 下水道課の皆様・そして担当職員の比嘉さま、ご協力ありがとうございます! |
那覇市防災危機管理課の源河さんが案内してくれました。 |
受付では、毎度の防災キャンプで実施している「もしもカード」を記入してもらう他、避難所でのニーズ(避難者に足りない物や知識・手助け・etc...)と「私こんなことができます」(避難者ができること、例えば英語ができます、とか、医者です、とか、お手伝いができます、etc...)について、受付にて申告をお願いし、その内容を掲示・マッチングするという試みを行なっていました。 |
曙まち協の玉寄さん |
こちらは「一般社団法人災害プラットフォームおきなわ」の共同代表理事の有村さん(通称あ〜り〜さん)の「まいまい号」です。防災キャンプではお馴染みの車となりましたが、道ゆく人たちは「これはなんだ?」と声をかけてくれて、そこから防災キャンプについて知ってもらう広告塔の役割を果たしてくれました。
主催・共催:(一社)災害プラットフォームおきなわ / 那覇市若狭公⺠館
協力団体:一般社団法人 人も犬も猫も幸せなまち創り隊 Okinawa /
包括支援センター / キャンプ沖縄事業協同組合/
社会福祉協議会 / 校区まちづくり協議会(曙・銘苅・石嶺)
那覇市防災危機管理課 / 那覇市上下水道局
助成:一般社団法人 沖縄しまたて協会