2025年7月15日火曜日

【レポート2】なは防災キャンプ’25夏 〜避難所から学校へ登校する防災体験〜

 〜避難所から学校へ登校する体験の朝〜



夜を明かした子どもたちは、早朝、まだ少し眠たそうな顔で体育館に集合。
「ねむたい〜」「もっと寝たかった〜」とつぶやきながらも、友達と笑い合いながら足を運びました。


☀ 朝はラジオ体操からスタート



朝のスタートは、グラウンドでのラジオ体操。体育委員の子たちが前に出て、みんなをリードしてくれました。
身体をほぐしながら少しずつ目が覚めていきます。


🍳 朝食は「第2の防災食体験」




その後は家庭科室へ移動し、朝食タイム。
昨日とは異なる防災食メニューに、「今日はなにかな?」と興味津々。普段の食事とは違う食体験を通じて、改めて「食べること」「備えること」への関心が深まりました。


📝 1校時:ふりかえりの時間



1校時は、キャンプを通して感じたことをふりかえる時間。
「寝心地が思ってたより大変だった」「もっと準備が必要だと思った」など、自身の気づきや仲間との体験をもとに、一人ひとりがしっかりとアウトプットしてくれました。

ふりかえりのコメントをまとめてみました。


📝 子どもたちのふりかえり(感想より抜粋)

  • 災害時は「自分だけで考える」ではなく、「家族で話し合うこと」が大切だとわかった

  • 津波がどれだけ危険か、簡単に人が流されることを知り、海辺では注意しようと思った

  • 災害時に困っている人がいたら、自分にできることをして、やさしく声をかけたい

  • 地震や津波の種類や沖縄の災害リスクについて学べた。今後に備えて準備したい

  • 防災バックには何を入れるか、家族で考えて準備しようと思った

  • 災害が起きたときに、家族の集合場所を事前に決めておく必要性を感じた

  • 防災食を通して「食べられること」のありがたさを知った

  • 防災講話では、「人的被害が起こってはじめて災害になる」と知り、命の重さを考えた

  • 被災者支援に関わる人々の話を聞き、災害を止めようと努力する人がいることを知った

  • 今後は、「人を助けられる人」になりたいと改めて思った


その後に、あーりーさんと那覇市防災危機管理課より源河さんが話を総括しながら子どもたちの話をより現実的な災害時の状況とそこに対する対応のアドバイスをしてくれ理解を深めてくれました。



🎙源河さんのお話(要約)

「昨日のキャンプは楽しかったよね。でも、実際の災害では“楽しい”ばかりじゃないんだ。もし大きな地震が何度も起こったら、怖くて眠れなくなることもある。避難所では知らない人と一緒に生活しなきゃいけないこともあるよ。

昨日の夜ごはん、美味しかった? 実は災害の時には、自分で準備してないと食べ物はもらえないことがあるんだ。遠足みたいに、自分でお弁当を用意する必要があるよ。だから家に帰ったら、家族と“どこに避難するか”“何を準備するか”話してほしい。

それから、『マイ・タイムライン』というのを知ってる? 災害が起きたときに、“家族がどう動くか”を決めておくものだよ。土日に、家族で話して作ってみてね。

防災って難しく感じるかもしれないけど、みんなにも“考える力”がある。災害のときに、自分や家族を守れるように準備しよう!」



🎙あーりーさんのお話(要約)

「みんな、昨日ちゃんと眠れた? キャンプで寝るのと、いつものおうちで寝るのって全然ちがったよね。実は“寝る・食べる・出す(トイレ)”って、人が元気に過ごすために大事なことなんだよ。

とくにトイレの話。災害で水が止まったら、いつものトイレは使えなくなる。そんな時は“携帯トイレ”を使うよ。ビニール袋と固める粉がセットになってて、用を足したら袋ごと捨てられる。これを知らないと我慢しすぎて体調を崩すこともあるの。

だから、今日覚えて帰ってほしいのは、“どこで寝る? なにを食べる? どうやってトイレする?”を、ちゃんと家族と話しておくこと。昨日の体験をもとに、“自分の家だったらどうするかな?”って考えてみよう。いつもの暮らしができないときに、自分や家族が困らないように準備しておくことが大切だよ。」




次回【レポート3】では、5・6校時に実施した「防災✖︎演劇ワークショップ」の様子をお届けします。
子どもたちが自ら演じ、考え、表現した「避難所での物語」をぜひご覧ください。

👉 レポート3はこちら




主催:那覇市若狭公民館

共催:那覇市若狭小学校区まちづくり協議会/那覇市防災危機管理課/若狭小学校PCA/

協力:那覇市社会福祉協議会/(一社)災害プラットフォームおきなわ/若狭小学校/株式会社 TEAM SPOT JUMBLE