毎週土曜日の夕方、若狭公民館の第3研修室で活動するNepaRyuku Oyako Groupは、初のネパールの子どものためのグループです。
沖縄県には、多くの外国人が暮らしていますが、その中でもネパール人が一番多いです。若狭公民館の近くには多くのネパール人の方が生活しています。
グループ誕生のきっかけ
子どものための活動をしたいという声はずっとあったものの、なかなか実現できずにいたそうです。そんな中、ダンスイベントへの出演依頼や、母語をテーマにしたトークイベントなどが背中を押し、2025年11月、ついにグループがスタートしました。
ネパール人のグループは沖縄にもたくさんありますが、子ども向けの活動グループは、これが初めてとのこと。お母さんたちの「子どもたちのために」という思いが形になった、特別な場所です。
活動は毎週土曜日の18時から20時まで。前半と後半で内容が変わります。
【前半18時〜19時:英会話教室】
前半は英会話の時間です。講師は2人。天妃小学校でALTも務めるフィリピン出身のマリー先生と、スペイン語も話せるメキシコ出身のマリアナ先生です。異なるバックグラウンドを持つ2人の先生のもと、子どもたちは楽しみながら英語に親しんでいます。ネパール人の子どもたちだけでなく、日本人の児童も一緒に参加しており、自然な形での異文化交流が生まれています。
保護者の皆さんは、研修室の前に座って、のんびりとおしゃべりを楽しんでいました。子どもたちが安心して学んでいる間に、お母さんたちも自分たちの時間を過ごせる。そんなゆったりとした雰囲気が、このグループの温かさを表しているようでした。
【後半19時〜20時:ネパール文化の時間】
後半は、ネパールのダンスやお祭りなど、文化を伝える時間です。沖縄で生まれ育った子どもたちの多くは、ネパール語の読み書きが十分にできまないそうです。「自分のルーツの言葉を知ってほしい」というお母さんたちの願いから、今後はネパール語の読み書きも取り入れてようです。
子どもたちの変化
活動を通じて、子どもたちにはうれしい変化が生まれています。
以前は恥ずかしがり屋だった子が、みんなの前で堂々とダンスを披露できるようになりました。学校でも自ら「発表したい!」と手を挙げるようになったという話も聞こえてきます。ネパール語の歌を歌えるようになり、自信に満ちた表情を見せてくれる子も。子どもたちの成長が、お母さんたちの何よりの喜びになっています。
お母さんたちにとっても大切な場所
参加しているお母さんたちは、沖縄に来てから7年から12年ほど。もともとの友人同士だけでなく、このグループで初めて出会ったというお母さん同士もいます。
「情報交換ができて、子どものことを相談できる仲間ができた」と満足の声が聞かれました。家にいるよりも、ここでの出会いが日々の充実感につながっていると話してくれたお母さんもいました。
ネパール人の保護者の方からは「ネパール語の本が欲しい」「学校のルールをもっと知りたい」という声も上がっています。幼稚園の入園準備でバッグを手作りしたり、持ち物すべてに名前を書いたりすることに驚いたというエピソードも。「ネパールでは3歳から勉強中心で、日本のように体を動かす時間が多いとは思っていなかった」という声もあり、文化の違いに戸惑いながらも前向きに向き合うお母さんたちの姿が印象的でした。
これからの夢
中心となって活動するのは、若狭公民館で行っているネパール・ニューイヤー パーティーで料理指導をしてくれているサンズさん、トリチャヤさん、ダンス指導をしているパルミラさんの3名。パルミラさんは、これまでひとりでダンスなどの活動を続けてきましたが、「これからはグループのみんなで、もっと地域のいろいろな取り組みに参加していきたい」と、話してくれました。
NepaRyuku Oyako Groupは、今年度から若狭公民館の利用団体としても活動しています。4歳から小学校低学年のお子さんとその保護者であれば、どなたでも参加できます。ネパールの文化に興味がある方、お子さんに英語や異文化に触れてほしい方、ぜひ一度のぞいてみてください。(sato)








