2026年1月14日水曜日

南の島の南極教室2025、開催しました

 12月13日(土)14時~16時、南極教室開催しました。

南極観測や越冬隊員の生活について学び、南極をより身近に感じながら、環境保全にも目を向けていく本講座。今回は、その様子を振り返ります。


今回の参加申込は117名、当日の参加者は94名でした。多くの方にご関心をお寄せいただき、ありがとうございました。

講師紹介

第63次隊 馬場 壮太郎さん
3年前に南極に滞在。現在は琉球大学で岩石を中心とした研究を行っています。




第62次隊 大下 和久さん
南極にはこれまで3回参加。事務担当、通信機担当(2回目)などを務めた経験をお持ちです。



第40次隊 河原 恭一さん
東京から来沖。数年前までは沖縄気象台に勤務していました。例年南極教室に関わっており、転勤後はオンライン参加でしたが、今回は対面での参加となりました。




第40次隊 堀本 浩二さん
南極では通信担当を務め、現在は海上保安庁に勤務しています。






オンライン参加講師

第65次隊副隊長 行松 彰さん
国立極地研究所 共同研究推進系 准教授。オーロラや宇宙を専門とし、今回は最新の南極情報とオーロラについて解説いただきました。



渡邉 研太郎さん
夏隊・越冬隊として多数参加し、歴代の隊長も歴任。国立極地研究所 名誉教授で、南極海のオキアミ研究や潜水調査による生物研究を行っています。





本講座は、第35次隊の薮 伸児さんの司会で進行しました。




はじめに、南極への行き方や昭和基地の施設について紹介がありました。その後、行松さんより最新の南極情報とオーロラについてのお話がありました。




オーロラのしくみ

地球は大きな磁石のような性質を持っており、その磁力によって宇宙からの放射線を防いでいます。太陽風によって運ばれた電子が地球の磁力線に沿って大気中に降り注ぎ、大気中の粒子と衝突して光る現象がオーロラです。


南極のオーロラの様子紹介

粒子が降りてくる高度や場所によって、さまざまな色のオーロラが現れます。南極はオーロラの観測に非常に適した場所であることも紹介されました。

いろんなオーロラを紹介

南極にオーロラが多く出てきており、観測に向いている場所です。


南極の暮らし

南極の暮らしで日本と最も違う点は、やはり「寒さ」です。

  • シャボン玉が一瞬で凍る

  • 空気中の水分が凍って降る「ダイヤモンドダスト」が見られる

  • まつげが凍る

  • ブリザード時には、施設間を移動する際に命綱を張り、必ず複数人で通信室と連絡を取りながら行動する

一方で、厳しい環境の中でも、かまくらを作ったり、スキーを楽しんだりと、南極ならではの楽しみ方もあることが紹介されました。

会場からは多くの質問が寄せられ、南極の動物についての質問では渡邉さんも加わり、詳しい解説が行われました。








休憩中


〇×クイズ

休憩後は、毎年恒例の〇×クイズを実施。講師の皆さんが回答とともに南極について解説しました。

Q:南極の海氷は増えている?減っている?
正解:はっきりとは分かっていない。

一時期は減少が話題になりましたが、現在のデータでは増減を繰り返しており、長期的には大きな変化は見られないとのことでした。






Q:何年前の氷の取得を目指している?
正解:③ 約100万年前

100万年前の氷を分析することで、氷河期や間氷期の地球環境を知り、現在の気候変動による将来予測に役立てることが目的です。







南極の氷を聴く

最後は毎年恒例、南極の氷を水に溶かしながら、氷の中に閉じ込められていた大昔の空気がはじける音を体験しました。






南極の氷を聴きに、並んでいます


南極の氷を聴く






アンケート記入

アンケート記入後も、終了時間を過ぎて個別の質疑応答が続き、参加者の関心の高さがうかがえました。

終了後も個別に質疑応答

最後は、会場に集まった講師の皆さんで記念撮影をして、南極教室は無事終了しました。


最後は、会場にいる講師の皆さんでパシャリ!!

(北﨑)