2025年7月25日金曜日

沖縄教育協働アカデミー|第1弾「中国・四国・九州地区生涯学習実践交流会 報告会」

6月3日、沖縄教育協働アカデミーとの共催で、「中国・四国・九州地区生涯学習実践交流会」の報告会を開催しました。

5月に福岡県立社会教育総合センターにて開催された交流会に沖縄から参加した3名の方からその報告を伺うという会でした。

報告者は、山崎新さん(国場児童館館長・玉城青少年の家指定管理者)、大城喜江子さん(森の子児童センター館長/中国・四国・九州地区生涯学習実践研究交流会 沖縄県世話人)、御園楓さん(繁多川公民館職員)。
コーディネーターは、沖縄教育協働アカデミーの世話人・井上講四先生(元琉球大学教授・教育協働研究所「岳陽舎」主宰)。





井上先生の開会宣言で会はスタート。
沖縄教育協働アカデミーの月例会と、福岡で開催された「中国・四国・九州地区生涯学習実践研究交流会」の報告会を兼ねての開催である旨が告げられました。

報告会ではまず、517日(土)・18日(日)に福岡県立社会教育総合センターで開催された第42回大会の全体像が紹介されました。

この大会は、福岡県教育委員会と日本生涯教育学会九州支部が主催し、中国・四国・九州地区生涯教育実践研究交流会 第42回大会実行委員会が主管を務めています。


大会のテーマは、「人づくり」こそが未来を創る~「現代教育の忘れもの」を問う~。

SDGsが掲げる「持続可能な地域づくり」の実現には、「人づくり=教育」が鍵であるという認識のもと、子どもたちの不登校やいじめ、自殺の増加といった深刻な現状に警鐘を鳴らし、約40年前の「青少年教育キャンプ」の理念『現代教育の忘れもの』を改めて問い直すことが強調されました。


今年の大会には、25都府県から約370名が参加し、その半数近くが行政関係者であったことが特筆されました。

参加者は全員が手弁当で参加しており、その熱量の高さが大きな特徴です。各県の実行委員からの推薦により、「未来を展望する素材」となる24事例が集まり、実践発表が行われました。


大会は、情報交換会大会交流会といった交流の場も重視しており、特に「おらがまちの名物自慢」と題した特産品オークションは、次年度の運営費の一部となる重要な収益源となっています。

また、開催地の福岡県立社会教育総合センターが、その運営を担う県職員の当事者としての経験を重視している点も強調されました。



沖縄から参加された3名からは、それぞれが印象に残った事例等についての報告がありました。


・コミュニティ・スクールとPTA活動の可能性
・「子ども食堂」を通じて、地域全体の孤立解消を目指している活動
・「日本一の紙芝居のまち」を目指した取り組みの中で多世代交流と地域づくりに繋げている事例
・子ども主体で地域を動かす子ども会活性化策
・「アンコンシャスバイアス」に気づく平和学習



それぞれの報告の後は、実践事例を踏まえながら、沖縄での地域教育のあり方や、今後の連携等について活発な議論が行われました。


その後の情報交換では、若狭公民館で今年度取り組む「まちづくり部(仮)」についての提案があり、コミュニティスクールや地域学校協働活動について、意見交換が行われました。




内容詳細は、報告会の動画アーカイブがあるので、こちらをご視聴ください。