2013年10月4日金曜日

「私と仕事のいい関係」第1回目 レポート

先日、若狭公民館 青年のための講座・交流事業「私と仕事のいい関係」
がスタートしました!これから11月4日まで、全5回でお送りします。

この講座は「はたらくこと」がテーマです。人生において、働くことは大事なこと。
それ故に、悩むことや戸惑うことも多い。誰もが興味を持つ内容ではないか、と考え企画しました。



第1回目は「イキイキ働いている人から話を聞こう!」
と題して、3名のゲストをお迎えしてお話を伺いました。

八重岳でパン屋さんをしている、小原裕輔さん。
那覇市役所勤務の渡嘉敷洋美さん。
浮島通りで床屋をやっている、小池美津弘さん。
皆さん、実に個性的!

しかし、職業も、歩いてきた道も、環境もまったく違うのに、
講座前の打ち合せで顔を合わせると、みなさんすぐに打ち解けて、
本当に楽しそうでした!

そんなリラックスしたムードで始まった講座。
平日の夜、しかも月末にもかかわらず、多くの方が参加して下さいました。


最初に各自、簡単な自己紹介から。

こちらが八重岳ベーカリーの小原さんです。
小原さんは、大学卒業後、広告代理店でバリバリ働いて、そしてイケイケな外資系の会社にスカウトされ、転職を決心。しかし、1日で会社を辞めて八重岳ベーカリーで働くことになったという、非常に興味深い経歴を持っている方です。


そして、こちらは那覇市役所でお仕事をされている渡嘉敷さん。
渡嘉敷さんは大学卒業してすぐに那覇市役所に入り、今年で17年目。その間、課が変わったり、結婚・出産なども経験され、今も子育てをしながら、パワフルに働いています。


3人目は小池さん。浮島通りで「M.Koike」という床屋さんをやっています。
おしゃれ眼鏡にタトゥーで福島弁のユニークな小池さんは、
この日も会場をおおいに盛り上げて下さいました。
小池さんは、床屋歴30年ですが、その前はコックさんだったそうです。
料理の世界から床屋さんへシフトされた経緯がまた面白い!


自己紹介の後は、3名で座談会。
公民館の宮城部長がみなさんに質問を投げかけ、進行しました。




最初の方にも書きましたが、3名それぞれ、バックグラウンドも今やっていることも全く違います。
けれど、それぞれの話がリンクし合う場面が何度かあって、実はそこに普遍的な大切なことがあるのでは、という気がしました。

みなさんが共通しておっしゃっていたのは、「今、目の前にあることに集中する」ということ。
表現の仕方に違いはありましたが、それぞれ、そうやってがんばってきたことが、今の姿なんだな、と思うと、非常に説得力がありました。


最後は、受講者からの質問タイム。
予め配っておいた紙に、質問を書いて頂き、集めました。
内容が同じものはまとめて、できるだけ多くの質問に答えて頂けるようにしたかったためです。

でも、受講者のみなさんの熱心さは想像を超えていました。
たくさんの質問カードが集まり、いろいろと捨て難い質問もありつつも、すべてはご質問できず、残念でした。講座終了後もゲストと話し込む受講生の姿が見え、皆さんの真剣な姿に心打たれてしまいました。


最後に、講座中思わず、メモを取りたくなるような言葉がいくつもあった中で、私が印象的だったことをご紹介します。
渡嘉敷さんは、役所で様々な課に配属されてきたそうです。
それは、自分の希望とは異なったり、今までやってきたことと全く違ったりする。
小原さんも、広告代理店からパンの世界に飛び込んだので、それは0からのスタートに思えます。しかし、お二人とも口を揃えて、過去にやっていたことが、今の役に立っているし、無駄なことは1つもないという実感をもっているとおっしゃっていました。
そして、小池さんの息子さんの話。
息子さんは漫画家を目指して、上京して今10年目とのこと。もともとは勉強嫌いだったそうですが、漫画を描くことに一生懸命になる内に、歴史や数学に強くなったそうです。
必要な時に必要なものが身についたという話ですが、人生、無駄なことは1つもなく、何か得るタイミングも、出会うタイミングも、その人にとって必要なときに与えられる、というメッセージを受けた気がして、深く感動しました。

行かれなかった…という方は、この日の講座の様子をぜひ、動画でご覧ください!
この日の講座をたくさんの方と共有できたら幸いです。
残り4回もできる限り、受講者の皆さんにとって有意義な時間になるように、努力したいと思います。(真)