2022年9月22日木曜日

わかさ防災教室 第2回防災寺子屋「防災と減災を考える」開催

  8月16日(火)に「わかさ防災教室」〜ともに、このまちで生きる。〜第2回防災寺子屋「防災と減災を考える:防災キャンプを科学する」が開催されました。

わかさ防災教室については(こちら

4回の公開イベントと4回の座学で地域における防災人材を育成することを目的とした事業で今回が2回目の座学となります。

今回の寺子屋はオンラインと対面のハイブリッド形式にして、オンラインからの参加者も半分ほどいらっしゃいました。


まず、最初は先日本島に接近した「台風11号への対応」をグループを作成して話し合いました。

対面とオンラインでのグループで話し合った後に振り返りを行いました。


代表者からの発表では

・ペットボトルを凍らせて、停電時に備えた

・携帯充電ようにモバイルバッテリーを用意した

・防災リュックを見直した

・ベランダの片付け・飛びそうなものを縛った

・排水溝の汚れを掃除した

・簡易トイレを準備した

・手回しラジオ・懐中電灯の動きを確認した

・オール電化の家ではカセットコンロを準備した

・常温で食べれるものを考えた

・ガソリンを満タンにして、停電時にでも車で充電などができるようにした

などがあげられ、それぞれ台風対策を共有しました。


曙小学校区まちづくり協議会の玉寄さんからは安謝川付近の平時と台風時の写真などが共有してくれました。

台風時は軽石も流れてきたそうです。


第2回防災寺子屋「防災と減災を考える:防災キャンプを科学する」の講師は防災の専門家で災害プラットフォーム理事の稲垣 暁さんのお話です。

スライドを共有しますので、ご確認ください。

防災×キャンプのキャンプという文化は神戸の野外活動から始まったこと、そのキャンプ文化が阪神淡路大震災で生かされたという紹介してくれました。



3.阪神淡路大震災で、キャンプのどういう技術が被災生活に役立ったか?
1.男女協動参画:
-団塊世代は「合ハイ」。災害時の性差強化を抑制。トイレや仕事分担などに男女の差別なく配置や設置をすることができる。

2.何が足りてないか判断し、率先して行動:
-全体の動きを見ながら「自分は何をすべきか」覚知。

3.役割分担と弱者へのいたわり:
-その場にいる全員が、適性ごとに何かの役割を持つ。

4.自然環境保全:
-山・川でのルールを熟知。ゴミを出さない技が根付く。

5.リセット・マインド レクレーション
-やり直す力、何でも楽しめる力=創造しなおす力。

6.レジリエンス
-自己再生力。早期の生活再建につながった人が多い。

7.食材の使いのばし・転用と「減ったら満たす」
-「ローリングストック」などの防災備蓄の基本となった。

8.食器や調理器具を洗わないで済ます方法

9.できるだけ水を使わずにおいしく食べる方法

まとめ:道具の使い方などのテクニックより、率先市民力・自治力の体得が大きかった。

これらの項目がキャンプを日頃からしている中で身についていき、それが災害時の避難生活に活かされた経験をお話していただきました。

そのほか、阪神淡路大震災時の実際の写真を盛り込みながら、実際の状況を伝えてくれました。

防災キャンプの考え方を理解できた講座となりました。

防災教室の受講生と共に、防災キャンプ'22秋に向けて取り組んでいきます。

主催:NPO法人地域サポートわかさ / 那覇市若狭公民館

共催:一般社団法人災害プラットフォームおきなわ

助成:おきぎんふるさと振興基金