11月1日(火)に「わかさ防災教室 ペットと防災の関わり」が開催されました。
わかさ防災教室のこれまでの取り組みは(こちら)
4回の公開イベントと5回の座学で地域における防災人材を育成することを目的とした事業で今回が4回目の座学となります。
第4回目の寺子屋は(一社)人も犬も猫も幸せなまち創り隊Okinawa代表理事であり、わかさ防災教室の協力団体でもある(一社)災害プラットフォームおきなわ共同代表でもある畑瀬 裕子さんを講師に「防災とペットの関わり」を開催しました。
講話では、国や県、那覇市がどのように災害時におけるペット避難対策について明記されているかを紹介。環境省は、「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン(平成25年6月)を、「人とペットの災害対策ガイドライン」に改訂(平成30年2月)しています。
ガイドラインの改訂のポイントはこちらになります。
・旧ガイドラインの「救護対策」という言葉が、放浪動物等の保護というイメージを強く連想させ、誤解を招きやすかった。
・ガイドラインの内容は災害時にも被災者がペットを適切に飼養出来るように支援するものであり、飼い主の自立支援を目的とすることから、シンプルに伝わる名称に変更。
・ペット
の飼養面から考えた災害時の対策は、平常時の準備の延長線上にあり、特に重要だと考えられることから、災害時に限定する文言を名称から削除。
日本の15歳未満の人口よりも、日本にいる犬と猫のペットの総数の方が多いという統計があります。国は災害時にペット同行避難(連れて逃げる)を推奨していますが、現在受け入れる避難所はほぼありません。
災害時にペットと同行避難することができないとたくさんの被災者が車中泊や避難所外にでないといけない現状があることから、ペット防災は動物の救護だけではなく、人(飼い主)を救うことに繋がると伝えていました。
そのために、どのような避難所のレイアウトやルール作りをしていけばよいかを受講生と共に考えました。
アイディアとしては
・ペットショップやペットHOTELと災害協定を結ぶと災害時に備蓄提供や宿泊できるようになればイザ!という時の保険になるかもしれない。
・企業や行政が管理している駐車場などを災害時使用できるよう話してみるのも良いかもしれない。
・ペットを飼っていない人にも災害時はペット同行避難の理解を必要となってくる。
・ペットの種類もさまざまなので、全てのペットに合った避難所作りは難しい
・災害時は動物園などに受け入れ体制を模索する
など様々な意見がでてきました。
受講生の中にも犬や猫はもちろん、ハリネズミや親戚に昆虫を飼っている事例もあげられて多様なペットに対する意見交換をすることができました。
11月5日(土)の那覇市総合防災訓練ではペット避難所の模擬訓練を天妃小学校で行う予定です。
ペットと一緒に那覇市総合防災訓練に参加してみましょう(総合防災訓練について詳しい情報はこちら)