2023年11月17日金曜日

若狭町村拝み 旧暦10月1日

11月13日は旧暦の10月1日です。若狭町では1丁目2丁目の婦人会による「村拝み」がおこなわれるとのことで参加してきました。
各家庭では、仏壇や火の神に拝むことは知っていても村の拝みはどうやってするものなのか、とてもこの日を待ち侘びていた私(外間)です。

ユーチヌサチアト(雪の崎跡)に10時集合です。
今回は1丁目が当番です。初めての方も3名、「参加してくれてありがとう!!」と歓迎され、「みんなで村の繁栄と家族の繁栄も願いましょう。」と拝所まわりのスタートです。

① ユーチヌサチは若狭海浜公園内にあります。


線香は火をつけるわけではなく、白紙、紙銭、沖縄線香と並べられ祈りを捧げます。
ビンシーには米、洗い米、米の上に小銭が入っていました。お酒も入っていてそのお酒を神に捧げた後に線香へと注ぎます。お供えは、ウチャヌク、果物やお饅頭を持って各所を回ります。
②龍柱(今回は若狭2丁目側)


風呂敷包みを持ち移動する後ろ姿に昔からずーっと何年もこうやって続けてこられたのだな〜と思うと感謝の想いでいっぱいになりました。(まだ始まったばかりですが)
③ 次は波上宮崖下(波の上市民ビーチ北西側)へ

ここは竜宮と呼ばれ「ニライカナイ」に通じているといわれているそうです。
④次はマックスバリュ若狭店の後ろにある火の神シーサーと井戸に祈ります。

マックスバリュの店長さんもお供物を持って皆さんと一緒に祈りました。
⑤次はまつやま保育園へ。ここは、昔、若狭町の村学校と役所があった場所で若狭町村繁栄の礎となった地とのことです。商売の神様と学問の神様、恵比寿堂があります。
⑥次は、ユーナヌカー(松山公園内)へ
村の水の神様、若狭は海が近いので井戸は潮が上がってきましたが、ここは真水が出たので
村の人たちの大切な飲料水だったそうです。
ユーナヌカーの語源のゆうな(植物)は今では見ることはできませんが大木のガジュマルの成長が年月を物語っていました。池の中のカメ🐢も私たちの祈りを見届けるようにこちらを見ていました。


⑦次は護国寺へ全体の祈りのあと、各自それぞれの守護仏の前でも祈りました。

⑧最後は波上宮です。



本日の拝みはこれで終了です。
20人が参加しました。
みなさんとあちらこちら移動中にいろんな話が聴けました。
拝みに対する想い、地域への想い。
「若い時からこの村拝みのことは聞いていたけど、この歳になってやっと参加することができた。」と話された方がいました。
娘、嫁、母、祖母になり、家族のみならず地域を社会をより良く護っていこうと願う母たちの大きな愛と懐に抱かれたようで心が温かくなりました。
天気にも恵まれみなさんの心も晴れ晴れしたようです。

天の神様、地の神様、竜宮の神様、婦人会のみなさま、ありがとうございました。

(外間)