2023年11月2日(木)~ 3日(金)に「なは防災キャンプ'23秋」が開催されました。
まぁちゃん、女児、2 歳は、生まれつきの病気のため、気管切開を行い、人工呼吸器をつけています。そのため、1 時間おきの吸引が必要です。また、経口摂取もできないため、胃瘻から栄養剤を 1 日4 回、カンガルーポンプを使って 1 回 1 時間かけて注入しています。まぁちゃんは、人見知りが激しく、知らない人の中にいると大泣きをします。今回、災害が発生し、母親と二人で避難してきました。避難所は、30 名入るといっぱいになる小規模の避難所です。1 時間の吸引で、大きな音が出たり、吸引の時大泣きをしたり、人工呼吸器が作動しているため夜間はモーターの音が避難所内に響きわたり、周囲の避難者からクレームが来ています。
グループ2の発表(こちら)
とし君、男児、7 歳は、交通事故の後の障害のため、気管切開を行っています。そのため、1 日に 4 回程度の吸引が必要です。体を動かすことができないので、大型で、リクライニングできる車いすを使っています。脳障害があるため、時々奇声を発することもあります。母と避難してきましたが、避難所には多くの人が避難し、トイレから一番離れた場所が、とし君の場所になりました。お母さんは、トイレに行きたいのですが、離れると奇声を上げるので、なかなかトイレに行けず困っています。
グループ3の発表(こちら)
公(きみ)ちゃん、女児、10 歳は、先天的な障害のため軽度の知的障害と心疾患があります。知的障害があるので、3 歳くらいに理解力ですが、誰にでも愛想が良く、人懐っこいところがあります。また、心疾患があるので、常に酸素飽和度をチェックする必要があり、酸素飽和度が 93%を切ると酸素吸入が必要になります。酸素ボンベ
をもって母親と 2 人で避難してきました。避難場はすでにいっぱいの人がいます。もうこれ以上入ることは出来そうにありません。しかし、酸素ボンベを持っているため、他の避難所を探していくのも大変です。何とかこの避難所に入りたいのですが、入れる様子はなく困っています。
グループ4の発表(こちら)
たっくん、男児、11 か月は、脳性麻痺です。やっと首も座り、寝返りを始めたころです。吸入と吸引を時々行っています。避難所では、床に寝かすことができないので、机をベッド代わりして寝かしていました。母親は、まだ若く、初めての子で育児になれていません。避難所は、知らない人ばかりで母親は戸惑い、今にも泣きだしそう
です。いつも、心配そうにたっくんを見ていましたが、疲れが出て、ついうとうとしてしまいました。その時、ドスン!という音とともに、大きな声でたっくんは泣きだしました。お母さんは、びっくりしてたっくんを抱き上げました。幸い、下にクッションになるものがあったので、大事には至りませんでしたが、母親はショックを隠し切れずうろたえ、自分を責めています。
グループ5の発表(こちら)
孝君、男児、5 歳は肝臓病のため多くの機械を付けています。人工呼吸器、酸素、酸素飽和度計、心拍モニター、持続吸引、カンガルーポンプによる胃瘻注入で、多くの電源を必要とします。多くの機器があるため、やっとのことで避難してきました。避難所には、子ども達もたくさんいました。子どもたちは、ゲームやネットで遊んでいます。避難所には、避難者が使用できる電源に限りがあります。孝君には多くの電源が必要です。そのために避難をしてきました。ところが、子ども達が電源を使っていて、孝君が使える電源がありません。お母さんが、電源を貸してほしいと訴えていますが、なかなか聞き入れてもらえません。早くしないとバッテリーが切れてしまします。
ご参加された皆様お疲れ様でした!
【関係・協力団体】
主催: 天妃小学校区まちづくり協議会/那覇市若狭公民館 共催:(一社)災害プラットフォームおきなわ / NPO 法人地域サポートわかさ
那覇市社会福祉協議会 / 那覇市防災危機管理課 / 協力:一般社団法人 HDC 人も犬も猫も幸せなまち創り隊 Okinawa
那覇市立天妃小学校 / 天妃小学校 PTA /天妃小おやじの会 / 天妃ぼうさい井戸端会議 / 公立大学法人 名桜大学 / 株式会社 TEAM SPOT JUMBLE