2024年9月27日金曜日

なは防災キャンプ'24夏(新都心公園)(2024年9月21日-22日)レポート2

  9月21日〜22日の日程で「なは防災キャンプ' 24 夏 (新都心公園)」を開催しました!会場は那覇市の広域避難場所の一つ、那覇新都心公園。



まずは、「防災キャンプ」ってなに?という人もいると思います。

防災キャンプとは「防災訓練×キャンプ」をかけあわせて、宿泊しながら擬似避難体験をしようという企画です。
防災キャンプには3つのルールを設けています。
①自己完結
②シーズン毎にやる
③できれば宿泊する
日帰りの訓練だと、終わったら帰宅してお風呂に入り、ご飯を食べますよね。では宿泊となるとどうでしょう?
防災キャンプでは、公園など避難所になるような場所で過ごすためにはいったい何が必要なのか、自分で考え、そして季節に合わせてどのように過ごすかをそれぞれ考えてほしいという狙いがあります。
そして宿泊体験を通して様々なことに気づき、今後に生かしていくことを1つの目的としています。  



公園内にはどのような機能があるのか、公園が災害時にどのような役割を果たすことができるのか、ほとんどの方は知らないのではないでしょうか。

那覇新都心公園は大規模な延焼火災などが発生した場合に避難することができる「広域避難場所」となっておりますが、津波・洪水・土砂災害などの災害の危険が切迫している状況において、時間的に猶予がない緊急避難場所としての「指定緊急避難場所」にも指定されています。

公園には電線もなければ、大きな建物もないため、延焼火災などの影響もなく、備蓄や貯水もあるため、災害時における一時避難所としての役割ももっています。


一昨年2022年の4月も新都心公園での防災キャンプを開催しており、今回で4回目の新都心公園のキャンプとなります。(前回の様子はこちら


今回は22日に開催された子ども向けの防災イベント「みんなでなろう!キキレンジャー」の前日から宿泊し、イベントにそのまま参加するという流れで行いました。




レポート1では防災キャンプの説明からテント設営、持ち出し品のシェアまで(レポート1はこちらから
レポート2では振り返り、そして、キキレンジャーの防災イベントでの防災さんぽをお届けします。

翌朝はラジオ体操からスタートしました。
参加者は「暑かったー」「眠れなかった」との声を交わしながら、起きてきて、朝のウォーキングをしている方々に防災キャンプのことを聞かれて交流していました。

朝から元気な子どもたち


その後に宿泊したメンバーで振り返りを行いました。


参加者からは
・やってみないとわからないことが多い、参加前に思っていたのと実際に体験することは全然違っていた。
・ペットボトルを凍らせたのは朝になってもまだ冷たかった、扇風機は途中で電源が切れてしまった。
・初めての車中泊をトライしてみて、100均で目隠しを揃えたが、車前の目隠し足りなくて人がのぞいている感じがあった。
・今回はトイレも近くにあり問題なく使用することができたが、イザというときは携帯トイレやバッテリーなども必要になってくると思う。
・仕事の研修でオムツでトイレをトライすることがあったが、実際にやろうとするとなかなか出てこない。
・タオルをたくさん持ってきたが、思いの外汗をかいたり、枕にしたり、下に敷いたりと役にたった。
・子どもたちと参加して途中で帰ると思っていたが、最後まで参加できたのは大きな収穫となった。
・ウェットティッシュがかなり役にたった。保冷剤的なものが夏は必要と思う。
・今回は蚊があまりいる感じがしなかったが、暑さ対策・蚊よけ対策は必要。
・車の音やオートバイの音が気になって眠れなかった。
・公園内にある災害時の活用方法を学べて、初めての人たちと交流し一泊できたのは良かった。
・防犯についても考えるきっかけになった。テントの外ではたくさんの人が歩いているので、夜はこどもと2人だと不安に感じた。
・ハンディキャップを持った人たちの配慮についても考えるきっかけになった。トイレが和式しかない場合はしゃがむことができないし、テントも高さが低い椅子には座ることができない。
・知らない友達と仲良くなれて良かった。暑さ対策をしていきたい。



小さい子から大人まで1人1人が自分が一夜を過ごして感じたことや感想などを話ししてくれました。




なは防災キャンプ'24夏はこれにて終了です。
参加された皆さま、暑い中ありがとうございました。

その後はキキレンジャーのイベントにスライドして参加してきました。


新都心公園の隣にある「なは市民協働プラザ」で開催されました。
キキレンジャーとは?インスタグラムの紹介文引用しています。(キキレンジャーインスタはこちら
“小学生から中学生を対象に、防災と危機対応に特化した沖縄県内初のイベントを2022から開催。
子どもたちが防災・危機対応への学びを深め、いのちを守る行動を楽しく学ぶ場を作ることを目的に取り組んでいます。”

当日会場にはキキレンジャーの皆さんも駆けつけてくれました。




外ではペット防災に取り組んでいる一般社団法人 災害プラットフォームおきなわ」のチームがブースを作っていました。

プログラムの中で開催された防災さんぽ。このプログラムで新都心公園の地下にある備蓄倉庫の見学をすることができました。
私たち防災キャンプの参加者もこちらに同行していきました。


那覇市防災危機管理課の源河さんの案内で始まった防災さんぽ。
小雨などもありましたが、天久・銘苅地区の歴史から下の岩盤の性質、災害のリスクなどを丁寧に子どもたちに説明してくれました。



新都心公園の緑化センター。その地下に那覇市最大の備蓄倉庫があります。
シャッターが開くと、参加者の皆さまも興味深々でのぞいています。


那覇市防災危機管理課の源河さんより備蓄品の説明や活用方法、身近で手頃な備蓄品の紹介など終始子どもたちに向けての話しがありました。

源河さん、ありがとうございます。

これで、今回の防災キャンプは終了です。
次回は秋に開催予定です。また詳細が決まりましたら、若狭公民館のHPなどでアップしていきますので、チェックよろしくお願いします。

【関係・協力団体

主催:那覇市若狭公民館

共催:那覇市防災危機管理課 /(株)サンダーバード / みんなでなろう!キキレンジャー実行委員会 /  (一社)災害プラットフォームおきなわ / 那覇市社会福祉協議会 

協力:(一社)人も犬も猫も幸せなまち創り隊Okinawa  / キャンプ沖縄事業協同組合