2025年12月5日金曜日

【お知らせ】「なはまちづくり部」、SDGsパスポート活用事例発表会で登壇します!

 


このたび、沖縄県ユネスコ協会が主催する 「SDGsパスポート活用事例 発表会」 に、
若狭公民館と那覇中学校 なはまちづくり部 が登壇することになりました!

今回のプログラム第1部では、30分の発表枠をいただき、
コミュニティ・スクール制度の導入から始まった「なはまちづくり部」の誕生、これまでの歩み、そしてこれからの展望 を、部員と一緒に紹介します。

中学生が地域に関わり、挑戦し、成長してきた軌跡を、ぜひ多くの方に見ていただければと思います。


■ 開催概要

  • 日時:令和8年2月7日(土)
     10:00受付 / 10:30〜12:30

  • 会場:沖縄県立図書館(那覇市泉崎1-20-13)

■ 対象

  • SDGsパスポート協賛事業者

  • 利用校・自治体・団体

  • 30ボラン達成者

  • 関心のある事業者・学校関係者 ほか

■ 申込み

WEBフォームよりお申し込みください。(後日主催者案内予定)

■ プログラム

第1部
挨拶/動画上映/SDGsパスポート紹介/基調講演(なはまちづくり部&若狭公民館)

第2部
各校の活動報告/30ボラン認定証授与/記念撮影 ほか


若狭公民館となはまちづくり部の新たなチャレンジになります。
地域と学校がつながり、生徒が自ら動き始める取り組みとして、活動を知っていただける機会です。

お時間ある方は、ぜひご参加ください!


2025年12月4日木曜日

全国パーラー公民館サミット 報告⑤まち歩き

11月22日(土)から24日(月)三日間にわたり全国パーラー公民館サミット・イン・那覇を開催しました!

今回は、24日に開催されたまち歩きのリポートです。

①体験!パーラー公民館のリポート
②事例報告のリポート
③ラウンドテーブル
④対談

最終日24日(月・振休)は、若狭公民館周辺のまち歩き。
NHK「ブラタモリ」でも案内役を務めた古塚達朗さんが、地形・歴史・暮らしを紐づけながら案内してくださいました。

この日は若狭公民館を出発点に、サミット登壇者を含む30名あまりの参加者とともに、地域の歴史をたどる「若狭まちあるき」が行われました。


若狭公民館玄関前で出発式!テレビの取材もきてました。


古塚達朗さんにより、専門的な知識とユーモアをまじえ、約3時間のコースをゆっくり歩きながら、8か所の史跡をめぐりました。
予定の2時間を大幅にオーバーしてしまいましたが、学びと発見の多い濃密な時間となりました。

車社会の沖縄では、なかなか歩いて地域に触れる機会がなく、県外の方はもちろん、地元の方ならご存じのことも多い中で、私(川満)は「こんな場所があったんだ」と驚きの連続でした。

住宅地の陰にひっそりと佇む碑石や、気づかずに通り過ぎてしまうような場所にも立ち寄り、私たちが“いまここにいる”ことが、長い歴史の積み重ねの上にあると実感させられました。

特に印象的だったのは、袋中上人行化碑でのエピソード。
17世紀初頭、袋中上人が琉球に滞在し、仏典を踊りながら唱える「念仏踊り」を伝えたとされる話は、現在のエイサーの源流とも言われ、文化がどのように形づくられていくのかを感じさせてくれました。

また、辻の町で語られた「ジュリ」の歴史も胸に残りました。
琉球王国時代、家庭の事情で売られてきた娘たちは、辻の花街で接待のために料理・三線・踊りなど多くの芸事を磨き、独自の文化を築いていたそうです。華やかさの裏にある、当時の社会背景や女性たちの力強さにも思いを馳せる時間となりました。

辻(辻遊廓開祖の墓)うないみやらびぬ里


さて、皆さんはいくつ知っていますか?

今回は、以下の8か所をめぐりました。

  1. ゆーちぬさち址

  2. 若狭町村学校所跡(役所跡)

  3. 久米至聖廟(孔子廟)

  4. 袋中上人行化碑

  5. 辻遊郭開祖之墓

  6. 天尊廟・天妃宮

  7. 臺湾遭害者之墓

  8. 火の神 若狭町シーサー

今回のまちあるきは、パーラー公民館のルーツでもある若狭公民館が「どのような地域に立ち、どんな歴史とともにあるのか」を参加者と共有する機会でもありました。
公民館という“場”を考えるうえで、地域そのものを知ることの大切さをあらためて感じました。


私は記録写真に集中していたため、古塚さんのお話をじっくり聞くことはできませんでしたが、次はゆっくり時間をつくり、同じコースを歩きながら、自分のペースで若狭の歴史を味わってみたいと思いました。(川満)

全国パーラー公民館サミット 報告④対談

11月22日(土)から24日(月)三日間にわたり全国パーラー公民館サミット・イン・那覇を開催しました!

今回は、23日午後になは市民活動支援センター会議室で開催された対談のリポートです。

①体験!パーラー公民館のリポート
②事例報告のリポート
③ラウンドテーブル

おまちかね小山田徹さんと牧野篤さんの対談です。聞き手は若林朋子さん。

日のあけぼの公園でのパーラー公民館や、全国に広がる取り組みの事例発表&ラウンドテーブルを体感し、何やらほわっとした心地よい感覚がうまれたのではないかと思います。
でも、なんとなく好きとか、なんとなく良いといったような感じでなかなか言語化するのが難しいのです。

この対談では、アートの側と社会教育の側から、しっかりと言語化していただき、うんうんと頷きながらも、すっきりできた方が多かったのではないでしょうか。


パーラー公民館の仕掛けから広がり、社会教育とアートが、パーラー公民館を通したゆるなかなつながりについて、若林さんに引き出していただきました!

対談ではまず、パーラー公民館を「目的を持たずに活動できる自由な空間」として捉える意義について語られました。


従来の“目標達成型”アプローチから離れ、横にずれながら変化していくプロセスこそが、これからの社会にふさわしい新しい在り方ではないかという意見が出されました。

参加者同士が互いに支え合い、世代を超えたつながりが自然に生まれる場として、パーラー公民館が果たす役割の重要性について語られました。


22日にあけぼの公園で体感した “その土地ならではの文化的空気” を踏まえ、地域の伝統や文化を継承することの重要性についても語られました。

元パーラー公民館館長の上原美智子さんの声かけによる予定になかったカチャーシーとすぐに踊り出す人々を例にあげ、カチャーシーのような文化は、地域の共同性を形づくる大切な基盤であることも再確認しました。

元祖パーラー公民館が、最終的にあけぼの公園に決まったのは、「木があること」や「子どもが自然を恐れず遊べる環境」が決め手とされました。


自然がもつアフォーダンス(人を誘う環境の力)が、活動の幅を広げていくという視点が印象的でした。

パーラー公民館は「ありあわせの道具や材料を使って、その場にあるもので新しいものを作る」というブリコラージュという手法で、脚立をテーブルの足として活用しています。そこから話は、環境が行動を即すアフォーダンスやアーキテクチャについて発展。
各地域のパーラー公民館は異なる形に変化しながらも、基本コンセプトを共有している点が興味深いポイントとして挙げられました。



牧野先生からは、工業社会的な「評価を求める教育」が子どもたちの創造性を奪い、信頼関係の代わりに数値評価が人間関係を形づけてしまう危険性が指摘されました。

評価するのではなく、もっと個性と創造力を大切にする教育の必要性が語られました。


小山田さんからは、芸術の本質は「わからないものと仲良くなること」というお言葉がありました。

偏差値的な思考が精密化している現代において、未知や揺らぎと向き合う力はより一層重要になっているという認識が共有されました。

大量生産・大量消費の社会において、消費者が均質な商品に飽きつつあり、
これからは自分たちで価値を作り出す社会へ移行していく必要があるという見解が示されました。

質疑応答に入ると、繁多川公民館の南館長から、地域づくりにおける「うれしい敗北」という感覚が紹介されました。
失敗を恐れない姿勢が地域の創造性を支えるという視点が共有されました。

時間を「過去→現在→未来」の直線で捉えるのではなく、他者との関係の中で自分がつくられていくという考え方が示されました。

地域と学校が連携し、子どもたちが地域の中で育ち直せる環境づくりをすすめる中で「美しい引き算」という新しい価値観も提案され、教育と地域社会を問い直す豊かな対談となりました。

現在、アーカイブ動画を準備中です。楽しみにお待ちください。(sato)




2025年12月2日火曜日

全国パーラー公民館サミット 報告③ラウンドテーブル

  11月22日(土)から24日(月)三日間にわたり全国パーラー公民館サミット・イン・那覇を開催しました!
今回は、23日午後になは市民活動支援センター・ピロティで開催されたラウンドテーブルのリポートです。

①体験!パーラー公民館のリポート
②事例報告のリポート

事例報告会を終えて一階のピロティーに行くと、曙の子ども食堂「ほのぼのカフェ」がおまちかね。

ピロティーに設置されたパラソルとテーブルを活用して、お弁当を食べながらゆんたくすることができました!

あけぼのパーラー公民館では無料のおそば提供、この日は300円で三色丼とゆし豆腐のセットでした!
玉寄さんいつもありがとうございます。


午後のプログラムのスタートは、鶴見部屋のウェルカム演奏。
「あけぼのの歌」の制作時のエピソードもお話していただきました。

ひさしぶりに聞きましたが、相変わらずシュール〜
聞いている方はこの笑顔!

音楽は記憶を呼び覚ましますね。思い出深いです。


音楽で場の空気が一気に温まったところで、各地のパーラー公民館の体験タイムがスタート!全国の実践者がテーブルに散らばって、普段どんな活動をしているのかを体験しました。


あおぞら協働センター(浜松市)

アーティストの招いてさまざまなワークショップを開催してきたあおぞら協働センター。
いろいろな体験の中から不思議体験をご提案していただきました!

何をやっていると思いますか?
撮れた作品がこちら♪


アルミホイルで包んだ円形のものを投げて撮影する、ユーフォー撮影会。
大人たちが真剣に撮影にいどんでいて面白かったです。

体験したアウトドア公民館の景山さんも、「シンプルな内容と、果てしない楽しみ方がクセになります。さっそく島根でもやりたい!」とおっしゃっていました。


ドコミンカン(熊本市)

くまもと名産のお菓子「いきなり団子」を模したクッキーを食べながら、災害への備えを、熊本弁を交え語り合い!熊本弁はなんとてぬぐいに書かれていました。 手軽で楽しくゆるーく勉強できました。


何も書いていないZINEの芳名帳は、小原さんの思い出づくりも兼ねた交流も話もきっかけになっていました。


わいわい広場(益田市)


「みんなでちくちく!旗づくりプロジェクト」と「衝動的に書道」の二つの取り組みは、丸い黒板テーブルを使って開催。サイズ感がちょうどよく、テーブルでちくちくする様子が、こたつを囲む様な雰囲気でよかったです〜

お話しながらちくちく縫う時間は居心地が良く、いろんな話が自然と飛び交っていました。 完成した旗のお披露目が楽しみです。 わいわい広場での書道は、「うまく書く」ではないそうです。みなさん思い思いの言葉で表現していました。 ある方の「パーラー公民館やります!」宣言も書かれていましたね。



アウトドア公民館(島根県飯南町)


普段は、屋外で行う様々な遊びを通したつながりづくりや、ルールづくり、守ることでの社会性を育むことをねらいとして行っているアウトドア公民館ですが、今回のサミットでは、屋内で行っているプログラム「活弁を利用したアテレコ体験!」を実施していました。


昭和3年に製作された時代劇無声映画「血煙高田馬場」の1シーンを参加者は語る体験! 「皆さん初めてとは思えない語り口。活弁士として是非活動していただきたい感じでした。沖縄、おそるべし!」という感想をいただきましたが、会場に響き渡る景山さんの活弁に、影響されたのではないでしょうか。

ぱーらーうがんもー(南風原町)


テントとキャンプ用テーブルにイスを用意し、沖縄のお茶受けの黒糖を食べながら、いつも通りの、ぱーらーでユンタク(おしゃべり)に花を咲かせていました。 「那覇市内在住の車いすの方や、県外から参加した初対面の方々が思い思いにユンタクする姿は、コレまたいつものぱーらーうがんもーでした♪」とのことです。 なは市民活動支援センターでキャンプしているような雰囲気がとてもよかったです。

開会前に参加した小原さん(ドコミンカン)は、「ドコミンカンを開くのがどうでもよくなるくらい居心地が良かった。」とおっしゃっていました。

周りから、元気な声や暖かい雰囲気が伝わってきて、全国パーラー公民館サミットってこういう事なのか!今回のサミットで出会った人たちが、自分が暮らす足元で、それぞれのパーラーを始めると面白いだろうな〜と妄想するこの頃です。と、儀間さん(ぱーらーうがんもー)より素敵な感想をいただきました。

パラソルの下、壁もルールも、立場の上下もなしに語り合いました。(sato)

次は対談についてレポートします。


【お菓子のご寄付を募集しています】うみそらクリスマスパーティー~冬の上映会~開催します!

今年のうみそら上映会は、夏とは少し趣向を変えて、12月19日(金)にクリスマスにちなんだ上映会を開催することになりました。
開場 18:30 / 開演 19:00、会場は若狭公民館ホールです。

前回のハロウィーン上映会では、地域の皆さまから本当に多くのお菓子の寄付を頂き、子どもたちの笑顔があふれる温かな時間となりました。ご協力いただいた皆さまに、あらためて心よりお礼申し上げます。

今回のクリスマス上映会でも、子どもたちに喜んでもらえる場をつくりたいと考えています。そこで、子どもたちへ配るお菓子の寄付を、今年も地域の皆さまにお願いできればと思っています。




無理のない範囲で少しずつご協力いただけますと大変助かります。どうぞよろしくお願いいたします。


【お菓子の寄付について】

■ 寄付方法
若狭公民館の事務室まで、直接お持ち込みください。

■ 募集期間
11月25日(火)〜 12月19日(金)
※平日 9:00〜17:00

■ お菓子の例
個包装のキャンディー、ビスケット、チョコレート など


お問い合わせ(平日9:00〜17:00)
若狭公民館 098-917-3446
うみそら上映会実行委員会

2025年12月1日月曜日

【報告】第6回 曙小学校区まちづくり協議会定例会が開催されました(2025.11.28)


 11月28日(金)、曙小学校区まちづくり協議会の第6回定例会が開催されました。今回も学校・地域・関係団体が集まり、子どもたちの様子や地域の動きについて活発な意見交換が行われました。以下、主な内容をご報告します。


1. 学校からの報告

■ 運動会の開催(11月1日・土)

夏休み明けから練習を始め、10月までは体育館でコツコツと取り組んできた運動会。今年は10月に運動場へ移動しての最終調整となり、無事に本番を迎えることができたとのことです。
天候にも恵まれ、子どもたちの笑顔と頑張りが光る一日となりました。

■ 那覇・浦添地区小学校音楽発表会(11月29日・土)

定例会翌日に、浦添市のアイム・ユニバース てだこホールで「那覇・浦添地区小学校音楽発表会」が開催されました。
特に6年生がこの日のために練習を重ね、全体朝会でも全校児童の前で披露する機会があったようです。結果や当日の様子が楽しみですね。


2. まちづくり意見交換会(那覇市主催)

10月26日(日)には、那覇市まちづくり意見交換会が開催され、曙小学校区からは吉田会長、玉寄さん、松前さんが参加しました。
各小学校区まちづくり協議会が一堂に会し、情報共有や意見交換が行われました。地域の取組を横断的に学ぶ大変貴重な場となりました。


3. 全国パーラー公民館サミット(11月23日〜25日)



今年は若狭公民館が全国開催館となり、3日間にわたって「全国パーラー公民館サミット」が行われました。

曙の取り組みも全国の皆さんに紹介され、地域の魅力と実践がしっかり伝わった3日間となりました。
詳細レポートは順次ブログで公開予定ですので、どうぞお楽しみに!


4. 登校時の安全対策について

横断歩道や登校時の安全に関する課題についても意見交換が行われました。具体的な改善点については、今後の進捗があり次第お知らせいたします。


5. 上原美智子先生(名誉会長)県功労者表彰のお知らせ






曙小学校区まちづくり協議会の名誉会長である上原美智子先生が、2025年度県功労者表彰(平和・人権推進部門)を受賞されました!
11月3日(月・文化の日)にパシフィックホテルで表彰式が行われ、地域のみなさんでもお祝いの会が設けられました。
改めて、長年のご功績に心より敬意を表します。


6. 次回のご案内

次回の定例会は年明け開催予定です。
また、12月には「クリスマスパーラー公民館」も予定されています。詳細がまとまりましたら改めてご案内いたします。


全国パーラー公民館サミット 報告②全国のパーラー公民館事例報告

  11月22日(土)から24日(月)三日間にわたり全国パーラー公民館サミット・イン・那覇を開催しました!
報告②では、事例報告の様子について元パーラー館スタッフの佐藤がレポートします。


二日目となる23日(日)の午前は、全国から集まったパーラー公民館の実践者たちによる事例発表。

同じ「パーラー公民館」といっても、地域によって名前が違えば役割も違います。
パーラー公民館は「何もしない」からこそ、場所や、集まった人や、そこに居る人によって、どんな場所にもなれるし、変化もしていく、その多様性をたっぷり感じることができました。


最初に簡単に元祖・パーラー公民館が生まれた経緯やどういった取り組みなのか宮城館長から紹介した後(元スタッフ佐藤からも一言)、さっそく全国で行われている取り組みについて伺いました。


最初の発表は、あおぞら協働センター(浜松市)


野嶋さんは、パーラー公民館に見学に来られた2019年に、戻ってすぐ開催されたたとおっしゃっていました。行動が早すぎる!
野嶋さんがパーラー公民館に来られた日は、海外から視察が来ていたり盛りだくさんの日だったようです。当時、野嶋さんが書いてくれた若狭公民館の過去ブログも見つけたので、こちらもご一読ください。

あおぞら協働センターは、81回開催され、来場者総数は延べ3,538人名だと言うから驚きです!
来館されるのは、主に親子連れで、子どもたちの体験と交流の場になっているんだな〜という印象でした。ご飯を食べることに困っているとか、見守りが必要とか、そういった人は暮らしていないエリアだそうです。さまざまな背景を持つ人が暮らすあけぼのとは、状況が違うけれども、公園にパラソルを立てるという場づくりで地域を盛り上げる活動になっていました。

野嶋さんが部署が変わってしまったことにより、あおぞら協働センターは、現在は活動されていないそうです。残念ですが、パラソルとテーブルを出したらとりあえず場は開けます。
やってみようという方が現れてくれたら嬉しいですね。


次の発表は、ドコミンカン(熊本市)



発表してくれた小原さんは、前日に若狭公民館がやっているコミュニティーFM番組に出演していただいたので、私は少しお話を伺っていました。
パラソルなどは貸し出しできるようにしているそうで、熊本市内のいろんな場所で活用されているとのことで嬉しいです。でも、みんな全く違う名前で活動しているんですって!

ドコミンカンという一度聞いたら忘れないネーミングはSNSで募集したそうですが、熊本弁のどこでん(意味は、どこでも)から生まれたそうです。
どこでもと言われたら、場は開きやすそうですが、なんで名前変えるのでしょうか?熊本県民の特徴かも、とおっしゃっていましたが、ほんとにユニーク!

かまどベンチを活用していて、火おこし体験もできるそうです。
防災士でもある小原さんならではのアイデアたっぷり、いくつもの広がりを見せていて、今後も楽しみです。


次の発表は、わいわい広場(益田市)

わいわい広場のある島根県益田市は過疎地。市役所の前に大勢の人が集まることは珍しいそうです。
岩坂さんが、若狭公民館におとづれた際、公民館ロビーに設置されたパーラー公民館の写真を撮ったり、サイズをはかったりして、島根に帰ってすぐに知人に見せたところ、そっくりなものが出来上がったそうです!

活動していくうちに、やっぱり黒板にしようと、テーブルに黒板塗料を塗って、現在はパラソルと黒板テーブルで活動されています。
対話を大切に耳を傾けていると、来館した子どもから「おにぎり屋さんをやりたい!」と言われ、具を持ち込んでもらっておにぎりを自分で握ってもらったり、具を持ち寄る豚汁などの美味しそうな活動が生まれているとか。パーラー公民館的取り組みの中では、新しいものが生まれやすいんだと改めて思いました。市役所前なのに火を起こしているというのは、なかなかイメージができないので、ぜひ、直接行ってみたいな〜と思いました。

次の発表は、アウトドア公民館(島根県飯南町)

わいわい広場と同じく島根県です。こちらも過疎地ですが、豊かな自然を存分に生かした取り組みや、子どもが元気でのびのびしている様子が印象的でした!
活弁士でもある景山さんのおしゃべりが楽しくて、参加する子どもたちもさぞ、楽しかろうとイメージしながらお話をうかがいました。

行きづらい場所にある公民館から飛び出しての活動は、まさに「おでかけパーラー公民館」。見よう見マネで作ったというオリジナルパーラー公民館の仕様も持ち運びしやすそうで、作りやすそう。マネしやすい素敵なアイデアです✨

「何もしない」をすると、アンテナが沢山たってくるので、誰かの「うっかり」をしっかりキャッチできる気がします。景山さんの「うっかり大作戦」は、多くのうっかり発信することで誰かがキャッチできる仕組みになっているんじゃないかと思いました。

皆さんの活動、それぞれ特徴的で個性が溢れていて、面白いです!


最後は、ぱーらーうがんもー(南風原町)
嬉しいことに、沖縄でも開催されているんです。


ぱーらーうがんもーからは、根川さんと、儀間のお二人で発表していただきました。
ソーシャルワーカーと地域コーディネーターのお二人で行っている取り組みです。
もともと公園に集っていたやんちゃな子と繋がるためにパーラー公民館をやろうと思った根川さんと、公園がゴミだらけだからゴミ拾いをしながら場づくりを始めた儀間さんです。

ゴミ拾いといえば、あけぼの公園も最初はゴミだらけで毎回3袋くらいゴミを拾っていました。人が集まっていると公園はほんとに綺麗になってくるから不思議です。
さまざまな人が集う中、支える側と支えられる側の境界線が曖昧になってきて、ただ居心地の良い場になれるのは、誰にとても最高なかたちです。地域の安心、安全につながり、ゆんたくしながら必要な場所につなげている。なんて公民館的な活動なのでしょうか!

何もしないで座っているだけで、いろんな人とつながれるので、ソーシャルワーカーのみなさんにお勧めしたいという根川さんのお言葉が沁みました。公民館活動以外にも、ソーシャルワーカー、地域コーディネーターなど、さまざまな活動をひろげるきっかけになるのだと思いました。


どの取り組みも、パーラー公民館らしくありながら、その土地や人に沿ったカタチになっていました。
誰でも真似しやすいパーラー公民館の仕組みって、すごいな〜と改めて感じました。

各地域の特性や、そこに集まる人々、スタッフの性格など、そこにしかないパーラー公民館の多様な実践を報告していただきました。全国にひろがるパーラー公民館の様子を知ることができ、とても嬉しい時間でした。


事例発表終了後は、あけぼの子ども食堂のお弁当が待っていました。(sato)

報告③につづく


2025年11月28日金曜日

全国パーラー公民館サミット 報告①体験!パーラー公民館

 11月22日(土)から24日(月)三日間にわたり全国パーラー公民館サミット・イン・那覇を開催しました!イベントの様子についてレポートします。(全5回)


11月22日(土)。
サミット最初のプログラムは、那覇市・曙小学校区で続く元祖パーラー公民館を訪ねる“現地体験”でした。
あけぼの公園の片隅に、突然あらわれるパラソルと黒板テーブル。
現在運営を続ける曙小学校区まちづくり協議会の皆さんや地域の皆さんと触れ合いを楽しむ時間となりました。



少し遅れたハロウィンで、曙ににぎわいを

「少し遅れたけど、曙パーラー公民館・INハロウィン」として開催。



若狭公民館で活動する無料英会話サークルELIPOさんからは、お菓子の提供がありました。

うみそら上映会でも子どもたちに向けてお菓子の提供をしてくれ、今回も約80個のパッキングされたお菓子を曙地域の子どもたちに配布することができました。




元気な「曙願寿会」がお菓子配りを担当



曙小学校で毎朝ラジオ体操を続けている曙願寿会の皆さんが、ハロウィンのお菓子配りを担当。
子どもたちからは「ありがとう!」という声が自然とあふれ、世代を超えた温かな交流が生まれました。

願寿会のメンバーにとっても「役割があると楽しい」と好評で、私たちがイベントが始まる1時間前にスタンバイしている方もチラホラいて、一緒に設営もしてくれました。


全国からパーラー公民館を展開している関係者が曙へ集まる




翌23日(日)には市民活動プラザで全国パーラー公民館サミットの会議をひかえ、全国でパーラー公民館を展開している関係者がこの日曙パーラー公民館に集まりました。

中には初期のパーラー公民館を視察にきて、そのまま地元の地域でパーラー公民館を開催した方もいて、久しぶりの再会を喜んでいました。


紙芝居の読み聞かせや沖縄そば、おにぎりの提供



地域のボランティアの紙芝居の読み聞かせ、曙の子ども食堂の「ほのぼのカフェ」から参加者、子どもたちへ沖縄そばとおにぎりの提供、お菓子配り、その横では次の日の三線演奏の練習とおもいおもいにいろいろなことが同時多発的におこっており、ガジュマルの木の下のパーラー公民館はにぎやかなひと時が流れていました。






初代パーラー公民館の館長である上原美智子さんがかけつけ、皆さんに挨拶、その後にカチャーシーでみんなで踊りだしました。

最後はみんなで記念撮影です。全国パーラー公民館サミットは次の日へ続きます。