2025年6月6日金曜日

多文化カフェ:平和の礎・お名前を読み上げに参加

 昨日は、多文化カフェにて「平和の礎 名前を読み上げる集い」に参加しました。
多文化カフェは、さまざまな外国人が集う居場所です。
この日、会場にはネパール、メキシコ、スペイン、台湾など19名が参加。
読み上げにはそのうち13名が参加しました。


さまざまなルーツを持つ方々と一緒に平和の礎に刻まれたお名前を読み上げました。
会場にはスペインやメキシコの方もいて、さまざまな国の方たちとこの時間を共有できたことは、世界がまるっと繋がって平和を感じることができました。

お名前と年齢を読み上げることは、亡くなった方の背景が見えてくるような時間でした。体験以前、頭で考えていたことと、実際に読み上げを行うことは、全く違いました。体験してみないとわからないことがあります。ぜひ、体験してほしいです。

台湾の戦没者のお名前を台湾人の郭さんが読み上げることで、台湾のジャーナリストの張さんが取材に来ていました。さっそく台湾の朝の国際報道番組で放映されたとのことで、シェアします。


9分29秒から最後の12分23秒まで、沖縄戦を含めて読み上げプロジェクトの紹介をしていただきました。

日本語訳は以下のとおりです。

第二次世界大戦終結前、米軍は日本の沖縄に上陸し、3ヶ月にわたる地上戦を展開しました。これは日本の本土で唯一の地上戦でした。

沖縄戦と称され、統計によれば沖縄戦では20万人以上が犠牲となり、そのうち半数が民間人でした。現在、沖縄県の平和祈念公園の平和の礎には、24万2567名の犠牲者の名前が刻まれており、今画面で見ている壁の一つ一つがそうです。その中には34名の台湾人犠牲者も含まれています。

実際の犠牲者数は24万人をはるかに上回っています。当時の犠牲者を追悼するため、6月からの毎晩、沖縄戦の犠牲者の名前と年齢を読み上げる活動が行われています。

昨夜は、沖縄に住む台湾人が34名の台湾人犠牲者の名前を読み上げる役目を特別に担当しました。

(名前の読み上げ) ...

一人ずつ時間をかけて犠牲者に敬意を表します。犠牲者の名前を読み上げた郭依林さんは、本当は台湾語で読み上げたかったと語りました。そうすれば天国の犠牲者たちに皆の声が届くと考えたからです。しかし、これらの人々の名前の台湾語での発音が不確かだったため、北京語で読み上げました。このように一人一人の犠牲者の名前を実際に読み上げることで、これらがかつて生きていた命であったことを実感できます。多くの犠牲者は非常に若く、中には子供もいました。この沖縄戦犠牲者の名前の読み上げは、沖縄戦が終結した6月23日まで続き、その後、沖縄戦没者慰霊祭が行われます。これらすべては、かつての血なまぐさい教訓を忘れないようにと世界に思い起こさせるためのものです。

取材していただいた張さんありがとうございました。(sato)

読み上げに参加されたい方は、読み上げを行う会場に直接連絡してみてくださいね。
読み上げ会場はこちら