先日、若狭のカニの話をこのブログで紹介しました。
公民館近くの舗道に開いた穴にカニが棲んでいるというお話。
その話題がフェイスブックから広がり、新聞にも取り上げられました。
今回は、そこからさらに広がり、琉球新報の子ども向け紙面「りゅうPON!」の「ふしぎうちな〜ショートショート」(2015.12.27掲載)のネタになりました。
実話をもとに、ちょっと不思議なファンタジーの世界を繰り広げるこのコーナーを書いているのは、昨年まで若狭公民館の職員だった小原猛さん。
フェイスブックやブログ記事をみた小原さんから「この話をもとに書きたい」と連絡があり、職員の東さんとも相談して了解しました。
このカニの話、前回取り上げられた沖縄タイムスの記事がYahoo!ニュースに掲載され、県外の方からも反響をいただきました。
「いい話で心が温かくなる反面、記事になることでイタズラされないか心配。しっかり見守ってください」
という趣旨のメールをいただきました。
このように気にかけてメールをくださるのはとてもありがたいです。
たしかに、今回のお話のなかでも、カニが「そりゃもちろん、迷惑だね」と言っています。
静かにひっそり暮らしていたのに、急に注目されて迷惑しているかもしれません。
イタズラされないように、しっかり見守らないといけないと思っているところです。
このお話『カニの冒険』のように、みんなに見守られることによっていいこともある、とカニに思ってもらえるといいですね。
ちなみに、本当にイタズラされないか心配なので、新聞掲載後もときどきカニの様子を見に行っています。
留守にしていることも多いのですが、つい先日も無事にその姿を確認できました。
今のところ問題なく過ごしているようで、よかったです。
そして、このカニの話が新聞記事になったことで、地域の方々から様々な情報が寄せられるようになりました。
公民館の近くに住む方数名から、
「うちの庭にも住んでいるよ」
「近くの穴にもいるよ」
などの報告を受けています。
これまで、何年も気づかずに過ごしていたのに、ちょっとしたきっかけで一気に広がっていく。
なんか、面白いですね。
翻って公民館活動に置き換えると、きっとまだ見過ごしている地域の魅力や資源もたくさんあると思います。
それを顕在化し、知らせることで、様々な広がりを持ち、それが地域の誇りや繋がりを深めるきっかけになる可能性があるとあらためて感じました。
「若狭のカニさん」には、いろんなことに気づかせてもらって本当に感謝です!
(宮城)