2025年8月25日月曜日

うみそら上映会vol.4開催!

今年で9年目を迎える「うみそら上映会」!8月22日(金)に今年4回目のうみそら上映会を開催ました!


これまでの取り組みのアーカイブは▶こちら

〇準備

先月より30分早い17時から準備し始めると、西日が強くてあまりの暑さに驚かされました。汗だくになって準備していましたが、陽が落ちると、素晴らしい夕焼け空。涼しい風も吹いてきて、これから上映会がはじまるわくわく感で気持ちも高ぶりました!沖縄尚学高校の学生ボランティアが多いため、それぞれが自己紹介しながら「沖尚がんばりましょう」コールも!(優勝おめでとうございます!!)

〇開演前

開演前には、音楽ライブや〇×クイズが楽しみです。駄菓子屋さんでお菓子を買って、チョークでお絵描きをしたり、夕焼けを楽しんたり、それぞれが思い思いの時間をすごします。



〇開演

この日はアトリエみるく・あこうくろうクラスの子どもたちによる特別影絵「ふたつの階(はし)」 でした!
影が見えずらいとのことで、急遽、「懐かしの地域映像」を最初に上映しました。


昔の国際通りの様子など、よく知る風景の昔に出会うといつもドキドキさせられます。
この日、地域にある聴覚障害のある方が活動する施設「みみの木」の皆さんが大勢で遊びににきてくれました。ろう者の方向けに手話通訳の方も一緒にきて手話通訳付きの上映会と
なりました!(手話の方と真喜屋さんの動きが合っています!)

真喜屋さんは、いつも貴重な映像とともに、小話もしてくださいます。ありがとうございました。

つづいて影絵です。


ストーリーから影絵の作成、パフォーマンスまで、全て子どもたちが頑張ってくれました!
なんと音楽も生演奏でとても豊かな時間を過ごすことができました。

             舞台裏の様子。光と影が絡み合う

10名の皆さんが頑張ってくれました!

最後は16ミリフィルムアニメーション「ミッキーのバンドコンサート」をお届けしました。
フィルムでの上映はうみそら上映会では毎月行っているので、地域の方にはおなじみになってきていますが、映写機での上映って特別なことだなーと感じます。
今回はフィルムが回らないという小さなハプニングがありましたが、実行委員の皆さんが落ち着いて対処してくれました。素晴らしい〜!
時間ができたので、前日の影絵リハーサルにも参加してくれた実行委員の志紋さんや、いつも開演前に歌を歌ってくれているMARIKAちゃんからお話を聞くことができました。ほんとは全員に話をしてほしいです。


今回、明るさの関係でいつもは最後に上映している「懐かしの地域映像」を最初に上映しました。すると、遅れて来られた方がどうしても見たい!とのことで、アンコール上映を行いました!真喜屋さんは帰宅されてしまったのですが、ちょうど、翌日の「あけぼの・うみそら上映会」で解説予定の曙小学校区まちづくり協議会の吉田会長が来られていたので、解説していただきました!話し手が変わると写真への思い出が変わって、違う楽しみがありました。

今年度のうみそら上映会はこれまで以上に実行委員会が大活躍してくれています。映写機やプロジェクターの動作はおまかせ。受付も素敵な笑顔で対応してくれています。


夏休み最後の上映会は、100名以上の地域の方と、うみそら上映会実行委員会、アトリエみるくの皆さん、見学に来られてた法大学、神奈川大学の学生さんとお届けしました!(sato)

次回予告!

次回の「うみそら上映会 Vol.5」は…
日時:9月26日(金)19:00~

どうぞお楽しみに!


もっと知りたい方へ

うみそら上映会に関する情報はこちらから
▶︎ ブログ

▶︎ SNSでも情報発信中!








まちづくり部(仮)部員がラジオ出演!

いよいよスタートした「まちづくり部(仮)」。
その活動について紹介すべく、1年生のここねさん、ゆいさんのお二人がFM那覇の「なはまちサロン・一座建立」に出演しました!



番組開始前、自己紹介や部活動紹介など、どのように話したら伝わるかをノートやスマホにメモしながら心の準備をしています。


番組スタート!

全く物怖じせずに、テンポよく話をしていきます。
相槌や合いの手などのタイミングが絶妙。
「最初は緊張した」というお二人ですが、そんなふうには見えず、最初から落ち着いています。
そして終了時には「また出たい!」と嬉しい反応。


ちなみに、あらためて「なはまちサロン・一座建立」の紹介をします。
この番組は、那覇小学校区まちづくり協議会(通称:なはまちサロン)が、地域の魅力を発見、共有、発信することを目的に毎週金曜日午後4時〜5時に放送しています。

スタジオからの生放送に加え、YouTubeでのライブ配信、その後アーカイブとしても視聴できます。

メインパーソナリティは、なはまちサロン事務局長のオレンジマン。
そして、サブMCとして若狭公民館から職員が週替わりで務めます。
現在、オレンジマンがお休み中なので、若狭公民館職員がメインで番組を進行しています。

若狭公民館の他の職員はそれぞれ月1回のペースで出演しているので、だんだん慣れてきて緊張せずにゲストに話を振ったりできるようになっているのですが、5周目がある月しか出演しない私(館長の宮城)は、まだ慣れておらず...。
そしてこれまで私が出演したときは、ゲストとしてオレンジマンに振られた話をするという感じだったので、上手に話を振ることができません。

そのようなドキドキであまり上手ではない進行にも関わらず、ここねさん、ゆいさんのお二人は堂々とテンポよくお話してくれるので、本当に助けられました。




番組の動画アーカイブを下に貼り付けます。

ここねさん、ゆいさんの自己紹介、8月6日に実施した那覇市の都市計画、歴史文化、防災について学んだ「事前研修会」の話をはじめ、地域の推しスポット、今後やってみたいこと、などについてお喋りしました。
どうぞ、ご視聴ください。


(館長)

【あけぼの・うみそら上映会2025】を開催しました!

 


8月23日(土)、曙小学校グラウンドにて【あけぼの・うみそら上映会2025】を開催しました。(去年の様子はこちら
今年は雨がぽつぽつと降る中での準備となり、映写機をブルーシートでカバーしたり、体育館から電源を引いてくるなど、その場の工夫を重ねながら進めていきました。準備段階から曙小学校PTCAやまちづくり協議会の皆さんが協力し、設営から運営まで一緒に取り組みました。




天気を確認しながら、音響や映像の調整を始めて開始時刻の19時には天気も晴れて上映会を開始することができました。



PTCAの皆さんはかき氷を準備してくださり、子どもたちは冷たいかき氷を食べながら上映を楽しむ姿が見られました。




上映作品は、那覇を舞台にした短編映画『わたしの宝もの』、16mmフィルム『ミッキーマウスのバンドコンサート』、そして「懐かしの地域映像・那覇市の風景」。会場には『わたしの宝もの』の宮平貴子監督も駆けつけてくださり、作品に込めた思いについて直接語っていただく貴重な機会となりました。



雨の心配がありながらも、地域の子どもから高齢者まで幅広い世代が集まり、世代を越えて映像を楽しみ、交流を深めることができました。運営に携わった皆さま、そしてご参加くださった地域の皆さま、本当にありがとうございました!




主催:曙小学校区まちづくり協議会
共催:那覇市若狭公民館、曙小学校PTCA
協力:曙小学校

2025年8月21日木曜日

【あけぼの・うみそら上映会 2025】を開催します。



8月23日(土)に曙小学校にて【あけぼの・うみそら上映会】を開催します。

去年は天気の良い中、星空の下で上映会を行いました(去年の様子はこちら

今年は天気も良好でグランドで行えるよう調整しています。

曙小学校PTCAの皆さんもお手伝いしてくれて、たくさんの地域の皆様が来てくれる上映会になりそうです。

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日にち:8月23日(土)

時間:19時00分開演(予定では1時間程度)

場所:曙小学校グラウンド(雨天の場合は体育館)

未成年は保護者同意もとお越し下さい。

※小学生以下は、保護者同伴が必要です

上映作品:

今回の上映作品はこちら♪

①短編映画「わたしの宝もの」(予告編はこちら



「あなたたちに、いいこと教えてあげる」

ある日、仲良しのミイとハナは、影のうすい転校生の佐藤さんからウサギ型の手紙をもらう。

そこには、町の中に隠した「宝もの」への道順が記されていた。

「なぞなぞ」を解きながら、大人の世界と子どもの世界、新旧の混ざり合う那覇の街を探検する

ミイとハナ。佐藤さんのウソとホントに惑わされながら、ふたりは宝ものを発見できるのか?


②16mmフィルム ミッキーマウスのバンドコンサート 
ミッキーの指揮にドナルドが大混乱⁉︎笑って楽しめるクラシックアニメ!

懐かしの地域映像
沖縄アーカイブ研究所の真喜屋力さんの協力のもと、復帰前後の沖縄の映像を紹介します。

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主催:曙小学校区まちづくり協議会
共催:那覇市若狭公民館、曙小学校PTCA
協力:曙小学校

2025年8月19日火曜日

なぜなにレクチャー「空力ボディー」

 「モノづくりの大切さ」や「科学の楽しさ」を伝え、科学技術に対する興味や夢を育むことを目的としたトヨタ自動車株式会社の出前講座を今年も開催!

今回は3年前に開催して大好評だった「空力ボディー」です!

丁寧なものづくりの大切さと、空気抵抗を減らすという物理的思考を得られるとってもバランスの良い講座です!しかもとっても楽しいです。
過去の報告ブログはこちらから

紙のクルマで模型を作り、ミニ実験装置(これがすごい!)で空気抵抗を測ります。
空気抵抗を減らすにはどうすればいいのでしょう?

日時 : 10月5日 10:00~12:00
会場 : 若狭公民館ホール
対象 : 那覇市在住・在学の小学4・5・6年生
定員 : 28人
参加費 : 無料
講師 : トヨタ技術会有志メンバー
募集開始 : 9月1日(月)〜定員に達するまで ※先着順

お申し込みは、電話またはこちらのQRコードにて





あさるんぽ♪参加募集!

 朝のウォーキングあさるんぽ🎶


朝の新しい習慣「あさるんぽ」気持ち良い朝を「カルく、ラクに歩ける」からだづくりを始めてみましょう。
プログラム詳細
テーマ 
1ラクに歩くとは? 
2カカトを転がして歩く!? 
3バランスを崩して歩く!? 
4リズムに乗って歩く!? 
5歩きながらウエスト痩せ!? 
などのテーマを設けて知識や動き作りなどを行う予定です。
(参加者の人数や年齢によってプログラムを多少変更があるかもしれません。)


日時:9月6日・13日・20日・27日 全4回
   7時集合 9時解散予定
場所:若狭海浜公園および周辺地域
   (若狭公民館玄関前集合)
講師:花城 伸治
対象:那覇市在住・在勤・在学の方
受講料:無料、但し保険料として200円徴収
定員:20名(先着順)
申し込み期間:8月25日〜9月5日
申し込み方法:ウェブまたは、お電話で申し込みください。 
       申し込みはコチラ💁
       ☎️098ー917ー3446(受付:9時〜17時 土・日・祝日は除く)


*タオル・飲み物は各自でご持参ください
*駐車場はありません。お近くの有料駐車場か公共交通機関をご利用ください
*雨天時はレインウェアをご持参ください
*できるだけ全て参加してもらいたいですが、単発でも大歓迎です。




8/26のなはまちサロンには、講師の花城先生がゲスト出演!ぜひ、ご覧ください。(先生は28分くらいから)
とーっても爽やかな先生とのウォーキング!朝から爽やかな気分になれそうです。



11月9日(日)に開催される「ひやみかちなはウォーク」にも参加しましょう!



2025年8月14日木曜日

第4回うみそら上映会実行員会は、動画撮影講座も開催!

 みそら上映会実行委員は、地域連携事業「みそら上映会」向けて、上映作品選定当日運営方法など話し合う青年講座です。

昨日は第4回実行員会を開催しました。
(第3回は荒天のため、開催されませんでした)



夏休み中の開催にあたり、参加者はいつもより少なめでしたがみんなで上映会を振り返りました。

実行委員たちの声

ふりかえりでは、「○×クイズは、子供たちに上映作品に興味を持ってもらって、ユニークで導入によかった」「時間がおしたり、トラブルがあってもお客さんがやさしい」「室内での開催にやった輪投げも楽しかった」「輪投げ以外の遊びがあってもよいかも」といった声がありました。

改善点も出たので、次回にいかしていきましょう!

次回はアトリエミルクの子供たちによる影絵があります。
この日は、指導にあたっている影絵作家の奥平麻衣子さんも参加してくれました。


22日の本番前の21日には、リハーサルも行われます。
お散歩中に素敵な風景に出会えるかもしれませんね。

この日は、カメラマンの桃原秀樹さんをお迎えして「撮影のポイント」講座を開催しました。
講師の桃原さんは、GoGoゴーヤーや琉銀グッドニュースなどのディレクターをされています。



1時間という短い時間でしたが、映像撮影におけるポイントを教えていただきました!

ポイント1「心〜サイズ」

ヨリで思い、ヒキで状況、ミドルで関係を撮る!
3つを使い分けて撮影を進めることが重要だそうです。
ヨリばかりだと「子どもの運動会?」という感じの映像になってしまうそうです。
思い当たりますね・・・


ポイント2 「技〜フィックス」

撮影にはいろんな技があるけど、まずは固定で撮るとよいそうです。
技としては攻めでおいかけ、守りは相手が来るのを待つ、戦略は相手と相談する。

ポイント3 「隊〜ライン」

チームで動く際のイマジナリーライン

見る人がしっくるする映像を撮るためにカメラマンは連携しているそうです。
これがびっくりするほど納得の技でした!
テレビカメラマンから習う撮影する際のルール。
今後の公民館の動画にも活用させていただきます。

上映会の記録動画が公開される日も近いかもしれません。
桃原さん、ありがとうございました!

実行委員会のアイデアをどんどん形にして、ますます楽しくなっていきそうなうみそら上映会!

次回の上映会は8月22日です。ぜひ、ご来場ください♪(sato)

2025年8月8日金曜日

教育協働アカデミー第2弾|島根県益田市のコミュニティスクールと地域づくりの実際

85日、那覇市若狭公民館で「沖縄教育協働アカデミー8月例会」が開催されました。
沖縄教育協働アカデミーと共催で事業を実施するのは、6月に続いて2度目となります。



開催概要


• 日時: 202585日(火)16:3018:20
• 会場: 那覇市若狭公民館 第1研修室
• 主催: 沖縄教育協働アカデミー
• 共催: 那覇市若狭公民館
• ゲスト: 谷上 元織氏(島根県益田市立戸田小学校 教頭)
• 進行: 南 信乃介氏(NPO法人1万人井戸端会議 代表理事/那覇市繁多川公民館 館長)
• コメンテーター: 井上 講四氏(教育協働研究所「岳陽舎」主宰)

谷上 元織氏 プロフィール: 
島根県益田市立戸田小学校教頭。益田市において派遣社会教育主事として「ひとづくり」事業を担当。教員同士の学び合いの場「教師の元気が出る会」を主催。島根大学社会教育主事講習の講師も務める。


趣旨


今回は、島根県益田市が掲げる「ひとが育つまち益田」というキャッチコピーのもと、「ひとづくり」を市の施策の中心に据え、ライフキャリア教育やコミュニティスクール、地域づくりに取り組むその実践について学ぶことを目的としています。
ゲストスピーカーは、島根県益田市立戸田小学校教頭であり、益田市の「ひとづくり」事業において派遣社会教育主事を務めてきた谷上元織さん。谷上さんは、教員同士の学び合いの場「教師の元気が出る会」を主催し、島根大学社会教育主事講習の講師も務めるなど、多岐にわたる活動を展開しています。

益田市の教育改革における主要テーマ


谷上さんの講話と参加者との質疑応答から、益田市の教育改革におけるいくつかの主要なテーマが浮かび上がってきます。


「ひとづくり」と「人間関係」の重要性

益田市の教育改革の根幹には、「ひとづくり」への強いコミットメントがあります。谷上さんは、故郷や大切にしたい土地という気持ちは「良き人々との繋がり」によって生まれると強調し、「人は皆幸せに生活することが一番大事であり、その中で学び、成長し、力を発揮するためには、良き人間関係が不可欠である」という信念を述べています。ハーバード大学の研究やGoogleの心理的安全性の研究を引用し、「人間関係こそが全てのパフォーマンスの源泉であり、人生を豊かにする」と力説している点は、益田市の「ひとづくり」が人間関係の質を重視していることを明確に示しています。


社会教育を基盤とした「関係性の耕し」


谷上さんは人間関係を「社会の基盤」、「ソフト面のインフラと表現し、その重要性を強調しています。このインフラは「与えられた場所で咲く」だけでなく、「関係性を耕し続ける」ことで構築されると述べています。関係性を育むための条件として、以下の5点を挙げています。

  • 受容: 受け入れられること。
  • 協働: 共に創ること。
  • 挑戦:挑戦をする環境、余白がある。
  • 試行錯誤:試行錯誤をしても咎められない。
  • 愉しさ: 活動自体が楽しいこと。


これらの要素をつなぐものとして、「対話」が非常に重要であると強調しており、システムや仕組み作りだけでは達成できないと述べています。

 

教員の「安心・安全」な環境づくりと主体性の尊重


谷上さんは教頭として、教員の「安心・安全」な環境づくりに注力しています。自身の役割を「学校や地域を含めた文化を醸成する要」と捉え、職員が「一番相談しやすい」と感じられる存在であることを目指しています。具体的な取り組みとして、以下の点が挙げられます。


  • 上機嫌でいること: 「笑顔は顔の筋トレ」と意識し、良い空気を醸成。
  • 苦手の開示: 自身の不完全さを隠さず、開示することで、職員が本音を話しやすい雰囲気を作る。
  • 主体性の尊重: 「普通はこうだろう」という言葉を使わず、一人ひとりの主体性を尊重。
  • 感謝と承認: 相談があれば「ありがとう」「いいね」と肯定的に応じる。
  • 「我々」という言葉の使用: 困り事に対して「俺らどうしようか」と、共に解決する姿勢を示す。
  • 雑談の活用: 関係性構築のために、業務に関係ない雑談を積極的に行う。


これらの姿勢が、職員の「安心・安全」な環境を生み出し、挑戦や試行錯誤を促していると述べています。


「教師の元気が出る会」に代表される教員同士の学び合いの場


谷上さんが主催する「教師の元気が出る会」は、教員の元気を生み出すための具体的な取り組みの一つです。当初は職員室の延長のような場を目指しましたが、現在は先生方だけでなく教育に関心のある誰でも参加できる開かれた場となり、様々な「化学変化」が生まれているそうです。この会から、若手教員が自発的に子ども向けスポーツ活動や教科の勉強会を企画するなど、「勝手に作り始める」姿が見られると報告されています。谷上さんは、こうした活動を強制せず、「勝手にやってほしい」「どんな感じだったか教えてほしい」というスタンスで主体性を尊重しています。

また、「モチヨルmorning」という、ただ一緒に朝食を食べる(若狭公民館の「朝食会」のような)も開催されており、ここから「コミュニティ居酒屋」のような企画が生まれ、教員が料理の腕を振るい、エネルギーを発散する「安心安全の場」となっています。


地域と学校の協働実践と「社会教育コーディネーター」制度


益田市では、地域と学校の協働を重視しており、コミュニティスクールもその一環として推進されています。谷上さんは、地域に赴任した教員が地域と連携する上では、日々の「対話」の重要性を強調しています。

  • 子どもたちの変容の共有: 子どもたちの姿を話題に雑談する中で、地域との交流が子どもたちの変容に繋がることを細かく伝え、その価値付けを行う。
  • 既存の教育課程と地域連携を一体化させるマネジメント: 学校の教育課程やカリキュラムを工夫し、一つの取り組みが複数の目標(例:地域学習と教科の学習)を同時に満たす仕組みを考えることで、教員の負担を軽減し、地域連携を促進。
  • 運営協議会での「対話」重視: 学校協議会において、職員と委員が「安心安全の場」で対話を行うことを重視し、「子どもたちに体験させたいこと」や「地域に必要なこと」を出し合う場とすることで、共に創り上げる意識を高めている。
  • 柔軟な運営: 学校運営協議会を柔軟に運用するため、一部の活動については会議を経ずに有志による「ミニ作戦会議」で決定し、後で報告する仕組みを導入。これにより、地域の人が主体的に企画・実行する機会が増え、当事者意識が高まる事例も紹介されています。
  • 課題とニーズの重ね合わせ: 学校の課題(例:草取りの負担)と地域のニーズ(例:地域の繋がりを耕したい)を重ね合わせることで、「課題がハッピーな活動になる」事例も生まれている。
  • 活動の場で重視する要素: 活動の場では、「やってみたいが実現できる」「困りごとを発信できる」「共通体験を共有できる」「大人がシンデ(困っている子ども)のために集まる」といった要素を重視。


益田市には「社会教育コーディネーター」という制度があり、学校内に席を置き、教育活動のサポートや地域との橋渡し役を担っています。谷上さんは、コミュニティスクールはあくまで「制度」であり、大切なのは「スクールコミュニティ」を通じて「文化を醸成する」ことだと強調しています。

 

地域基盤が弱い場合の連携と「草の根」活動の重要性


地域基盤が弱い場合の連携については、谷上さんは「積み重ね」が必要であるとし、コーディネート役がいる場合、まずは「できるところからやる」ことが大切だと述べています。小さな活動や小さな繋がりでも、それらを「掘り起こし、認めていく」ことの重要性を強調しています。学校運営協議会の制度にこだわりすぎず、実際に活動する人々(実動する皆さん)を大切にし、有志での集まりから掘り起こしていく姿勢が示されています。

時には教頭という立場を超え、「地域のおっさん」として飲みながら話をする中で「何かしたい」という声を聞き、「じゃあ作っちゃえよ」「サポートするから」と背中を押すなど、草の根的な活動を「見える化」し、表舞台に上げていくことで、緩やかな繋がりが大きなチームに発展する可能性があり、結果的に動き出しが早くなると述べています。


結論と示唆


益田市の教育改革は、「ひとづくり」を核に、人間関係の質を高めることを重視したユニークなアプローチを展開しています。特に、谷上さんのような現場の実践者が、教員の働き方改革や地域連携といった課題に対し、対話と「安心・安全」な場づくりを通じて、教員と地域住民の主体性を引き出し、自発的な活動を促している点が注目されます。

那覇市ではどのような取り組みが必要とされているのか、学校や地域、多様な主体と「対話」を通じて見出していきたいです。







おまけ

開始前の谷上さんと井上講四先生


2025年8月7日木曜日

【まちづくり事前研修会】那覇のまちを学ぶ3本立てプログラム!

 8月6日(水)、若狭公民館第1研修室にて「まちづくり部(仮)」の事前研修会を開催しました。



当日は、これから地域で活動していくにあたり、那覇のまちの成り立ちや特性を学ぶための3本立ての講話プログラムを実施。

1本目は那覇市まちなみ共創部 建築指導課の金城聡課長より「都市計画」について。
続いて2本目は文化財課の外間政明さんによる「那覇中学校近辺の歴史」のお話。
そして3本目には防災危機管理課の源河北斗さんから「防災と地理・歴史とのつながり」をテーマに講話をいただきました。

まちの見え方が変わるような、興味深いお話が盛りだくさんの1日となりました。

この研修会で得た学びを、今後の地域でのボランティア活動に活かしていきます。
まちづくり部としての一歩目がしっかりと踏み出された1日でした!


事前研修会の全体映像を貼り付けておきます!




2025年8月6日水曜日

new!喫茶むすぶ 七夕茶会

去った7/4に、シニアの居場所・new!喫茶むすぶにて七夕茶会が開催されました。

講師には、若狭公民館の元館長の山田先生をお迎えしました。
先生の今日のお着物は竹の柄。七夕を意識されたそうです。

昨年までは、和室にて開催しておりましたが、今回は第一研修室にての開催となったため、傘や屏風を持ち込まれての和洋折衷で素敵なしつらえになりました。

しつらえとは何か、AIに聞くと、空間を美しく整え、飾り付けること、またはそのための準備や用意を指す言葉とありました。
日本の伝統的な空間演出や、もてなしの心を込めた準備を意味することが多いそうです。

竹柄のお着物に合わせるように傘に竹の花器、竹の茶器で統一されていて、とても涼やかでした。



「七夕」は、季節の節目を感じる大切な行事でもあります。そんな想いを込めた茶会のしつらえは、とても暑いのに、心に涼しい風が吹いてくるような気持ちになりました。

先生の説明に合わせて、お弟子さんによるお点前のデモンストレーション。美しい所作で静かに進められるお点前に、皆さん自然と背筋が伸び、お茶の世界に引き込まれました。

デモンストレーションの後には、いよいよお抹茶をいただきます。この日のお菓子は、、笹の葉に包まれた「ふまんじゅう」。こちらも涼やかなお菓子で、この季節にぴったりでした。まずは一列目の方から。「お先にどうぞ」と声かけしてお隣の方とコミュニケーションをとりながらいただきます。

続いて、二列目の方には、一列目の方がお茶を点ててお出しするという、参加型の形をとりました。初めてお茶を点てるという方もいらっしゃいましたが、和やかな雰囲気の中で、互いに声を掛け合いながら楽しく体験されていました。

人と人とが向かい合い、丁寧にお茶を差し出す。そこには、おもてなしの心と感謝の気持ちが自然とあふれていて、茶会ならではの温かさが感じられました。

先生がご用意くださったさまざまな器は、夏にしか使えないガラス製のものや、高さのないものなど、見た目にも涼やかでした。


参加者からは、私もお着物で来ればよかった。などといった声が上がっていました。(sato)