2013年11月6日水曜日

【2013年11月】ゆーちぬさち

以前、このブログでも紹介しましたが、画家の野津唯市さんが「雪の崎(ゆーちぬさち)」という大作の絵を若狭公民館に寄贈してくださいました。



公民館でもそろそろ絵の展示を具体的に考えていた所に、野津唯市さんの訃報が舞い込んできました。あまりのことに、職員一同言葉を失ってしまいました。野津さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。



そのようなわけで、今回は画家、野津唯市さんに敬意を表して、ゆーちぬさちを表紙に選びました。



以前のブログにも書きましたように、ゆーちぬさちとは現在の若狭小学校の敷地も含む若狭の西側に広がっていた岬であり、その突端は景勝地として美しさをたたえていたといわれています。現在は埋め立てのためにダイナマイトで破壊されてしまい、かろうじて拝所が残っているに過ぎません。



野津唯市さんの作品「ゆーちぬさちとあかちらばる」は、幼少時代を若狭で過ごした野津さんの記憶を元に描かれた大作であり、この絵が作者が亡くなる前に若狭の地へと贈られたのには、やはりなにか意味があるのだと感じざるを得ません。

まもなく、若狭公民館のロビー前に一般公開のため展示されます。いましばらくお待ちください。そして不思議な縁で若狭の地へと戻って来たこの絵に、ぜひとも会いにいらして下さい。

今月の表紙は若狭公民館職員の小原が担当しました。