当初は50名の定員としていましたが、どしどしご応募を頂いたため定員数を若干増員して、当日は65名程の方がご参加されました。(定員に達しご参加できなかった皆様、申し訳ございませんでした。また次の機会がありましたら、その際はぜひお申込ください。)
今回の講師は、農学博士の大城安弘先生です。
大城先生は、「首里城下にチョウを翔ばそう会」の会長で、今回は当日の運営も首里城下にチョウを翔ばそう会の皆さまに行っていただきました。
講座では、オオゴマダラの生態について、いろんなことを学びました。
例えば、成長過程やオスとメスの見分け方、オオゴマダラの寿命(長生きするオオゴマダラは半年も生きるそう!ちなみに、モンシロチョウは約2週間とのこと)、等々。
それから、オオゴマダラのみならず、チョウの幼虫がさなぎになる際、さなぎのなかで一度ドロドロに溶けてしまうそうです。(驚き!)
講座では、オオゴマダラのエサとなる「ホウライカガミ」の植え方の詳細な実演も行われました。
赤玉土、鹿沼土、腐葉土を使用 |
支柱をたてて苗を支えます |
3月~5月の間はふせ枝で植えても良いそう |
実演で植えたものです |
オオゴマダラは、ホウライカガミしか食べないそう。また、ホウライカガミには毒素が含まれているため、それを食べるオオゴマダラはチョウの天敵である鳥に狙われにくいのだそうです。
それから、オオゴマダラの幼虫を入れた容器を紙で2~3日密閉し、その後ふたをあけると、なんとタバコ(ニコチン)のようなにおいがするそうです。その理由もやはりホウライカガミの成分。興味深いですね。
そして今回は、参加者の皆さまにホウライカガミの苗をプレゼントしました!
苗をご提供いただいたオオタ様、どうもありがとうございました。
さなぎも、講座の日にあわせ、木に付くように仕込んだようです。
さなぎは本当に黄金色! |
興味津々! |
オオゴマダラの卵・幼虫・さなぎ・成虫に関するパネルの展示も行いました。こちらも参加者の皆さんじっくりとみていました。
講座の最後には、参加者からの質問タイム!
さなぎのうちからオス・メスを見分けられるの?
(A:さなぎのうちから性別を判断する方法は、まだ解明されていないそう)
という質問や、
オオゴマダラの足は何本あるの?
(A:6本ありますが、その内2本は隠れているため、見た目には4本しかないように見えるそう)
という質問があったりと、活発な質問タイムとなりました。
今回参加された皆さんは、ホウライカガミの苗をすくすく育てて、オオゴマダラをお家に呼び寄せられるようになるといいですね!また、夏やすみシーズンなので、ぜひ自由研究の参考にしてください。
多くのご参加、どうもありがとうございました。
また、大城先生、そして今回講座を実施いただいた「首里城下にチョウを翔ばそう会」の皆さま、どうもありがとうございました!