新型コロナ感染症対応「市民活動チャレンジ助成事業」として『わかさオンライン学習支援プロジェクト』が採択され、その事業の一環として「オンライン学習支援フォーラム〜オンライン学習の可能性と課題について~」が1月30日(土)14:00~16:00行われました。
フォーラムを通して、関係者がオンライン学習についての可能性と課題について話し合い、ビジョンを共有し効果的に取り組めるようにすることを目的とし、GIGAスクール構想実現に伴い、オンライン学習への可能性と課題について事例発表・パネルディスカッションを行いました。
第1部 オンライン学習について教育機関・民間団体の活動報告では
那覇市教育研究所 指導主事 内間正樹さんより、GIGAスクール構想の計画と現在実施している教員向けの導入研修などについて話していただきました!
那覇市は他県に先駆けて電子黒板の導入をしていたり、研修も年間を通して受ける事が出来、何段階にもきめ細かいフォローがされていると感じました。
オンライン学習も「絶対端末を使って授業しましょう」ではなく「各教科を達成するために今より深い学びにつなげるためのツールとして使う」ためのものであるという事が印象的でした。
GIGAスクール選考実証授業報告として
那覇市立泊小学校 伊良波智也先生と那覇市立城北中学校 仲村良虎先生より事例報告していただきました。
那覇市立泊小学校では3年生の総合の授業「生き物博士になろう」でオンライン発表会をした取り組みを報告していただきました。
小学3年生はまだアルファベットを習っていないので機材になれる事からのスタートでしたが、子どもたちの吸収力はすごくあっとゆうまにスライドでまとめたり、係り活動の打合せをチャットで出来るようになったそうです。
事情により家庭学習をしている生徒向けに試験的にMEET(Google のビデオ会議機能)で授業の様子を流す取り組みもされ、学習の様子が分かり生徒もとても喜んでいたそうです。
那覇市立城北中学校では技術の授業でパソコンを利用し、モラルやリテラシーを学ぶとともに、総合・各教科での活用が行われました。
2.3年生の異学年交流による探求授業や発表の取組み、生徒会活動では生徒会長選挙をオンラインで行うことを生徒側から提案があったり、合唱コンクールが出来ない代わりにプロモーションビデオを作成するなど積極的に学生たちが取り組んでいる様子を報告していただきました。
ICT活用の一番の成果は“生徒達の表現する力”を伸ばせたこと、学校の中だけではなく外の世界でも生かせるスキルを学べたことというのが印象的でした。
講座終了後のアンケートでも2校の事例報告が印象的だったという意見が多数出ていました。
若狭公民館で取り組んだ、わかさオンライン学習支援プロジェクト報告を外部アドバイザーであり塾講師の田名真之さんにしていただきました。
田名さんには「わかさオンライン学習支援プロジェクト」について、どのような学習内容であったか、アンケートに基づいてどのような課題・意見があったかの報告、オンライン授業の活用可能性について話していただきました。
webテキストは既存のものがたくさんあるので無理に先生方が作らなくても一人一人に合わせた学習指導が可能であること、フォローが必要な生徒にはリアルタイム形式のオンライン指導を行うことで効率的かつ効果的な学習指導が出来ることなど、今後の活用可能性が広がる報告をしていただきました。
公民館での取組み報告はこちら
第2部は「オンライン学習の可能性と課題」についてのパネルディスカッションを行いました。
・コーディネーター
飯塚悟さん(株式会社プラズマ代表)
・パネリスト
伊良波智也先生(那覇市立泊小学校)
仲村良虎先生(那覇市立城北中学校)
玉城陽平さん(わかさオンライン学習支援プロジェクト外部アドバイザー・塾講師・ICT教材営業)
宮崎柊人さん(学生団体ACCEL 運営代表)
由利玲子さん(那覇市立壺屋小学校PTCA副会長)
宮城潤さん(那覇市若狭公民館館長)
パネリストの皆さんが取り組んできたことの紹介と課題について話し合い