11月22日(土)から24日(月)三日間にわたり全国パーラー公民館サミット・イン・那覇を開催しました!
今回は、23日午後になは市民活動支援センター会議室で開催された対談のリポートです。①体験!パーラー公民館のリポート
②事例報告のリポート
③ラウンドテーブル
でも、なんとなく好きとか、なんとなく良いといったような感じでなかなか言語化するのが難しいのです。
この対談では、アートの側と社会教育の側から、しっかりと言語化していただき、うんうんと頷きながらも、すっきりできた方が多かったのではないでしょうか。
従来の“目標達成型”アプローチから離れ、横にずれながら変化していくプロセスこそが、これからの社会にふさわしい新しい在り方ではないかという意見が出されました。
参加者同士が互いに支え合い、世代を超えたつながりが自然に生まれる場として、パーラー公民館が果たす役割の重要性について語られました。
22日にあけぼの公園で体感した “その土地ならではの文化的空気” を踏まえ、地域の伝統や文化を継承することの重要性についても語られました。
元パーラー公民館館長の上原美智子さんの声かけによる予定になかったカチャーシーとすぐに踊り出す人々を例にあげ、カチャーシーのような文化は、地域の共同性を形づくる大切な基盤であることも再確認しました。
元祖パーラー公民館が、最終的にあけぼの公園に決まったのは、「木があること」や「子どもが自然を恐れず遊べる環境」が決め手とされました。
パーラー公民館は「ありあわせの道具や材料を使って、その場にあるもので新しいものを作る」というブリコラージュという手法で、脚立をテーブルの足として活用しています。そこから話は、環境が行動を即すアフォーダンスやアーキテクチャについて発展。
各地域のパーラー公民館は異なる形に変化しながらも、基本コンセプトを共有している点が興味深いポイントとして挙げられました。
牧野先生からは、工業社会的な「評価を求める教育」が子どもたちの創造性を奪い、信頼関係の代わりに数値評価が人間関係を形づけてしまう危険性が指摘されました。
評価するのではなく、もっと個性と創造力を大切にする教育の必要性が語られました。
小山田さんからは、芸術の本質は「わからないものと仲良くなること」というお言葉がありました。
偏差値的な思考が精密化している現代において、未知や揺らぎと向き合う力はより一層重要になっているという認識が共有されました。
大量生産・大量消費の社会において、消費者が均質な商品に飽きつつあり、
これからは自分たちで価値を作り出す社会へ移行していく必要があるという見解が示されました。
質疑応答に入ると、繁多川公民館の南館長から、地域づくりにおける「うれしい敗北」という感覚が紹介されました。
失敗を恐れない姿勢が地域の創造性を支えるという視点が共有されました。
時間を「過去→現在→未来」の直線で捉えるのではなく、他者との関係の中で自分がつくられていくという考え方が示されました。
地域と学校が連携し、子どもたちが地域の中で育ち直せる環境づくりをすすめる中で「美しい引き算」という新しい価値観も提案され、教育と地域社会を問い直す豊かな対談となりました。
現在、アーカイブ動画を準備中です。楽しみにお待ちください。(sato)







