2017年8月21日月曜日

少年教室 in 森の家みんみん「わくわく森の探検隊!」

8月4日(金)~5日(土)末吉公園「森の家みんみん」での宿泊学習!那覇市内の小学4年生~6年生の児童が集い、自然をめいいっぱい体感してきました。

末吉公園は沖縄県の鳥獣保護区であり貴重な生物が生存しています。
多様な生物と触れ合い自然の素晴らしさを再発見しよう!

★1日目★
「森の家みんみん」へ出発!
若狭公民館⇒モノレール美栄橋駅⇒儀保駅⇒森の家みんみん

那覇市子ども会育成連絡協議会のジュニアリーダーの皆さんが先頭を歩きます。
今回の少年教室では、ジュニアリーダーの中高生が各グループに入り、小学生メンバーをサポートしました。




「 森の家 みんみん」に到着
 参加児童の中には、末吉公園の近隣に住んでいて馴染みのある場所、という子もいましたが、、モノレールに乗って訪れた森は普段と違い新鮮に感じたことでしょう。





★オリエンテーション ★  スケジュールの確認と自己紹介

 ジュニアリーダーの皆さんです。ゲームでアイスブレイク、お互いが距離がぐっと縮まりました。

 森の家みんみんのスタッフからは、自然環境教育施設である「森の家みんみん」が設立されたいきさつや役割、この森の中で織りなされている自然の営みや、森で過ごすためのルールなどのお話をしていただきました。
 
★森の指令ゲーム★
森の中でひそんでいる物(赤い葉っぱ、すけすけの葉っぱ、岩に生えている木、枝みたいな昆虫など…)の写真を見て、それを決まったルートの中、制限時間内で見つけだすゲームです。


指令された物「すけすけの葉はどうしてスケスケになってしまったのか?緑色のかたつむりの色の理由などなど…」子どもたちは、理学博士の藤井先生の面白い話に釘付けでした。




いざ、森の中へ!
聞こえてくるのは虫の声、鳥のさえずりなど様々な生き物の音、さわやかな風とマイナスイオンたっぷりの空気、まるで山原に来てるような感じです。



指令された物の生態から、隠れていそうな場所を必死になって探していました。



見つけたら、みんなで指さし声を揃えて「みっけ」、それを審判(ジュニアリーダー)がカードと同じものか確認してOKをもらう、というのがルールです。


この中にも虫が隠れています。コブナナフシです。


★お昼★
おにぎり弁当をいただきました。



★森の酵母でパン作り★
エプロンをつけてスタンバイ









末吉公園内で採取した月桃の実と桜の葉で起こした酵母です。
瓶の中ではシュワシュワと酵母が活動しています。
酵母はそもそも土の中に棲んでいて土埃と一緒に空気中を漂って植物などに貼りついて環境が合えば繁殖するようです。


肉眼では見えない酵母の存在…酵母の役割や発酵食品の話を聞きながら、パン作りに取り掛かりました。



食材をきちんと計量します。








材料を入れたらよく捏ねます。

生地を均等に分けて…
粘土を捏ねているみたいで楽しそうです。子どもたちは感触が好きなよう…


ジュニアリーダーもパン作りを楽しみました。






生地が乾燥しないように、水に浸したキッチンペーパーを敷いてラップで包みます。
これで酵母が元気に活動するのを祈るばかりです。

実際に顕微鏡で酵母を見てみました。
レンズ越しに見る酵母は、丸い形で微かに動いているのが分かります。

酵母液の匂いを嗅いでみます。桜の酵母は桜餅の香り、月桃の実の酵母はムーチーの香り。素材によってパンの風味も違ってきます。

顕微鏡で酵母の姿を見た子供たちは、瓶の中を不思議そうにのぞき込んでいました。

休憩、おやつタイムのひとこま




ジュニアリーダーの皆さんと一緒にゲーム!
色々な持ちネタがあり、場を楽しませてくれます。







★夕食のカレーライス作り★
グループ毎に作業を分担してスムーズに調理することができました。











普段から家のお手伝いをしているようで手際がよく立派です。


「いただきます」の前に、指の体操「もしもしカメよカメさんよ」の歌にあわせて、両手、左右の親指と小指を互い違いに動かします。認知症予防、脳トレにもなるようです。


★夜の森の観察会★
観察会へ出発する前に、これから出会えるであろう生き物のお話を聞きました。

森の地図です。
真っ暗な森の中へ入るので、ルートと注意すべきこと、を共有します。
灯りに反応して生き物が逃げてしまわないように、懐中電灯は持たずに月明かりを頼りに、さあ、出発です!
暗闇の中、徐々に視界も慣れていき、又、蛍が光を放って周辺を飛んでいるのでとても神秘的でした。
夜行性のカエルや、フクロウ、鳥、虫など珍しい生き物との出会いで子どもたちもテンションがあがりっぱなしでした。
★2日目★
朝のラジオ体操、自然の空気をいっぱい吸って、、早起きは気持ちがいいですね。
ジュニアリーダーの皆さんと手拍子でゲーム
★森の酵母でパン作り★
昨日、捏ねたパン生地を成形しパンを焼きます。
パン生地の中で酵母はうまく活動してくれたようで、こんなに膨らみました。
二次発酵の前に、生地をこねます。
パン生地は酸味の混じった匂いがします。


パン生地がなぜこんなに膨らんだのか、昨日の酵母のおさらいをして、二次発酵に移ります。




パン生地が発酵するまでの待ち時間は、別プログラム
★ネイチャーゲーム★
虫のカードを背中に貼りつけて、そのカードにある虫の特徴を他の人に言ってもらい、名前を当てるゲームです。











 みんみんのスタッフが森の中で拾ったものを見つけるゲーム、実際にどのような場所で落ちているのか、考えて見つけます。


 次に、目を閉じて耳を澄ませてみます。。。
葉のこすれる音、鳥のなき声、冷蔵庫の音、聴くことに集中してみると沢山の音が聞えてきます。こうして聴覚を刺激し、五感のバランスをとることも大切な気がします。


焼きあがったパンです。
付け合わせに、ゆで卵、ポテトサラダ、自家製の鳥ハム(これは、公民館スタッフが事前に仕込んだもの)をお昼にいただきました。
酵母も優秀だったようで、パンもふっくら焼きあがりました。


自分で作ったパンは、おいしいですね(^^)
嬉しそうです。
パンを前に、口にするのが勿体ないようです。自分で作ったものは愛着がわきますね。






隙間時間を見つけては、仲良くなった友とじゃれ合っていて、楽しそうな感じでした。



★清掃★
施設を利用した後は「来た時よりもきれいに…」をモットーにグループに分かれて清掃しました。




★解散式★
若狭公民館館長より、修了証の授与です。
参加児童を代表して各グループから一人、感想を発表しました。
★みんなで記念撮影★
別れが惜しいようで、「もっとお泊りしたい」との声が…
★参加者の感想★
森の探検は楽しい。せっかく仲良くなってすぐにお別れになってしまった。また、泊まりたい。虫をたくさん見れてよかった。パンは一日で大きく膨らむこと、酵母のことを知れた。自然とふれあうことも大切だということ。森の凄さや大切さ。。。。

この自然体験をとおして、これからの時代を担う子供たちが、生きていくための土台となる自然環境を大切にし、自然のサイクルから学んだ互いを理解し共存するということが平和の道しるべになることでしょう。