2017年3月30日木曜日

みなとまち歴史散歩 レポート

若狭周辺は、歴史的な見どころが満載。歴史に関心の高い方も多く、ニーズもあるので過去にも歴史講座は度々行ってきました。
今回は「泊・前島」「波上・辻」「久米・西町・東町」「若狭・松山」と4つの地区に分け、それぞれの回ごとに異なる講師の方をお迎えし、非常に内容の濃いお話しを伺うことができました。

最初の「泊・前島今昔物語」は島袋文雄先生をお招きし講話をして頂きました。
島袋先生は前島で生まれ育ち、戦前の「那覇」のことをとても良く記憶されています。
冗談も交えながらご自身の幼少の頃の思い出や町の変遷についてお話しをして下さり、和やかな雰囲気の楽しい講演会になりました。

しかし、あろうことかこの日の写真のデータをすべて消してしまい、写真を掲載できません。申し訳ありません!!

2日目『神様!仏様!オーマイゴッド!!〜波上・辻を歩く〜』の回には講師に那覇市中央公民館の古塚館長をお迎えしました。
この日は最初に波上神宮の参集殿で講義を聞きました。


ちょっと前にブラタモリの沖縄の回でタモリさんを案内していた古塚館長。みんなが聞きたい、ブラタモリの収録の裏側の話もしてくださいました。
また、巡見では、特別に波上神宮の裏側の聖域にも入らせて頂きました!
そのほか、唐守森など志良堂御嶽などをまわり、参加者の皆さんは古塚館長の豊富な知識と話の面白さに、夢中になって話を聞いている様子でした!



そして、3回目は久米・西町・東町の巡見をしました。
講師には沖縄県立博物館・美術館の館長、田名真之さんを迎えました。
西町・東町はブラタモでも取り上げられた、オールド那覇(旧那覇)の原点。
そして、久米も琉球王朝時代から中国などとの外交や、学問や文化の振興を支えた重要な場所。それだけに史跡や旧跡なども多く、見所が満載でした。
みなさんが目を輝かせながら話に聞き入り、たくさん質問も出ていました。
話を聞いてみると景色も違って見えてくことを感じました。



最後、第4回目は那覇市歴史博物館の外間さんにお越しいただき、若狭・松山を巡りました。若狭・松山も多くの史跡・旧跡があり、今までにも地域の歴史を勉強されていたような方でもはじめて知ったという場所があったようでした。
また、知っている場所でもはじめて聞くエピソードがあったりと、知らないことが多いと感じた、もっと勉強したいという感想も多く寄せられました。



この4回の講座を通して、町はもともとあったもののように思っていましたが、できていくものなんだなということを感じました。今でも変わり続けるこの地域の現在と過去を知り、より良い未来につなげていくことができたらと思います。(真)


2017年3月28日火曜日

若狭町ゆんたく会 レポート

2月から始まった「若狭町ゆんたく会」は、地域の皆さんが若狭町の今昔について語り合う会です。講師に以前、若狭公民館の社会教育指導員をされていた島袋文雄先生をお迎えし、先生の提供してくださった資料を見ながら、みなで自由におしゃべりしています。

 

参加者は60代〜80代の方で、地域で生まれ育った方がほとんどです。
それだけに、「若狭1丁目のあたりに飴屋さんがあった。おじさんが飴を柱に打ち付けて作っていたな〜。」とか「夫婦岩のあたりが埋め立てられたのは高校生くらいの頃だった。」など、昔の地域の様子が身近に感じられる日常のエピソードが聞けるところがとても楽しいです。


昔食べたという食べ物の話で盛り上がることも多く、先日「あまがし」の話になった際、これはチャンスだと思い、次のお茶菓子はあまがしにしましょう!と提案してみたところ、参加者の方から前日に教えてもらえることになりました。



もちろん、ネットで検索すれば作り方はでてきますが、指導してもらいながら、なんとなくのさじ加減で足したり減らしたり、隣で注意事項をきいたりしたことは、秘伝を受け継いだような貴重な体験でした。そこにはネット情報やレシピ本で得られないことが含まれていたと思います。

ゆんたく会の当日、皆さんにお出しすると、懐かしい味に皆さんとても喜んでくださり、教えてくださった方ももっといろんな料理を教えてあげたいと言ってくださいました。(ちなみに、料理中と出来上がりの写真は作るのと食べるのに夢中になり、撮り忘れてしまいました…。)

また、戦争中の話がでることもあります。
講師の島袋文雄先生は、戦争中の爆撃でお母様とおじいさまを亡くされ、ご本人も右腕に砲弾が入り負傷し、アメリカの野戦病院で手当てを受けたそうです。
当時、沖縄にはなかった麻酔薬のせいで、眠っているのを死んでいると間違われ、あやうく埋められるところであったという話など、体験されたご本人から伺うと、当時の様々なことが現実感を帯びて伝わってきます。

しかし、こうおっしゃっていました。
「本当は当時のことはあまりにも悲惨で、思い出したくも語りたくもない。でも最近になって、伝えていかないと若い人たちは戦争の怖さをわからないから、語らなければと思っている。だけど、結局話しても悲惨さがこどもたちに伝わらない。またか、と言われる。とても虚しく感じる。」

身を切られるような思いをして語ったことが聞いてもらえていないと感じたら、だんだん語るのはいやになってしまうはずです。こどもたちだけでなく戦争を経験していない世代にとって、「戦争の話」は積極的に聞きたい話ではないかもしれませんが、なぜ語ろうとしているのかという部分から知っていくことの必要性を感じます。

戦前、戦中、戦後を過ごした皆さんの話を聞いたり写真を見ていると、ほんの数十年間のこととは思えないくらい、生活環境が大きく変わっています。
どなたかが、「こどもたちは当時のことを聞いても、想像できないんじゃないかな?こどもたちからみたら、島袋先生は宇宙人くらい違う人間に思うかも。」
と言っていましたが、ここでみなさんから直接話を聞くまで、私自身も、もっともっと大昔の話として戦前〜戦後すぐの話を聞いていたことに気付きました。
子育て世代やこどもたちにも、直に聞いて欲しいことがたくさんあるなと、このゆんたく会で感じています。(真)


2017年3月22日水曜日

第22回「ナイトウォーク」レポート!

32キロの道のりを一晩かけて歩く「ナイトウォーク」が今年も開催されました!
上山中学校と那覇中学校の生徒を対象として行っていて、今年は3月18日(土)夜から19日(日)朝にかけて実施しました



今年で22回目の開催になります。実に20年以上続いている事業で中学生の時に参加した生徒が大人になり今度はスタッフとして関わったりとナイトウォークの歴史の長さを感じます。
32キロを歩く道のりは毎回様々なドラマ(今回も色々ありました・・)が生まれます。


開催に向けて、事前にスタッフ会議やオリエンテーションを行いました。
今回初参加のスタッフの方が多かったのでコースの下見や確認事項などよく話し合い、
またオリエンテーションでは当日の注意事項などを参加生徒に話をしました!
                 
スタッフ会議
オリエンテーション
本番当日もスタッフは早めに集合し、直前の打ち合わせをしました。
必要備品の確認やコース・注意すべき点などみんなで再度チェックしました。


19時過ぎには続々と生徒達も公民館へやってきます。受付を済ませ、3階ホールに各チーム揃いました。
若狭公民館宮城館長の挨拶から「ナイトウォーク 結団式」が始まりました。




 開始直前、生徒からやる気がひしひしと伝わってきます!!

スタッフ紹介をして、スタッフ・生徒が皆で一丸となって達成できるよう士気を高めました!
各チームにそれぞれ一緒に歩くスタッフがついて生徒と共に32キロを歩きます。
他にも具合が悪くなったり怪我をした場合の救護班、交差点などで生徒を安全に誘導する安全指導班、ゴールした後の朝ごはんを用意してくれる炊事班など多くのスタッフのご協力の元、ナイトウォークは実施できています。


今回、生徒とスタッフの気持ちを一つにするため、ちょっとしたアイスブレークを行いました!
最初は緊張した面持ちの生徒・スタッフもアイスブレークを通してホールに笑い声が飛び交い和やかな雰囲気に。
生徒とスタッフの距離がグッと近くなったように思います!





心がほぐれたところで次に体をほぐします!ストレッチのご指導していただくのは「ミスター・ナイトウォーク」、堀川恭登先生。元気たっぷりの指導の元、ストレッチ開始です!





今回参加生徒には「ひやみかちなはウォーク」の缶バッジがプレゼントされました!
テンションもより一層高まります!


NPO法人地域サポートわかさ早川忠光理事長より出発の挨拶をいただき、いよいよ出発です!!






地域の方々も出発の応援に駆けつけてくださいました!これから生徒・スタッフ一同完歩目指していってきます~!



寒くもなく心地よい天候の中、スタート。
一つ目の休憩地点の「スカイレーン」にむけて生徒達も元気よく歩いていきます。






11時前に先頭グループが第一チェックポイントのスカイレーンに到着した頃、ぽつぽつと雨が降り始めました。
雨具を忘れた生徒にカッパを配布してそろそろ出発!というと時に雨足が強くなり、しばらく待機することに・・・。




ようやく雨が小降りになったのでスカイレーンを出発します。
すでに予定時間を1時間近く遅れてしまいました。。


瀬長島から豊見城を抜けて西崎運動公園で夜食タイムです!
雨がやまないので急遽場所を変更しました。ハンバーガーを食べて一休み。
雨が降ろうが生徒達はとても元気!


生徒が休憩してる間に、スタッフは集合してここまでの報告事項やこの先のコースを確認しました。
雨も少し止んできたのでいざ出発!




雨に濡れると体力も奪われます。生徒同士やスタッフが声かけをして励ましていました。

名嘉地交差点を抜け、上間でおやつ休憩。休憩地点に着くと雨が止み、出発するとまた降り出して・・の繰り返し。天気に振り回されました。泣




金城ダムに向かうまでの上り坂、疲れも眠気もピークの中でこの上り坂はかなりキツイんです。。
生徒も必死になって歩き切りました!
   
首里坂下〜松川、泊を抜けるとゴールまであともう少し!!
既に空は明るくなってきています。残された気力を振り絞り、若狭公民館へゴール!!







雨の影響で1時間以上遅れていたにも関わらず、先頭グループの到着タイムは例年と30分程しか変わりませんでした。最後の追い上げに驚きです!!




完歩したあとは、スタッフ特製うどんといなり寿司をいただきます!雨で冷えた体が芯から温まります~!




長かった「ナイトウォーク」もいよいよ終了です。解団式で全員に完歩賞の授与を行いました。
今回のナイトウォークは雨に振り回されましたが、それでもめげずに完歩する生徒が大勢いたことに関心しました。今回も怪我や事故もなく、安全に進行・やり遂げることが出来たのは、ご協力していただいた大人のスタッフの皆様のおかげです。
改めて感謝申し上げます。

さて、来年もナイトウォークは行う予定です!
今回参加した生徒にもぜひ次回も参加してもらいたいと思います。
また、子どもたちと感動を共に味わってくださる大人スタッフも募集いたしますのでどうぞよろしくお願いします



では、また来年!!
(小)


アルバム持ち寄りお茶会

今年度、地域の歴史や変遷について知る講座を幾つか実施してきましたが、その中の一つが「アルバム持ち寄りお茶会」です。

「アルバム持ち寄りお茶会」は、ご家庭で眠っている写真に写り込んでいる地域の風景や出来事をネタに話しに花を咲かせるというお茶会です。

これまでの実施の様子はこちらを下のリンクをごらんください。



「アルバム持ち寄りお茶会」は、どなたでもお気軽にご参加いただけます。
手ぶらでの参加も大歓迎ですが、懐かしい写真/アルバムを持って来ていただけると、話題が広がってより楽しくなるので、ご家庭に古い写真/アルバムがあればお持ちください。

日時:3月25日(土)10時〜12時 ※一品持ち寄り「朝食会」終了後
場所:若狭公民館 2F 実習室
参加費:無料

2017年3月10日金曜日

【ネパール映画上映会】留学生たちが企画・開催!

3月8日、若狭公民館で素敵な催しが開催されたので、ご報告します。
その催しとは、ネパール映画の上映会。


上の写真は、上映会前の会場の様子です。
開始前から多くの方が来場してほぼ満席状態。
浦添市などから来られる方も多く、少し遅れて到着する方もいたのですが、上映開始直後には空席は全くない状態になっていました。
確実に200名以上は来ていたと思います。
スタッフも含めると250名近くはいたんじゃないでしょうか。



映画が始まると同時に、会場から歓声が!
皆さん、本当に楽しみにしていたんですね。

字幕がないので、内容は把握できませんでしたが、アクション映画のようでした。
シリアスな激しいバトルシーンのように見えるところで、会場からは笑い声が。
小ネタが満載のようで、笑い声が絶えません。
アクションじゃなくて、コメディーなのかな?
とにかく、ものすごく楽しそうでした。

長編映画で、上映途中でいったん休憩がありました。
休憩中には何やらくじ引きも。
景品内容は確認していませんが、ずいぶん盛り上がっていました。

この上映会を企画したのは、下のメンバーたちです。
おそろいのTシャツがかっこいい彼らは、ネパールからの留学生、OBなどです。


3月は卒業式のシーズン。
日本語学校や専門学校に通うネパールからの留学生も、卒業を機に沖縄を離れる人も多いそうです。
もちろん、沖縄に残って就職や進学する人もいますが、国に帰る人や東京や大阪など日本国内の別の地域で就職する人もいるので、そういう離れる人たちのためにもこういうイベントを催したいということで企画されたそうです。
また、ネパール大震災への復興の後押しもしたいということで、そのチャリティーイベントとしての要素もありました。

現在、ネパールからの留学生が急増しているのは、皆さんご承知の通り。
若狭公民館近隣地域でも日本語学校や留学生の寮などがり、毎日のように自転車で移動している彼らを見かけます。
同じ地域に暮らしながらも、コンビニや居酒屋などで働いている姿を目にすることはあっても、なかなか交流する機会がないので、そういう場を作りたいと思っていたところでした。

今回の上映会をきっかけに、今後は地域の方との交流の場をつくっていきたいね、と上映会の企画者たちと話をしているところです。
今後、若狭公民館でどのような企画が生まれるか、楽しみにしていてください!

(宮城)