公民館×地域×学校でつくる、新しい防災のかたち
2025年5月17日(土)〜18日(日)、那覇市立曙小学校体育館にて、
**「なは防災キャンプ’25春」**を開催しました!
この防災キャンプは、事前調整会議を重ね、プログラムを決めていき曙地域の皆さん、PTCA(保護者・地域・学校・公民館)が連携しながら作り上げた、“体験型”の防災プログラムです。
📅 開催概要
受付が終わった後は子どもたちと一緒に備蓄品が普段ある場所へ。
いつも使っている体育館に避難所として活用されるものがあると知ると驚きと興味で荷物運びなども一生懸命行ってくれました!
開封から設営まで自分たちでやってみるような子どもたちもいました。
🛠 プログラムの内容(抜粋)
🟧 防災かるた
「楽しく、でも真剣に」。
遊びながら自然と身につく防災の知識に、子どもも大人も夢中になりました。
🟩 持ち出し品シェアタイム
「あなたなら何を持って逃げますか?」
各家庭が実際に用意した持ち物を紹介し合い、日頃の備えを見直すきっかけに。
🟨 講話「能登半島の現状から学ぶ」
2024年1月に起きた能登半島地震の状況や課題、現地からの視点を交えた貴重な話を有村さん(あーりーさん)がお話してくれました。
能登半島へ長期的に支援をして感じたこと、体験したことを直接話す機会となりました。
支援に関わった経緯
能登入した時の現状
能登半島での支援
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支援物資の運搬、現地ニーズの聞き取り、被災者とのコミュニケーションなどを行った。
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地元大学生やボランティアとの協力体制を構築。
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ワイヤーや工具、暖房用品など、現地で本当に必要とされるものを届ける工夫。
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限られた時間・人手の中で迅速に動けるよう、チームワークが重視された。
気づきと課題
みんなに伝えたいこと
3Dメガネで海溝の深さなどが浮き出てくる特殊な地図を持参してくれ、これから起こる可能性がある地震の箇所や大きななどを目で見えるようにわかりやすく説明してくれました。
那覇市総務部防災危機管理課の源河さんより避難所と避難場所の違いや那覇市の避難所や備蓄品の状況などを説明していただきました。
区分 |
避難場所(ひなんばしょ) |
避難所(ひなんじょ) |
📌 意味 |
災害発生時、まず身の安全を確保するために逃げる場所 |
災害後、一定期間生活を送る場所(避難生活を送る施設) |
🕒 使用タイミング |
地震・津波などの直後(一次避難) |
被害を受けて自宅に戻れない時(二次避難) |
🏫 具体例 |
学校の校庭、公園、広場などの屋外空間 |
学校の体育館、公民館など屋内施設 |
🧭 目的 |
命を守る(建物倒壊・津波から逃げる) |
生活を守る(住居喪失後の仮住まい) |
🧯 設備 |
特になし(空き地や広場) |
備蓄品・水・トイレ・間仕切りなどがあることも |
📝 例でイメージすると…
たとえば、大きな地震が起きた直後に「津波警報」が発令された場合:
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まず逃げるのは「避難場所」(高台や広場、公園など)
👉 命を守る行動
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その後、自宅に戻れず過ごすのが「避難所」(学校の体育館など)
👉 安全を確保し、食事や睡眠ができる場所
🍛 炊き出し体験(夕・朝食)
地域の方々と一緒に準備・調理・配膳まで。
食を通して生まれる「つながり」が、防災の基礎力になることを実感しました。
曙地域で活動しているこども食堂「ほのぼのカフェ」と地域の皆さんがボランティアで炊き出しのお手伝いをしてくれました。
🤝 公民館と地域と学校、そしてPTCAの連携で
このなは防災キャンプでは、地域の自治会や育成会、PTA、公民館職員がひとつのチームとなり、子どもたちや市民が安心して参加できる場をつくりました。
単なる訓練ではなく、**「顔の見える防災」**をテーマに、
曙という地域ならではの共助の力が形になった2日間でした。
次回、レポート2では、参加者の声やふりかえりの様子、
活動の裏側を写真とともに紹介する予定です。どうぞお楽しみに!(こちらから)
主催:那覇市若狭公民館/那覇市曙小学校区まちづくり協議会
共済:那覇市防災危機管理課/曙小学校PTCA/(一社)災害プラットフォームおきなわ/那覇市社会福祉協議会
協力:那覇市立曙小学校