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2025年4月10日木曜日

カミングアウトのいらない未来へー保護者のための性の多様性講座

 

カミングアウトのいらない未来へー保護者のための性の多様性講座


 2025年2月22日(土)に、『カミングアウトのいらない未来へ-保護者のための性の多様性講座』を開催しました🙌




目次

  1. はじめに

  2. 基調講演:宮城梨沙さんのお話

  3. 保護者の立場から:子どもを支えるためにできること

  4. 「fufu-hug」多様な家族のかたち

  5. クロストーク

  5-1 親へのカミングアウト
  5-2 子どもたちの勇気
  5-3 社会の視線と制度の壁
  5-4 学校という場の限界と可能性
 
 6. おわりに



1. はじめに


 この講座は、若狭公民館の家庭教育学級として子育て中の保護者向けに、誰もが自分らしく生きられる社会を目指し、性の多様性を理解し、子どもたちが安心して過ごせる環境作りのヒントを共有することを目的に、対面とオンラインのハイブリットで開催しました🎥




2. 基調講演:宮城梨沙さんのお話




小学校教員であり、同性パートナーと子育てをする宮城さんは、自身の経験を通して「性の多様性」について語りました。

  • 性には「体の性・心の性・好きになる性・表現する性」の4つがあり、それぞれは流動的で個人によって異なる。

  • 子どもたちが自分の性について安心して話せる環境をつくることの重要性。

  • 「誰かにラベリングされる」のではなく、「自分がどうありたいか」を大切にする視点。

「私は“L”でも“G”でも“T”でもない。私は“私”。」という言葉が印象的でした。




3. 保護者の立場から:子どもを支えるためにできること



LGBTQ+親コミュOKINAWA代表のあいみさんからは、以下のような実体験が語られました。

  • 子どもの性の在り方に戸惑いながらも、家庭内で受容の姿勢を示すことで、カミングアウトにつながった話。

  • 親が理解を深めるためにコミュニティを立ち上げた経緯。

  • 学校生活で直面する「体育の授業」「制服」「トイレ」などの課題。

「親は子どもにとって最大の味方にも、最大の壁にもなり得る」という言葉が強く心に残ります。

🔗LGBTQ親コミュOKINAWA HP




4. 「fufu-hug」多様な家族のかたち



「fufu-hug」は、セクシャルに関わらず、大切な人と家族になりたい、という想いに寄り添ったサポートを目指している活動です。

  • ふたりママの家庭のあり方と、その葛藤や喜び。

  • 法制度が未整備な現実(養育の権利、相続、看護休暇など)と、乗り越えてきた経験。

  • 社会に「多様な家族の存在」を知ってもらうためのイベントやメディア発信。

「家族の形は一つじゃない」というメッセージを体現しています。

📎fufu-hugのHP




5. クロストーク:カミングアウトと向き合う


〜クロストークで語られたリアルな声〜

 このセッションでは、登壇者たちがそれぞれのカミングアウト体験、親子の葛藤、周囲との関係性、そして学校や社会の現状について赤裸々に語り合いました。誰もが直面する「伝えること」「受け入れること」の難しさと、その中で見出した希望の光が浮き彫りとなりました。

1. 親へのカミングアウト:最大の壁と恐怖

登壇者の一人は、29歳で初めて母親にカミングアウトをしました。母子家庭で育った彼女にとって、母親は唯一無二の家族。「この家族に拒絶されたら自分はどうなるのか」という恐怖が長年彼女を縛っていました。

母親は、「気づいていた」「あなたらしく生きていい」と口では言いながらも、「男性と結婚して孫を産んでほしい」と自らの理想を押し付けてしまい、結果として大喧嘩に。そこから3年間はその話題に触れられなかったといいます。

しかしその後、彼女にパートナーができ、子どもが生まれ、「ふつうに生きる姿」を見せ続ける中で、母親の態度にも少しずつ変化が見え始めました。理解は完全ではなくとも、実際の暮らしを通して“安心”が生まれる——それが唯一の道だったのかもしれません。


2. 子どもたちの勇気:カミングアウトが変える学校

あいみさんの子は、小学生の頃に自らLGBTQであることを道徳の時間にクラス全員に伝えました。カミングアウトを通して自分を解放し、中学校では生徒会に立候補、校則の見直し(制服・髪型・ジャージなど)にも積極的に関与したといいます。

しかし、親としては「子どもが傷つくのではないか」「社会の偏見にさらされるのではないか」という不安もあったそうです。講演活動の中で、子どもにカミングアウトされた日を思い出し涙を流した経験も語られました。親の感情が、時に子どもに罪悪感を抱かせてしまう——その繊細なバランスがリアルに描かれました。


3. 社会の視線と制度の壁:まだ“ふつう”には遠い

同性パートナーとの結婚、家族としての暮らし。それは今の日本社会では“制度”の上ではまだまだ困難が多い現実があります。

たとえばある登壇者の家庭では、子どもの前の「パパ」の存在がネックとなり、再婚に際して子どもが混乱し大きな葛藤を抱えたといいます。「女だから嫌」なのではなく、「パパじゃないから嫌」という複雑な感情が入り混じり、家族として再構築するプロセスには繊細な配慮が必要だったとのこと。

また、パートナーシップ制度が整ってきたとはいえ、不動産契約を断られる事例も紹介されました。「制度があっても使えない」「制度を使ったら周囲の目が気になる」——そんな“制度の使いにくさ”が残っていることも課題として語られました。


4. 学校という場の限界と可能性

登壇者たちは揃って「学校」が子どもたちにとって最も過ごす時間の長い場であり、最も多くの葛藤を抱える場所だと語ります。

  • トイレ問題(体の性別と心の性が一致しない生徒が安心して使える場所がない)

  • 修学旅行の部屋割りや行動グループでの扱い

  • 制服の選択の自由

  • 教職員の無理解、もしくは組織的な対応の遅さ

とくに印象的だったのは、ある子どもが「女子トイレにも男子トイレにも入れないから水分を摂らないようにしていた」という話。学校側は「身障者用トイレを使っていいよ」と言うものの、設備が壊れていたり環境が整っていなかったりと、「使える」とは言いがたい実態も。

一方で、講演活動を通して、自治体単位で中学校全生徒に多様性の授業を行うなどの前向きな取り組みも紹介され、希望の光も見えました。「校長の決断がすべて」という学校現場の限界を語りつつも、「現場の先生たちの意識は変わりつつある」という前向きな発言もありました。


クロストークまとめ

「ただ、"いいじゃん"って言ってほしかった。」

カミングアウトの瞬間、親や友人から期待したのは完璧な理解でも、正しい言葉でもない。ただ、否定しないこと。味方でいるという姿勢。それだけだった、と。

「親として100%理解できないなら、いったん母親という立場を手放して"一人の人間"として受け止めようと思った」と語る保護者の言葉には、深い愛と覚悟がにじみます。




6. おわりに

「性の多様性」と聞くと、どこか遠くの誰かの話に思えてしまうかもしれません。
でも実は、それはとても身近なことです。

私たちの家族、友人、隣のクラスの子、職場の同僚…もしかすると、今これを読んでいるあなた自身のことかもしれません。

というのも、「性の多様性」は決してLGBTQ+などのセクシュアルマイノリティの人たちだけに当てはまるものではなく、すべての人に関係するものだからです。
人は誰しも、「好きになる性(性的指向:Sexual Orientation)」と「自分をどう認識するか(性自認:Gender Identity)」=SOGIを持っていて、そのあり方は人それぞれです。

このイベントで語られたたくさんのエピソードには、「自分を伝えること」の怖さと、「受け止めてもらえた時のあたたかさ」が溢れていました。

「わかってほしい」
「そのままを否定しないでほしい」
「ただ、“いいじゃん”って言ってくれるだけでよかった」

そんなシンプルで切実な願いが、胸に刺さります。

きっと、カミングアウトされたときにできることは、思っているよりもたくさんあります。

誰かが勇気を出して話してくれた時、ちゃんと目を見て「聞かせてくれてありがとう」と伝えること。
身近な場所で、ふとした言葉に気をつけること。
知らないことがあったら「教えて」と言えること。
完璧に理解していなくても、「味方でいたい」と思うこと。

そんな一つひとつが、誰かの安心になり、希望になっていきます。

私たちの言葉が、まなざしが、選択が、誰かの「そのままでいていい」をつくっていけるなら、それはもう、社会を変える力になっているのだと思います。

この講座をきっかけに、少しでもそんな一歩が広がっていくことを願って。

あらためて、自身の体験や想いを真っ直ぐに届けてくださった講師のお三方
宮城里沙さん、あいみさん、matoさん、本当にありがとうございました。

なお、本講座の全編はYouTubeにてご覧いただけます。
今回の記事で心に響いた言葉があれば、ぜひ実際の声や表情とともに、動画でも受け取ってみてください。

🔗視聴はこちらから


会場の様子

キッズスペースも🙆‍♀️



若狭図書館さんにご協力いただき性の多様性に関する本を展示






「沖縄から結婚の平等にYES!」さんにご協力いただき
昨年11月に行われた写真展の写真を一部展示




ご協力ありがとうございました🙇‍♀️



宮城館長挨拶

 本日は「カミングアウトのいらない未来へ」というテーマの講座にご参加いただき、誠にありがとうございました。

 講師の皆さんにとっても、簡単に語れることばかりではなかったと思いますが、率直にお話しいただいたことで、参加された皆さん一人ひとりが何かしらの気づきを得たり、心を動かされた時間になったのではないでしょうか。

 今回、公民館でこのような講座を開催した背景には、公民館の原点にある「人間尊重の精神」という考え方があります。1967年に全国公民館連合会から示された「公民館のあるべき姿と今日的指標」には、こう記されています。「公民館活動の基底は、人間尊重の精神にある」

 ジェンダーや出自、社会的立場にかかわらず、一人ひとりを尊重することは公民館活動の根幹であり、日々の生活の中でも大切にしていきたい価値観です。

また、公民館は戦後の日本で、民主主義を自分たちの手で築き、より豊かな暮らしを実現するための拠点として誕生しました。その原点に立ち返ればこそ、今の社会に必要なテーマと向き合い、地域で学びを共有していく意義を強く感じています。

 今回の講座では、あえて整然と揃った机や椅子ではなく、自由に座れるようなまちまちなレイアウトを取り入れました。それは、みんなが同じである必要はなく、まちまちであることでそれぞれにとって心地よい場がつくられるということを、空間そのものでも体感していただきたかったからです。

自分にとって居心地のよい場所を選び、リラックスして話を聞けること。
その姿勢こそが多様性を尊重する第一歩だと思っています。

 一人ひとりが「そのままでいい」と思える社会に向けて、これからも学び合い、語り合える場を大切にしていきたいと思います。

本日は、本当にありがとうございました。

 

佐久田






2024年1月29日月曜日

【講座告知】新生児を迎える方、子育てに関心のある方必見!!


3月2日(土)14時~16時に、「子育てフォーラム パートナー間の育児環境を考える 」を開催します!!対象者は、新生児を迎える方や子育てに関心のある方です。

子どもが生まれると、家庭の役割分担や職場との調整など生活環境に変化が起こります。この変化に対して、不安や悩みを抱えている皆さん、他のご家庭の例を聞いたり、専門家による問題整理を見て聞いて、解決の糸口をみつけてみませんか??



日時:3月2日(土)14時~16時

場所:オンラインZOOM ※事前申込制 申込み後URLを送ります。

申し込み方法

 ○申込み期限:2月1日(木)~2月29日(目)

  ・お電話:098-917-3446

  ・申し込みフォーム

  ・メール:kouza@cs-wakasa.com

        ①氏名 ②性別 ③年代 ④連絡先 ⑤在住地域  ⑥情報源 

      以上をご記入のうえお申込み下さい。 

対象:新生児を迎える方、子育てに関心のある方

内容:第1部

   子育てに起こるストレスについて(講師:中江房子)

   ひとりで育児を抱えないで!(講師:新垣翔吾)

   第2部

   パネルディスカッション「育児環境について考える」



↓登壇者のプロフィールはこちら↓


パネリスト(プロフィール)





新垣 翔吾 氏
『夫婦デートをもっと身近に』“パートナーと子育てを楽しみたい"夫婦時間に悩む家族の支援活動を行う。自身の経験から【ゆっくり夫婦で会話をする時間の重要性を認識。】
企業の福利厚生にベビーシッターなど。沖縄から新しい子育ての価値感を発信している。

中江 房子 氏
国の行政機関と公益財団法人において41年間フルタイム勤務をしながら子育て。福祉施設、米軍人事部等で各種セミナーを開催。子育て中に〝月夜のマーウ〟で沖縄市ふくふく童話大賞受賞。
プレママならぬ〝プレババ〟に絶賛移行中。

金城 桃子 氏
株式会社かねひで総合研究所次長  金秀グループ人材教育研修担当。沖縄県内小、中、高校にてSDGs出前授業を実施。産業カウンセラー、アンガーマネジメントファシリテーター、SDGs推進コンサルタント。
子育て卒業?子離れトレーニング中。

2023年3月23日木曜日

「子どもに学ぶ」 報告

令和4年度、最後の講座を3月17日、18日に開催しました。 
お子さんの進学や進級を控えた保護者向けに、不安をなくして子どもをサポートできるようになるためのヒントとなる情報満載の講座を学習環境プランナーの佐渡山要氏を講師に迎えてお届けしました。



成長過程によって、気をつけたいポイントが異なるため、今回は中学生編と小学生編と、日を分けて開催しました。また、受講者によって、オンラインがいい人、対面がいい人がいることもわかったので、オンラインと対面のハイブリッドで開催しました。

それぞれで学んだことをお知らせしたいと思います。
まずは、中学生編。
対面7(8)名オンライン13(21)名の参加がありました。(申し込み人数)
http://tea-under.club 070-5692-4173
 
2時間たっぷり以下の項目について教えていただきました。
駆け足でしたが、しっかりとお伝えしていただきました。

1,発達課題からやる気をさぐる
2,ストレス反応と年齢ごとの相談内容
3,学びの好みを知って理解UP!
4,大脳の機能
5,記憶の仕組みを知る
6,集中できる秘密は高次脳機能にあり
7,個人差のある学びの好み
8,脳を発達させる秘密(多重機能)

1,発達課題からやる気をさぐる
中学生においてはロールモデル(憧れる存在)が必要となることで、アンケートでもロールモデルについて触れる方が多くいました。この人のようになりたい!この人に褒められたい!という存在が必要とのことです。大人として、中学生の見本や憧れとなる意識は持っていたいと思いました。

2,ストレス反応と年齢ごとの相談内容
ストレス反応は年齢によって異なった反応が出るとのことです。中学生は主に逃避傾向が出やすいととのことで、寝てしまうのもストレスだそうです。

3,学びの好みを知って理解UP!
学びの好み(認知特性)には大きく分けて2種類あるそうです。
全体像を知りたい同時処理と、順番に知りたい継次処理。この好みの違いはすごく大きいと思います。詳しく知りたい方は調べてみてくださいね。

4,大脳の機能
聞くのが苦手、話すのが苦手、使っている脳の場所が違うというから驚きです。

5,記憶の仕組みを知る
記憶のポイントは、意味を理解して、エピソードと、感情が加わると覚えやすいそうです。記憶の仕組みに重要なワーキングメモリーは、鍛えて増やすこともできるそうです。あまりのある割り算が訓練には有効だそうです。感情記憶に嫌な記憶を残さない(イヤイヤ勉強する)のもポイントだそうですよ。

6,集中できる秘密は高次脳機能にあり
事前に質問を受け付けたところ一番多かった質問は「集中力がない」というものでした。
集中力のなさには、高次脳機能が大きく関わりがある場合があるとのこと。もっともわかりやすい例をあげる睡眠不足です。睡眠が足りていないと集中するといったレベルまでいっていないそうです。また、まだ脳の機能が成長過程で、集中できるレベルにいっていないということもあるそうです。

7,個人差のさる学びの好み
学びの好み(感覚優位)は、視覚タイプ、聴覚タイプ、体感覚タイプの三つのタイプについて。本が嫌いなのは、聴覚タイプだからかもしれません。試験の度に、目で見る勉強法、聴く勉強法と、やり方を変えて実験するのもよいそうです。

8,脳を発達させる秘密(多重知能)
ここでは脳にはいろんな機能があると学びました。学校で使っている機能は2項目くらいだけど、それ以外の機能を伸ばしてバランスよく発達させるとよいそうです。

つづいて、小学生編。
対面2(4)名オンライン25(32)名の参加がありました。(申し込み人数)

http://tea-under.club 070-5692-4173


小学生のテーマは、困りごとを減らして、安心づくり

以下の6項目についてじっくり学びました。


1,発達する体
2,ストレス反応と年齢ごとの相談内容
3,大脳の機能 変化する発育環境 
4,記憶の仕組みを知る
5,自己有能感を育てよう
6,個人差のでる学びの好み


1,発達する体
スキャモンの成長曲線からは、体のことを学びました。ここでのポイントは思春期になるとホルモンが常に変化していること。4年生くらいまであがりつづけ、そのあと下がっていきます。思春期のイライラや、ストレス反応は、ホルモンの変化に体がついていけていないことによるもの、当たりまえなのだと思って受け止めた方が良さそうです。


2,ストレス反応と年齢ごとの相談内容
スポーツに熱中しすぎているのが実は、ストレスだったりすることもあるそうですよ。うまく言語化できないと怒りだすこともあるそうです。もやもやを聞いてあげることが大切そうです。


3,大脳の機能 変化する発育環境 
感情のままに動くのは、身体がうまくうごかせずイライラしているからかも。先生の話がわからないのは、脳がまだ未発達だからかもしれません。もっと早く知りたかった情報でした。

5,自己有能感を育てよう

自己有能感は、とにかく子どもを認めることです。何か続けた、やりきった、そういった成功体験がこどもの自己有能感を育てるそうです。さっそく今日から何か続けてみたいものです。


(4,6,は中学生編をごらんください。)




二日間で成長過程に知っておきたい情報をたっぷりと教えていただきました。

講師の佐渡山さんには、子どもの居場所事業で児童館の職員向けに開催した講座がとてもよかったことから、この時期に開催することにしました。今後も学習支援の際には適宜アドバイスを伺っていく予定です。(sato)


お悩みなどある方は佐渡山さんにご相談してみてはいかがでしょうか?

http://tea-under.club 070-5692-4173






2023年3月2日木曜日

保護者向け講座を開催!子どもに学ぶ

学び方には、人それぞれ特性があると言われています。保護者の経験や価値観が子どもに当てはまらないこともあります。小学校や中学校への入学を控え、新しい環境に馴染めるか不安、学校生活に馴染めず苦労している、中学生になって学習についていけなくなった。そんな不安や悩みを解消するヒントを学習環境プランナーの佐渡山要さんに伺います。

学校生活を楽しく送れるように、楽しく勉強できるように、家庭で行う子どもへのサポートについて学びます。小学生、中学生では、内容が異なるため、対象別に日時を分けて、対面とオンライン、ハイブリッドで開催します。

家庭教育学級

子どもに学ぶ
〜効果的な伝え方・学び方〜

日時:中学生編 3月17日(金)19時〜21時
   小学生編 3月18日(土)14時〜16時

会場:対面/若狭公民館第1研修室
     オンライン/Zoom(ミーティングIDは後日お知らせ)

対象:中学生までの保護者、関心のある人

定員:先着20人(zoom制限なし)

募集:3月6日(月)〜15日(水)
    電話またはフォームにてお申し込みください。

2022年11月8日火曜日

職員向けの学習支援研修!

 若狭公民館と児童館で開催している子どもの居場所は遊んだり、勉強したり、さまざまな活動が出来る居場所です。
児童館とは本来、子どもたちが自由に過ごす場所ですが、かめ家〜を運営するにあたり、子どもたちへの学習支援にも目を向けたいと思い、この度職員向けの研修を企画しました。

講師には本子どもの居場所事業にアドバイザーとして初めから関わっていただいていている学習アドバイザーの佐渡山要さんにお願いしました。

佐渡山さんと若狭公民館の付き合いは長く、20年ほど前に学習塾をやっていたこともあるそうです。その後も講座「子育て勉強会」で子育てと学習の仕方などについて教えていただきました。


今回の研修のポイントは子どものたちの特性に応じた学習支援です。

研修は以下のようなテーマで3回にわたり開催しました。

第1回目(10月3日 10:00-11:30)
・発達課題における自己有能感について
・脳の話(大脳の機能、高次脳機能)
・短期記憶とワーキングメモリー

第2回目(10月17日 10:00-11:30)
・スキャモンの発達曲線、成長ごとにできるグループ
・発達に偏りのある子どもへの対応
・気持ちの受け止め方の練習

第3回目(10月24日 11:00-12:30)
・多重機能について
・子どもの知能を育てる認知機能について
・学びのタイプと学びの好み

何度言ってもわからない、授業中寝ている、言い訳ばかりする・・・
よく聞く子どもの気になることは、実は伝え方が合わなかったり、ストレスのせいだったり、ただ認めてもらいたいからだったりするのかもしれません。

また、年齢によって大切にした方がいいポイント(学び、食事、運動など)が違ったり、記憶の定着しやすい好みのタイプがあることなど、目から鱗の情報が満載でした。

多くのことを学んだので、ブログでは伝えきれません!
直接佐渡山さんから聞いてほしいと思いました。

日々、多くの子どもたちと接する職員が学んでとても役立つ研修でした。子育て中の方にも本当に知ってほしい情報ばかり♪

そこで、来年保護者向けに講座を開催したいと思い、企画しています。
小学校入学や中学入学の節目の時期に、どんな心構えにいたらよいのか?
子どもに必要な情報や、性格によって違う学習の仕方について、年代別にお伝えしたいと思います♪楽しみにしていてくださいね。(sato)




2022年1月24日月曜日

子どもの未来についての講演会

1月22日(土)家庭教育学級 「子供の未来応援します!」をYouTube配信で開催いたしました。講師には認定キャリア教育コーディネーターの翁長有希さんを迎え、「変化の時代、今の大人にできること」をテーマにお話していただきました。(ブログの最後に公開している動画をはりつけています。)


最初に「What's your project?」テーマやミッションを聞かれました。いきなり自分のテーマは何だ?と聞かれても私はすぐに答えることはできませんでした。
なぜ、こんな問いかけがあったかと言うと、未来の子どもたちは自分のテーマについて発言するのが当たり前になるからだそうです。
自分ではっきりと言えないことをきちんと子どもと対話しないといけないな〜と思わされた講座のスタートでした。


本講座は、小学校6年生の子を持つ私自身が、これから進学したり、将来を考えていく子どもに向けて、どういった声かけをしたらよいのかわからないと感じており、周囲からも同様に戸惑いを感じていたり、悩んでいたりする声が聞こえてきていたことから企画しました。
目まぐるしく変化している時代、これからの子どもたちにはどんな未来が待っているのか、私たち大人はどんなことができるのか、探りながらお話を聞きました。

コロナ禍で休校の際、児童生徒それぞれにタブレットが支給されたことで、はじめてGIGAスクール構想について意識した方もいらっしゃると思います。
私もGIGAスクールとは何か?と問われると、明確に答えることはできませんでした。初めて聞いた個別最適化。子どもたちそれぞれに応じた最適のスピートで最適な学び方をしていくなんて、素晴らしい考え方があると知って嬉しくなりました。その実現のためにはタブレットを使った学習が有効で、そのためのGIGAスクールなんだと。はじめて腑に落ちる話をきくことができました。

それぞれの学びを深めるためには、それこそ最適な人との出会いが大切ですが、そういった出会いの場をつくるには、学校や家庭だけでは限界があり、地域でさまざまな人と出会うなど、活動の場を広げていく必要があるというお話がありました。
親としてはもちろん、公民館職員として、そういった機会を創出する必要性を強く感じました。気持ちを引き締めて今後の活動に取り入れていきたいと思います。




Society5.0とは、これから目指すべき未来社会の姿と言われていますが、いまいちピンとこないという方も多いのではないのでしょうか?
みんな携帯電話を持ち、インターネットが普及している現代はSociety4.0といわれる情報社会だそうです。


私たち保護者世代の子ども時代はSocirety3.0といわれる工業社会。同じものを量産することが求められていたそうです。携帯が普及してきたのは、私が大学生のころです。インターネット利用が当たり前になったのはもっと後です。そう考えると私たちも十分変化の時代を生きてきています。ところが、これからむかっていくSocirety5.0はさらに大きな変化が待っているそうです。それどころか、私たちが生きてきた社会の延長線上にすらないのだとか。おそらく私たちが子どもの頃に思い描いた未来の姿なのではないかと想像してしまいました。

新しい価値を生みだせる人材、変化を生み出す人材、チェンジ・メーカーが必要だというお話もありました。これも学校だけにまかせられることではないですね。大人たちひとりひとりが、子どもたちひとりひとりに向き合うことが必要とされているならば、頑張るしかないですね。

社会教育に関わる公民館の責任は本当に大きいと思います。保護者向けに企画した講座でしたが、子どもと関わる全ての大人に聞いてほしいお話でした。


子どもたちが熱中している時は止めずに、その熱中していることを大切にしようというお話もありました。ハマり始めると自然と探究が起こってくるそうですが、子どもたちの探究心を引き出すには、周りの大人も重要な役割を担っているそうです。

例え、自分自身は興味がないとしても、子どもの熱中していることを見逃さず、興味を持つように努力して、サポートすることが求められます。大人の責任として取り組んでいきたいですね。


受講された方から「ぼんやりと感じていた我々親世代の時代とこれからの子どもたちの時代は大きく変わるということ、求められる人材もそれに応じて変わっていくことや、このような時代における子どもたちへの接し方についても大いに学ぶことができました。」
とても多くの事を学びました。思った以上に時代が進んでいる事に気づかされ大人が新しい価値観をアップデートしないといけない事、大人も変化を恐れず柔軟に子供の関心を持ってることを引き出す事が大切だと感じました。
といったご意見をいただきました。ご参加いただいた皆さん、ご講演いただいた翁長有希さんありがとうございました。(sato)

今回の講演会ですが、YouTubeにて一般に公開することになりました。
1時間半程度の講演になりますので、お時間がある時に、ぜひ、ご覧ください。





2021年12月2日木曜日

講演会:子どもの未来応援します!

子どもが何かに熱中している時、「宿題は終わったの?」「勉強が先でしょ」などと言ってしまった経験はありませんか?その熱中している何かを大切に伸ばして行こう!という考えられています。

AIをはじめとするテクノロジーの変化や雇用形態の変化など、目まぐるしく変化し続け価値観が大きく転換する現代。
新しい時代を生きる子どもたちがやりたいことをサポート・応援するためにも保護者には新しい価値観への理解が求められます。



そこで!1月22日にキャリア教育コーディネーターの翁長有希さんをお迎えして、講演会「子どもの未来応援します!」を開催します!

私も六年生の子を持つ保護者ですが、自分が成長してきた過程とは違いすぎる現代を生きる我が子に向けて、自分の価値観で対話を続けてはいけないと思いつつ、どういった声かけをすればよいのかわからず、日々手探りです。 子どもが素敵な未来を生きられるように、自身を持ってサポート・応援できる親になりたい!と思い本講座を企画しました。

翁長有希さんのお話を伺うと、びっくりする情報を知った戸惑いと、知りたいことを知れた喜び、これから起ることへの期待で、ドキドキします。 知ることで子どもの未来のために、親としてできることでサポートしたいです。

個別最適化、Society5.0、社会人基礎力、最近聞こえてくるようになった新しいキーワードがいろいろありますが、どういった意味なのかと、問われるとはっきりとはわからないのではないでしょうか?情報を知ることができ、これからの子どもとの向き合い方へのヒントがたくさん詰まった講演会になると思います。

〜講師・翁長有希氏のプロフィール〜 認定キャリア教育コーディネーター(一般社団法人キャリア教育コーディネーターネットワーク協議会認定)
一般社団法人be.らぼらとり 代表理事一般社団法人沖縄キャリア教育支援企業ネットワーク 理事
一般社団法人沖縄県キャリア支援・教育連携協議会
理事著書/『新時代のキャリア教育』東京書籍
https://www.tokyo-shoseki.co.jp/books/81049/

開催日:2022年1月22日(土)10時〜12時 場所:オンライン(YouTube配信) 対象:子育て中の保護者 参加費:無料 申し込み:2022年1月7日〜21日

1月7日募集開始です!
お申し込み方法はこちら♪↓

お電話:098-917-3446または来館にて。(9時〜17時)
メールで:kouza@cs-wakasa.com(以下の情報をお送りください。)
①氏名②性別③年代④連絡先⑤在住地域⑥情報源⑦講師に聞きたいこと

ぜひ、ご参加ください。(sato)

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