2023年5月16日火曜日

令和5年度若狭まちづくり協議会 第11回定期総会

 5月12日(金)若狭小学校区まちづくり協議会第11回定期総会に参加しました。この協議会は、安心安全、住みよいまちづくりに向けて那覇市のモデル事業として発足、令和5年度で11年目、若狭小学校区の自治会や民生委員、福祉機関など各団体により組織され、地域の情報交換も兼ねて事業運営されています。総会では、令和4年度の事業報告や収支決算報告、令和5年度の事業計画、収支予算案などが決議されました。




若狭小学校区まちづくり協議会では、楽しく住みよい環境づくりのために4つの部会を持ち、事業を推進しました。各部会と令和4年度で実施した事業は以下に記します。

「福祉部会」(地域住民の交流や親睦を深める事業)
○夏休みのラジオ体操のサポート
 ・各地域でのラジオ体操の実施

「環境部会」(地域の環境改善や花いっぱい運動を推進するための事業)
○地域花いっぱい運動
 ・公園の環境整備や各自治会で地域に花を植えるなど、花いっぱい運動を実施
○フラワーぽっど事業
 ・通学路にフラワーポットを設置し、地域住民の水やりなどと同時に、子ども、女性等の見守り活動を実施する。

「子ども育成部会」(地域の子ども達の健やかな成長のための事業)
 ・地域の歴史を知る町歩き講座の実施
 ・地域の歴史の案内板の設置
○地球ハートクラブのサポート
 ・若狭海浜公園近辺の海岸清掃

「地域安全部会」(地域の安全や文化の推進を図る事業)
○合同パトロール(毎月第3木曜日14時~)
 ・地域安全とホームレス対策
夏休み夜間パトロール(夏休み貴簡毎週水曜日20時~)
○子ども110番の家シールラリー

その他
○定例会(毎月第1金曜日18:30~)


伊地柴基会長のあいさつ




令和5年度では、以下の事業を計画しています。

「福祉部会」(地域住民の交流や親睦を深める事業)
○地域の医療機関と連携し特定健診を推進
○各種福祉講演会の実施
○民生、児童委員及び社会福祉協議会と連携しサポート体制を構築

「環境部会」(地域の環境改善や花いっぱい運動を推進するための事業)
○地域花いっぱい運動推進

「子ども育成部会」(地域の子ども達の健やかな成長のための事業)
○土曜朝塾の開催
○地球ハートクラブ(ビーチクリーン活動)への協力
○地域事業への推進
○体力向上持久走大会の実施


「地域安全部会」(地域の安全や文化の推進を図る事業)
○地域安全対策とパトロール(見守り活動)
○防災イベントへの共同企画提案
○安全講習会の実施
○子ども110番の家シールラリーの実施

その他
○毎月定例会開催・・・事業案の推進及び確認 原則第1金曜日午後6:30~
○若狭小学校行事等協力、若狭公民館行事参加協力
○若狭地域まつり等(CGG運動)共同企画提案・参加
○若狭小学校区地域情報発信・・・新聞発行(年2回)
○ナイトウォーク参加者への支援・協力


定期総会後では、懇談会を行い親睦を深めました。



なは防災キャンプ'23春(那覇市立曙小学校)(2023.04.22~23)レポート4

  2023年4月22日(土)~ 23日(日)に那覇市立曙小学校で「なは防災キャンプ'23春」が開催されました。

会場は那覇市の収容避難所に指定されている那覇市立曙小学校の体育館です。

レポート1はレクレーションから防災さんぽ(こちらから)

レポート2は避難所についてのグループワーク(こちらから)

レポート3は夕飯、そして、防災絵本の読み聞かせ(こちらから)

レポート4は避難者運営会議の様子をお届けします!


災害が起こると、多くの様々な背景を持った方々が避難所へ押し寄せてきます。
行政の職員が避難所の開設を想定していますが、実際の災害時だと地域住民の方々が初めに開設・運営する可能性があります。
そこで、今回、参加者の中から代表者を選び、代表者が避難所の運営を担う練習を行いました。


最初に那覇市防災危機管理課の源河さんより、避難者代表会議の意味や自身も消防職員として震災の現場での経験を伝えてくれました。

・避難所としてうまく運営されている場所の一番大きな点は「治安」
・「治安」が良い避難所というのは責任者が1人ではない、運営者が地域住民だけではない、行政職員だけでもない避難所
・避難所をヒアリングしていると必ずしも自治会長やPTAの方ではなく、一般の方が運営していた事例もあった
・行政だけでは運営はうまくいかない、地域の代表者が運営することによって、素直に聞いてくれる住民が実際にいる
・避難所運営は避難所にいる全員が「自分ごと」として動いていないとうまく回らない
・源河さんが震災の現場で避難者が一番最初に求められたもので多かったのは、水でも食べ物でもなく、「防犯ブザー」だった。子どもたち、女性が知らない人たちの中での生活で安心して生活できるためにも「治安」の 良い避難所作りをみんなで考えていく必要がある


代表者会議では、それぞれの立場の代表者という形で(高齢者/乳幼児・リモートワーク・外国人・子ども連れ・ペット同行避難)などに分けて、理想の避難所に関して意見を言っていただき、それに行政担当として源河さんが答えていただく形でした。

それぞれの意見を板書してまとめていただきました。


様々な意見が話合われましたが、実際の避難所では落ち着いての会議を行う環境作りがまず大切という大前提が整理され、家族連れのスペース、授乳室やキッズスペース、高齢者の場所などが代表者会議で決めることができました。

一つ一つの議題をみんなで話あい、行政が決定をしない仕組みづくりをしていくことはとても時間がかかることがわかりました。

・子どもたちは体温が高いので、窓際でキッズスペースや授乳室と決めた放送室の場所
・高齢者は入り口付近のトイレが近い場所
・ペットはプール側の場所(飼い主)
・消灯時間は22時45分にしよう 点灯時間は早朝6時15分
・長期化したら、一日2度窓とテントの入り口を全開にする機会を設けて換気と安否確認をする事例があったが今回は全ての窓は開けて一夜を過ごす

子どもたちの意見も聞きながら場所を決めようとしたのですが、すでに力尽きて寝てしまう子が多かったです。

会議が長引いて寝てしまいました。。。


代表者会議が進行中ですが、宿泊場所が決まった子どもたちから宿泊の準備をしていきました。

会議動画(こちら)


参加者総出で宿泊場所作りです

テントで宿泊する家族

那覇市から小学校へ配備されている簡易ベッド

そちらを活用して寝袋を活用して寝やすく工夫している方

マットと寝袋だけで眠ることができるか試す方々もいました


今回の議題テーマの一つでした「ペット」の居場所ですが、プール側に宿泊することになりました。
小雨も降っていたので、ブルーシートを屋根がわりにして雨風をしのぐ工夫を行いました。


ペットスペースは子どもたちの憩いの場としてもありました。

一日目終了です。
次のレポートでは二日目のラジオ体操、朝食、そして最後の振り返りをお届けします。(こちらから)

主催:NPO法人地域サポートわかさ / 那覇市若狭公民館

共催:一般社団法人災害プラットフォームおきなわ / 曙小学校区まちづくり協議会 / 那覇市立曙小学校 / 那覇市社会福祉協議会

協力:一般社団法人HDC人も犬も猫も幸せなまち創り隊Okinawa

2023年5月12日金曜日

なは防災キャンプ'23春(那覇市立曙小学校)(2023.04.22~23)レポート3

   2023年4月22日(土)~ 23日(日)に那覇市立曙小学校で「なは防災キャンプ'23春」が開催されました。

会場は那覇市の収容避難所に指定されている那覇市立曙小学校の体育館です。

レポート1はレクレーションから防災さんぽ(こちらから)

レポート2は避難所についてのグループワーク(こちらから)

レポート3では、夕飯、そして、防災絵本の読み聞かせをお届けします。

曙小学校区まちづくり協議会副会長 玉寄さん

夕飯の時間となり、曙小学校区まちづくり協議会の皆様にご協力いただきました。
カセットコンロとお湯、那覇市社会福祉協議会から提供していただいた防災食を配布していただきました。

夕飯でいただいた防災食

袋を開けるとこんな感じ

発熱溶液を加えます

すると徐々に袋の中が沸騰してきました

袋の中が熱くなってきてるのがわかります

熱々の中華丼が出来上がりました!


いただきます!


少し席を外している間にスプーンの上に置かれていたピザ


気になって、火元のカセットコンロをシェアしていただいている場所へ向かうと。



フライパンとカセットコンロでピザが焼けないかと試している参加者がいました。



すごく美味しく参加者の皆様にも振舞っており、会場全体が暖かく美味しいピザに和やかや雰囲気になっていました。ありがとうございます。




ご飯の時間の終盤から「防災絵本の読み聞かせ」を行いました。

東日本大震災で被災した小学校が曙地区とよく似た環境にあり、曙小学校と宮城県石巻市立湊小学校の位置情報や状況を比較しインプットをしました。

その宮城県石巻市立湊小学校で2011年3月11日に実際にあった出来事が絵本「日本一の卒業式」になりました。


著作権により掲載はできませんが、曙小学校で読み聞かせを行なっているグループ「ネバーランド」の仲宗根さんにお願いして朗読していただきました。ありがとうございます。


絵本を朗読する仲宗根ゆかりさん

地震当時の様子や流れている人を学校のホースで助けた話、1000人以上の避難者が力を合わせて過ごした避難生活。瓦礫の中を掃除して、卒業式を無事行なった経緯を絵本に描かれていました。

その後の宮城県石巻市立湊小学校では、避難所になった際に、避難者が速やかに避難できるように、各地域名や校区などが教室に書かれており、実際に避難ができるようになっているそうです。避難訓練には地域住民、行政、学校が合同で参加し、実際に各地域の教室へ避難するそうです。


レポート4では避難者運営会議の様子をお届けします!(こちらから)



主催:NPO法人地域サポートわかさ / 那覇市若狭公民館

共催:一般社団法人災害プラットフォームおきなわ / 曙小学校区まちづくり協議会 / 那覇市立曙小学校 / 那覇市社会福祉協議会

協力:一般社団法人HDC人も犬も猫も幸せなまち創り隊Okinawa

2023年5月11日木曜日

なは防災キャンプ'23春(那覇市立曙小学校)(2023.04.22~23)レポート2

  2023年4月22日(土)~ 23日(日)に那覇市立曙小学校で「なは防災キャンプ'23春」が開催されました。

会場は那覇市の収容避難所に指定されている那覇市立曙小学校の体育館です。

レポート1はレクレーションから防災さんぽ(こちらから)

レポート2は避難所についてのグループワークについてです。

今回のグループワークは参加者を4グループに分けて、
宿泊場所となる曙小学校の体育館が避難所となった時にどういった課題があるのか、避難に対しての影響などを考えてもらいました。

それぞれの意見を書き出して行きます。


参加者の意見を聞く子どもたち

グループの中には防災の専門家も入り、アドバイスもいただきました。


グループ1の発表
良いところ
・体育館だと雨が降っても大丈夫
・非日常の体験でワクワク感がある
・常に誰かいる(賑やか)笑い声などが安心感がある
・情報がある(入る)
・遊ぶもの、場所がある
・普段から体育館を使うから安心
・運動ができる
・広い・高さがある(広々とした空間)
・怪我時の対応がやりやすいのではないか
・備蓄や体育館内の物はきっと役に立つ
・地域の拠点となる(みんなが知っている)
・家族の集合場所
・特技が発揮できる(役割が多様)

課題
・小さい子の対応(赤ちゃんや乳幼児)
・慣れない環境でのストレス
・ライフライン(食料やトイレ・水の確保)などの対応
・バリアフリーの対応がない(高齢者や赤ちゃん)
・プライベートスペースの確保
・活動時間の制限(消灯時間や起床時間がみんなバラバラ)
・気温・温度
・就寝時の音が体育館は響くかも
・夜のトイレが怖い(1Fまでいかないといけないが、災害時は浸水しているかも)
・オバケ
・全体のルール決め(集団生活として、物資の運搬やペットの配慮、アレルギーや宗教、外国人・妊婦・高齢者・障害者に対応したルール)
・衛生環境の維持(感染症など)

常に意見を出して、話し合うことが大事!!



グループ2の発表
避難所の良いところ、課題を伝える前の動き
・建物状態のチェックを行う(破損箇所や使える場所や資源などをチェックする)
・チェック後のマップを作成する
・優先スペースの設定
・運営組織作り
・ルール作りを行う

良いところ
・セキュリティは大丈夫そう
・換気もOK
・プール側のスペースを活用できそう
・雨風をしのげる
・避難所として物資・情報がきちんと届きそう
・賑やか
・多くの人と交流ができる
・使えるものが多そう

課題
・トイレが遠い(階層が違う)
・体育館入り口が狭い
・ペットが屋外で雨風がしのげるか
・音が響く、うるさくなりそう
・食の問題(アレルギー・宗教など)
・トイレの排出物・感染症の問題
・2Fに体育館があるので、物資運搬の問題がありそう
・靴の問題、土足NG→衛星環境管理



グループ3の発表
良いところ
・他者との交流が常にできるだろう(ひとりぼっちにならない)
・屋根がある(雨風がしのげる)
・吹き抜けなので、換気はOK
・色々な特技などを持つ人が集まるだろう
・体育館内には機材が多くある
・外の様子が見える
・洗濯物が干せる
・体育館内の窓は1階・2階とも開けられる
・ロープなどを渡して活用できるだろう
・外からの損害を受けにくい(格子)
・子どもがリラックスしやすい(慣れた場所)

気をつける点
・エリア分けが必要(障がい者・子どもいびきをする人を分ける)
・体育館へ上がる階段でのサポート(要支援者・高齢者など)
・トイレ不足(簡易トイレも活用が必要)
・水道不足・生活用水不足
・火が使える場所が限られている
・入り口が狭い
・光など眠れる人とそうでない人がいる
・年齢差により感じ方が違う
・着替えスペースの確保
・教室なども活用できるかを検討する
・改善に向けて話し合いを続ける(課題解決に向けて)




グループ4の発表
どんなことに気をつける?
・トイレ 通路の確保を行う→高齢者を優先的に誘導できる配慮
・防犯のために受付を作る
・寝る場所を決める時に誰が決めるのかを考える
・ソーラーシステムなどを活用できないかを考える
・ルールを決める(誰が、いつ決めるのか)
・リーダーを決めるためグループ分けをする、代表者を決める、体制作りをする
・体育館内で使えるものを把握したい
・避難所のレイアウトを決める



グループ発表後に災害ソーシャルワーカーの稲垣さんより実際に阪神・淡路大震災を体験し、東日本大震災の際には避難所に寄り添う支援をし、実際の避難所で体験を踏まえて総括していただきました。

・一番の課題は体育館へ上がる階段(障がい者、高齢者が上がってくることが困難)
・トイレへ行き来する際にも階段を活用しないといけない
・仮設トイレの設置を考えないといけないが、少なくても衛生上の観点から25mほど距離をとっていた(今後の検討課題)
・水や配給物資が到着しても、階段を活用して上に運ばなければいけない
・避難所の開設は誰がやるのか、運営をしていくかを考えないといけないが、お昼は1万人が超える人が曙地区では働いているし、夜でも5千人ほどが住んでいる。避難してくる人で運営を行うというのはとても難しい問題
・一旦、津波などが落ち着いた段階でその場にいる人たちでグループを作り、話合いを行う形もありなのではないか
・個人の事情や状況に応じた滞在場所を意見を出し合い決めていくことが必要
・災害時は土足で避難をしてくるだろうが、落ち着いたタイミングで外の泥や砂を避難所へ持ち込ませないため、「土足厳禁」を話し合う必要がある
・上履きや草履などは防音や足元の温度を保つため、どこかのタイミングで調達できるといい
・避難所で声を上げられない人の話・意見を聞いてくれる人が必要(高齢者や子どもたち、ペットなど)


次に「曙小学校を理想の避難所にするにはどうすればいいか?」をグループで話し合っていただきました。




グループ1の発表
・色々な人の意見、やりたいことが言い合える、共有できる、叶う。→”場”があることが大切。
・公平さ公正さが保たれる避難所
・みんなの意見をまとめられる人がいる、役割がある
・関わり合う・譲り合う
・いつも通りの生活ができる
・学校にあるものの活用できる工夫
・ルールがある
・避難所の強み・特性を知る仕組みがある→避難所にいる人全てが情報を共通できる仕組み
・再建(日常に戻す、戻っていく)考え方
・子どもが主役になれる仕組みづくり(学校はそもそも子どもたちの施設を再認識すること)
・各人の(心理的・物理的)距離が取れるような配慮

中学生2名の素晴らしい発表でした。

目標:子どもたちの意見が通る、聞いてくれる環境がある避難所



グループ2の発表
1. 運営組織体制づくり
・自治会のように班又はグループを作って、班長・会長をたて、話し合い・管理する。
・避難者で上下関係は作らない(携帯の充電器を運営側で管理するなど)
・運営の話し合いには感情的にはならない

2. プライバシー管理のできる環境づくり
・着替え・体拭き・寝床などをパーテーションや簡易テントの活用をする

3. 一人一人の声をひろうための工夫
・匿名の意見箱の設置
・悩み相談できる(健康問題、ストレス発散)

4. リズム整えるための工夫
・朝のラジオ体操
・日中のレクレーション

目標:ここで過ごしたくないという人が出ない避難所



グループ3の発表
・話し合いを充実できる環境を作る
・区画を初めに整理(出入り口・通路・導線など)
・機材・プールなど何があるか確認
・役割分担→みんなで協力
・子どもの遊び場所(子どもの居場所作り)
・アレルギー確認
・エリア分け(子どもがいる世帯・高齢者・障がい者・男女など)
・外国人対応ができる
・できる(こと・人)を確認
・人の管理・情報の集めやすさ

日常生活から必要なものを確認災害に対する備え、地域や個人が防災情報を発信・調べることを考える



グループ4の発表
・みんなでルールを決める
・食料・場所を分け合う
・状況の確認をきちんとする
・グループのリーダーを決める(子どもリーダーが欲しい)
・役割分担する(・そうじ係・保健係・食料/お水管理係・お世話係・情報収集係など)



まとめ:キーワードは「率先」すること。意見を率先していう。困った人を見かけたら率先して声をかける。普段の生活から率先して関わる行動することを身につけていけたらと思います。

避難所ワークショップの動画(こちら


レポート3では、夕飯、そして、防災絵本の読み聞かせをお届けします。(こちら

主催:NPO法人地域サポートわかさ / 那覇市若狭公民館

共催:一般社団法人災害プラットフォームおきなわ / 曙小学校区まちづくり協議会 / 那覇市立曙小学校 / 那覇市社会福祉協議会

協力:一般社団法人HDC人も犬も猫も幸せなまち創り隊Okinawa

「ご自由におもちかえりください」開催中!

 毎年2月に開催している公民館まつりではバザーを開催しています。

この度、若狭公民館ではバザーでお嫁にいかなかった食器を大放出!
「ご自由におもちかえりください」コーナーをつくりました!

気に入った器がありましたら、ぜひ、おうちでご活用くださいね。






2023年5月10日水曜日

なは防災キャンプ'23春(那覇市立曙小学校)(2023.04.22~23)レポート1

 2023年4月22日(土)~ 23日(日)に那覇市立曙小学校で「なは防災キャンプ'23春」が開催されました。

会場は那覇市の収容避難所に指定されている那覇市立曙小学校の体育館です。



曙小学校体育館は建物の2階に建てられています。
体育館には那覇市から小学校に配備されているパーテーションや簡易ベッドやマットの場所を参加者で確認しました。
那覇市から提供されている避難所の備品は体育館舞台横のスペースに保管されています。
一度も開封されていないパーテーションや簡易ベッドを今回初めて使用させていただくことができました。


今回は宿泊スペース自体も話し合いで決めていきましょう。とのことで、一旦備品は体育館中央に設置しました。


受付はパーラー公民館を活用してのチョークで行いました。
「もしもカード」を記入してもらい、その項目の中にある「わたしにできること」と避難所での「こまりごと」を書いてもらう試みでした。
しかし、気づくと子どもたちのお絵描きスペースに。。。

「もしもカード」とは自分のことや家族との決まりごとなどを書くことにより、普段からイザ!という時の対応を考えてもらうことをねらいとして毎回受付時に記入してもらっています。



受付も終わり、防災キャンプスタートです。



若狭公民館館長 宮城より主催者挨拶。

曙小学校区まちづくり協議会 吉田会長より挨拶


次に防災キャンプに関して、(一社)災害プラットフォームおきなわの宮平さんより説明がありました。

防災キャンプとは「防災訓練」と「キャンプ」をかけあわせて、宿泊しながら擬似避難体験をしようという企画です。
防災キャンプには3つのルールを設けています。

①自己完結
②シーズン毎にやる
③できれば宿泊する

日帰りの訓練だと、終わったら帰宅してお風呂に入り、ご飯を食べますよね。では宿泊となるとどうでしょう?
防災キャンプでは、公園など避難所になるような場所で過ごすためにはいったい何が必要なのか、自分で考え、そして季節に合わせてどのように過ごすかをそれぞれ考えてほしいという狙いがあります。
そして宿泊体験を通して様々なことに気づき、今後に生かしていくことを1つの目的としています。  



オリエンテーションが終了し、防災さんぽのスタートです。

防災さんぽのガイドはいつもお世話になっています防災士・災害ソーシャルワーカーの稲垣さんです。

稲垣さんは曙小学校の防災教育と防災訓練のアドバイザーとしても日々曙小学校の防災の取り組みに関わっていただいています。


防災士・災害ソーシャルワーカー 稲垣 暁 氏

今回の防災さんぽは曙小学校区まちづくり協議会が作成した防災マップを元に行いました。




稲垣さんから、防災さんぽを始める前に以下の地域情報が提供されました。

・曙小学校の標高は3.5m、2階にある体育館は約7~8m。比較的標高が低い場所にある。

・曙小学校までは海からは250m、近くの川からは150mと海や川から近い位置にある。

・工業地域ということで、大型トラックなども行き交い、渋滞がある。

・曙1〜3丁目、港町1〜3丁目で住んでいる方は約5千人、昼間働いている方を合わせると約1万1千人と昼間に災害があった場合と夜にあった場合と想定人口に違いがある。



事前地域情報を聞いた後に、一同は外に。
校舎と運動場の間にあるフクギの木で防災の知識がありました。
フクギの木は最高の防災樹木だそうです。
・防火、防砂、防風、防潮、防音に最適
・水を溜めることができるぐらいの葉っぱの多さ
・材木としても活用できる
・困ったことといえば、実が臭い、実が落ちてくる

沖縄の防災の木として生活を支えてきた木として紹介してくれました。


次に着いたのは、曙地区の主要交差点。
・重量がある大型車が通る道路でヒビ割れが多い。
・埋立地で、地盤が緩く災害時は路面にヒビ割れがあったり、液状化で浸水してくる可能性がある。
・クルマ止めが避難時の盲点になっている。転んで怪我する可能性も多い。駐車場を横切るときは注意。


約50mほどある那覇市と提携している津波避難ビル。通称「UFOタワー」。
船などの管制塔などもあり、曙は物資や船と飛行機などの行き来情報を集積している重要な場所ともなっています。


・曙小学校の子どもたちの避難ルートは校門から出て、すぐのフラットな道を国道58号線へ向かい、広域避難場所である天久ちゅらまち公園へ避難するという想定となっています。しかし、多くの車や人がこの道を使用する可能性があるためにもう一つの避難ルートを使用する可能性があるのですが、その道は上の写真のように崖崩れ危険箇所となっています。

道幅も狭く、車椅子やベビーカーが止まると多くの人が避難ができない可能性もあります。



曙まち協の方々が誘導、交通整理をしてくれました。

防災さんぽが終わり、体育館へ戻ってきた参加者にパインやトマトなどの差し入れがありました。

防災さんぽの動画を作成しました。(こちらから)






子どもたちはダンボールなどで自分の寝床を作成してもらうスペースを設けました。



実際に自分のダンボールテントに宿泊した子も多かったです。


次のレポート2では避難所についてのグループワークです。(こちらから

主催:NPO法人地域サポートわかさ / 那覇市若狭公民館

共催:一般社団法人災害プラットフォームおきなわ / 曙小学校区まちづくり協議会 / 那覇市立曙小学校 / 那覇市社会福祉協議会

協力:一般社団法人HDC人も犬も猫も幸せなまち創り隊Okinawa