2023年5月11日木曜日

なは防災キャンプ'23春(那覇市立曙小学校)(2023.04.22~23)レポート2

  2023年4月22日(土)~ 23日(日)に那覇市立曙小学校で「なは防災キャンプ'23春」が開催されました。

会場は那覇市の収容避難所に指定されている那覇市立曙小学校の体育館です。

レポート1はレクレーションから防災さんぽ(こちらから)

レポート2は避難所についてのグループワークについてです。

今回のグループワークは参加者を4グループに分けて、
宿泊場所となる曙小学校の体育館が避難所となった時にどういった課題があるのか、避難に対しての影響などを考えてもらいました。

それぞれの意見を書き出して行きます。


参加者の意見を聞く子どもたち

グループの中には防災の専門家も入り、アドバイスもいただきました。


グループ1の発表
良いところ
・体育館だと雨が降っても大丈夫
・非日常の体験でワクワク感がある
・常に誰かいる(賑やか)笑い声などが安心感がある
・情報がある(入る)
・遊ぶもの、場所がある
・普段から体育館を使うから安心
・運動ができる
・広い・高さがある(広々とした空間)
・怪我時の対応がやりやすいのではないか
・備蓄や体育館内の物はきっと役に立つ
・地域の拠点となる(みんなが知っている)
・家族の集合場所
・特技が発揮できる(役割が多様)

課題
・小さい子の対応(赤ちゃんや乳幼児)
・慣れない環境でのストレス
・ライフライン(食料やトイレ・水の確保)などの対応
・バリアフリーの対応がない(高齢者や赤ちゃん)
・プライベートスペースの確保
・活動時間の制限(消灯時間や起床時間がみんなバラバラ)
・気温・温度
・就寝時の音が体育館は響くかも
・夜のトイレが怖い(1Fまでいかないといけないが、災害時は浸水しているかも)
・オバケ
・全体のルール決め(集団生活として、物資の運搬やペットの配慮、アレルギーや宗教、外国人・妊婦・高齢者・障害者に対応したルール)
・衛生環境の維持(感染症など)

常に意見を出して、話し合うことが大事!!



グループ2の発表
避難所の良いところ、課題を伝える前の動き
・建物状態のチェックを行う(破損箇所や使える場所や資源などをチェックする)
・チェック後のマップを作成する
・優先スペースの設定
・運営組織作り
・ルール作りを行う

良いところ
・セキュリティは大丈夫そう
・換気もOK
・プール側のスペースを活用できそう
・雨風をしのげる
・避難所として物資・情報がきちんと届きそう
・賑やか
・多くの人と交流ができる
・使えるものが多そう

課題
・トイレが遠い(階層が違う)
・体育館入り口が狭い
・ペットが屋外で雨風がしのげるか
・音が響く、うるさくなりそう
・食の問題(アレルギー・宗教など)
・トイレの排出物・感染症の問題
・2Fに体育館があるので、物資運搬の問題がありそう
・靴の問題、土足NG→衛星環境管理



グループ3の発表
良いところ
・他者との交流が常にできるだろう(ひとりぼっちにならない)
・屋根がある(雨風がしのげる)
・吹き抜けなので、換気はOK
・色々な特技などを持つ人が集まるだろう
・体育館内には機材が多くある
・外の様子が見える
・洗濯物が干せる
・体育館内の窓は1階・2階とも開けられる
・ロープなどを渡して活用できるだろう
・外からの損害を受けにくい(格子)
・子どもがリラックスしやすい(慣れた場所)

気をつける点
・エリア分けが必要(障がい者・子どもいびきをする人を分ける)
・体育館へ上がる階段でのサポート(要支援者・高齢者など)
・トイレ不足(簡易トイレも活用が必要)
・水道不足・生活用水不足
・火が使える場所が限られている
・入り口が狭い
・光など眠れる人とそうでない人がいる
・年齢差により感じ方が違う
・着替えスペースの確保
・教室なども活用できるかを検討する
・改善に向けて話し合いを続ける(課題解決に向けて)




グループ4の発表
どんなことに気をつける?
・トイレ 通路の確保を行う→高齢者を優先的に誘導できる配慮
・防犯のために受付を作る
・寝る場所を決める時に誰が決めるのかを考える
・ソーラーシステムなどを活用できないかを考える
・ルールを決める(誰が、いつ決めるのか)
・リーダーを決めるためグループ分けをする、代表者を決める、体制作りをする
・体育館内で使えるものを把握したい
・避難所のレイアウトを決める



グループ発表後に災害ソーシャルワーカーの稲垣さんより実際に阪神・淡路大震災を体験し、東日本大震災の際には避難所に寄り添う支援をし、実際の避難所で体験を踏まえて総括していただきました。

・一番の課題は体育館へ上がる階段(障がい者、高齢者が上がってくることが困難)
・トイレへ行き来する際にも階段を活用しないといけない
・仮設トイレの設置を考えないといけないが、少なくても衛生上の観点から25mほど距離をとっていた(今後の検討課題)
・水や配給物資が到着しても、階段を活用して上に運ばなければいけない
・避難所の開設は誰がやるのか、運営をしていくかを考えないといけないが、お昼は1万人が超える人が曙地区では働いているし、夜でも5千人ほどが住んでいる。避難してくる人で運営を行うというのはとても難しい問題
・一旦、津波などが落ち着いた段階でその場にいる人たちでグループを作り、話合いを行う形もありなのではないか
・個人の事情や状況に応じた滞在場所を意見を出し合い決めていくことが必要
・災害時は土足で避難をしてくるだろうが、落ち着いたタイミングで外の泥や砂を避難所へ持ち込ませないため、「土足厳禁」を話し合う必要がある
・上履きや草履などは防音や足元の温度を保つため、どこかのタイミングで調達できるといい
・避難所で声を上げられない人の話・意見を聞いてくれる人が必要(高齢者や子どもたち、ペットなど)


次に「曙小学校を理想の避難所にするにはどうすればいいか?」をグループで話し合っていただきました。




グループ1の発表
・色々な人の意見、やりたいことが言い合える、共有できる、叶う。→”場”があることが大切。
・公平さ公正さが保たれる避難所
・みんなの意見をまとめられる人がいる、役割がある
・関わり合う・譲り合う
・いつも通りの生活ができる
・学校にあるものの活用できる工夫
・ルールがある
・避難所の強み・特性を知る仕組みがある→避難所にいる人全てが情報を共通できる仕組み
・再建(日常に戻す、戻っていく)考え方
・子どもが主役になれる仕組みづくり(学校はそもそも子どもたちの施設を再認識すること)
・各人の(心理的・物理的)距離が取れるような配慮

中学生2名の素晴らしい発表でした。

目標:子どもたちの意見が通る、聞いてくれる環境がある避難所



グループ2の発表
1. 運営組織体制づくり
・自治会のように班又はグループを作って、班長・会長をたて、話し合い・管理する。
・避難者で上下関係は作らない(携帯の充電器を運営側で管理するなど)
・運営の話し合いには感情的にはならない

2. プライバシー管理のできる環境づくり
・着替え・体拭き・寝床などをパーテーションや簡易テントの活用をする

3. 一人一人の声をひろうための工夫
・匿名の意見箱の設置
・悩み相談できる(健康問題、ストレス発散)

4. リズム整えるための工夫
・朝のラジオ体操
・日中のレクレーション

目標:ここで過ごしたくないという人が出ない避難所



グループ3の発表
・話し合いを充実できる環境を作る
・区画を初めに整理(出入り口・通路・導線など)
・機材・プールなど何があるか確認
・役割分担→みんなで協力
・子どもの遊び場所(子どもの居場所作り)
・アレルギー確認
・エリア分け(子どもがいる世帯・高齢者・障がい者・男女など)
・外国人対応ができる
・できる(こと・人)を確認
・人の管理・情報の集めやすさ

日常生活から必要なものを確認災害に対する備え、地域や個人が防災情報を発信・調べることを考える



グループ4の発表
・みんなでルールを決める
・食料・場所を分け合う
・状況の確認をきちんとする
・グループのリーダーを決める(子どもリーダーが欲しい)
・役割分担する(・そうじ係・保健係・食料/お水管理係・お世話係・情報収集係など)



まとめ:キーワードは「率先」すること。意見を率先していう。困った人を見かけたら率先して声をかける。普段の生活から率先して関わる行動することを身につけていけたらと思います。

避難所ワークショップの動画(こちら


レポート3では、夕飯、そして、防災絵本の読み聞かせをお届けします。(こちら

主催:NPO法人地域サポートわかさ / 那覇市若狭公民館

共催:一般社団法人災害プラットフォームおきなわ / 曙小学校区まちづくり協議会 / 那覇市立曙小学校 / 那覇市社会福祉協議会

協力:一般社団法人HDC人も犬も猫も幸せなまち創り隊Okinawa