2023年5月16日火曜日

なは防災キャンプ'23春(那覇市立曙小学校)(2023.04.22~23)レポート4

  2023年4月22日(土)~ 23日(日)に那覇市立曙小学校で「なは防災キャンプ'23春」が開催されました。

会場は那覇市の収容避難所に指定されている那覇市立曙小学校の体育館です。

レポート1はレクレーションから防災さんぽ(こちらから)

レポート2は避難所についてのグループワーク(こちらから)

レポート3は夕飯、そして、防災絵本の読み聞かせ(こちらから)

レポート4は避難者運営会議の様子をお届けします!


災害が起こると、多くの様々な背景を持った方々が避難所へ押し寄せてきます。
行政の職員が避難所の開設を想定していますが、実際の災害時だと地域住民の方々が初めに開設・運営する可能性があります。
そこで、今回、参加者の中から代表者を選び、代表者が避難所の運営を担う練習を行いました。


最初に那覇市防災危機管理課の源河さんより、避難者代表会議の意味や自身も消防職員として震災の現場での経験を伝えてくれました。

・避難所としてうまく運営されている場所の一番大きな点は「治安」
・「治安」が良い避難所というのは責任者が1人ではない、運営者が地域住民だけではない、行政職員だけでもない避難所
・避難所をヒアリングしていると必ずしも自治会長やPTAの方ではなく、一般の方が運営していた事例もあった
・行政だけでは運営はうまくいかない、地域の代表者が運営することによって、素直に聞いてくれる住民が実際にいる
・避難所運営は避難所にいる全員が「自分ごと」として動いていないとうまく回らない
・源河さんが震災の現場で避難者が一番最初に求められたもので多かったのは、水でも食べ物でもなく、「防犯ブザー」だった。子どもたち、女性が知らない人たちの中での生活で安心して生活できるためにも「治安」の 良い避難所作りをみんなで考えていく必要がある


代表者会議では、それぞれの立場の代表者という形で(高齢者/乳幼児・リモートワーク・外国人・子ども連れ・ペット同行避難)などに分けて、理想の避難所に関して意見を言っていただき、それに行政担当として源河さんが答えていただく形でした。

それぞれの意見を板書してまとめていただきました。


様々な意見が話合われましたが、実際の避難所では落ち着いての会議を行う環境作りがまず大切という大前提が整理され、家族連れのスペース、授乳室やキッズスペース、高齢者の場所などが代表者会議で決めることができました。

一つ一つの議題をみんなで話あい、行政が決定をしない仕組みづくりをしていくことはとても時間がかかることがわかりました。

・子どもたちは体温が高いので、窓際でキッズスペースや授乳室と決めた放送室の場所
・高齢者は入り口付近のトイレが近い場所
・ペットはプール側の場所(飼い主)
・消灯時間は22時45分にしよう 点灯時間は早朝6時15分
・長期化したら、一日2度窓とテントの入り口を全開にする機会を設けて換気と安否確認をする事例があったが今回は全ての窓は開けて一夜を過ごす

子どもたちの意見も聞きながら場所を決めようとしたのですが、すでに力尽きて寝てしまう子が多かったです。

会議が長引いて寝てしまいました。。。


代表者会議が進行中ですが、宿泊場所が決まった子どもたちから宿泊の準備をしていきました。

会議動画(こちら)


参加者総出で宿泊場所作りです

テントで宿泊する家族

那覇市から小学校へ配備されている簡易ベッド

そちらを活用して寝袋を活用して寝やすく工夫している方

マットと寝袋だけで眠ることができるか試す方々もいました


今回の議題テーマの一つでした「ペット」の居場所ですが、プール側に宿泊することになりました。
小雨も降っていたので、ブルーシートを屋根がわりにして雨風をしのぐ工夫を行いました。


ペットスペースは子どもたちの憩いの場としてもありました。

一日目終了です。
次のレポートでは二日目のラジオ体操、朝食、そして最後の振り返りをお届けします。(こちらから)

主催:NPO法人地域サポートわかさ / 那覇市若狭公民館

共催:一般社団法人災害プラットフォームおきなわ / 曙小学校区まちづくり協議会 / 那覇市立曙小学校 / 那覇市社会福祉協議会

協力:一般社団法人HDC人も犬も猫も幸せなまち創り隊Okinawa