2020年3月3日火曜日

なは防災キャンプ'20・冬 夜の部


今回の防災キャンプは、昼・夜・朝の部の3部構成となっております。
ブログレポートも3部に分けて報告します!こちらのリンクから、ぜひご覧ください!

★なは防災キャンプ'20冬 昼の部はこちらをクリック
★なは防災キャンプ'20冬 夜の部はこちらをクリック
★なは防災キャンプ'20冬 朝の部はこちらをクリック(執筆中です)



さて、ここからは夜の部です。
昼の部でを終え、お腹もすいてきました。


夜の部は、シェアキッチンで夕食作り班と寝床つくり班に分かれます。


       寝床作り&見学会       

基本的に自己完結型の防災キャンプなので、自分でテントや寝袋、ダンボールや新聞紙などを持ってきて、それぞれの寝床づくりに取り掛かります。

親子で目線隠しを製作

まずは寝袋を広げよう!

何やらせっせと作業中・・・

皆さんが寝床を作っている間に、避難所モデルルームを紹介します!


◎避難所モデルルーム
今回の防災キャンプでは、被災時の寝床を2パターン再現し、モデルルームとして公開していました。どちらも4畳ほどのスペースで作りますが、1つめは『一般的な避難所の寝床』、2つめは『理想の寝床』を作ります。

まずはじめに紹介するのは、避難所にある一般的な寝床です↓
ダンボールとガムテープのみで作っています。

一般的な避難所の寝床

壁には、避難所の写真や"あるある”が書かれていて勉強になります。
ちょこだけ紹介すると・・・

・トイレ近くは、暑い/寒い/虫が多い
・ペットは家族だが避難所に入れなかった
・子どもらは消灯後も外でおしゃべりしていて親は心配で寝れない
・隣のいびきで寝れない
・ストレスで母乳がでない
・家や仕事を失った男性は、昼間に避難所にいるのが辛い
・靴の裏にトイレなどから感染源が付着
・聴覚障害のある人は、周囲に気づかれず放置される
・洗濯ができたとしても干せる場所がない

などなど、幅広い視点の“避難所あるある”が書いていました。
実際に避難所を体験したことがある人の知識は、とてもタメになります。


段ボールだけで作っているので、もちろん超頑丈!というわけではありません。
ガムテープでがっつり、貼り付けているわけでもないので、お昼の情報共有会議中に、壁が崩壊しちゃいました。。。
壁につかまって立ち上がったり、もたれたり、重い物をかけたりすると崩壊の恐れがあるので、気を付けねければなりません。

次に紹介するのは、避難所のスイートルームです。
布と木材とロープのみで作っています。釘などは一切つかっていません。

オシャレなスイートルーム

こちらも4畳ほどのスペースですが、ダンボールの避難所と違って壁が全ておおわれているので、完全なプライベートルームになっています。
これなら、周りを気にせず、体を拭いたり着替えをしたりできることが増えそうです。


中には、イスや簡易ベッド、机、ソーラーパレルなど充実していて、自由にくつろげそうです。同じスペースでも、必要な材料と作るための技術を身に付ければ、どのようにでも工夫出来そうです!
子ども達も大喜びの潜れるベッド


◎参加者の寝床
みんなの寝床が出来上がったところで、みんなの寝床見学会を開催しました。
 各チーム協力して、さまざまな寝床を作っていたので、いくつか紹介します♪

オシャレな外装

中はこんな感じ
パイプ椅子を並べて、そのうえに新聞紙で作った屋根を作ります。
シンプルですがすごく寝心地が良い!布団もふかふかで、仕切りもあって、寝床に守られている感がありました。
外装も、子ども達が楽しくなるようにかわいくペイントされていました♪外側と内側で色が違うのも面白いですよね。


こちらは、ダンボールで作った家族用の寝床。
顔の方にダンボールの屋根をつけるために、ダンボールを紐でくくり壁に結びんで、バランスを保ちます。これなら光の漏れを気にせず寝ることができます。父の知恵はすごい!^^



やっぱりテントは便利ですね!
こちらはリュックにも収まっちゃう楽々テントです。テントって以外となかが広くて、安心して眠れるほどのスペースが確保できます。しかも、このベ簡易べッドはかなり軽くて、子どもでも簡単に持ち運びができます。
テントもベッドも一家に一台は常備する価値ありそうです!


こちらは、ダンボールのみで作ったシンプルな1人用の寝床です。底冷えするホールのフロアではなく舞台をチョイス。この方は、朝起きてそのまま仕事に行くそうなので簡易な寝床を作っていましたが、朝まで寒さも感じずぐっすり寝むれたそうです!以外と舞台の上は穴場かも?!


こちらも一人用の寝床です。三角の布をつるして、下にダンボールを敷いて出来上がり。
他にも自衛隊用の避難時に使える便利グッズを紹介してくれました!


こちらはワンちゃんも一緒に寝れるスペースです。ペットのゲージを持ってきて一緒に寝ました。飼い主は、周りに迷惑をかけないか心配でなかなか熟睡できないとの意見もあり、今回は別室で寝たペット同伴家族もいました。
それにしても避難所でのワンちゃんは癒し効果絶大です。。。



寝床づくりを終えた子ども達は、フリータイム♪
だるまさんがころんだ、ジェンガ、大型トランプ、ダンボール遊びなどなど!
遊びながら、自然と仲を深めていきました。
こちらでは、児童館の先生が一緒に遊んでくれたおかげで、子ども達も退屈を感じることなくご飯の時間まではげしく遊びました!避難所にいる子ども達にとって、一緒に遊んでくれる大人の存在は、大切だな~と感じました。

だるまさんが転んだ!

ダンボールマン

でかトランプ


          シェアキッチン         


今回のシェアキッチンは、これまでとはちょっと違います。
これまでの防災キャンプでは、台所を共有して各自でご飯を作っていましたが、今回は1人1品、食材(野菜・缶詰・乾物・パスタなど)を持ち寄って、集まった材料で夕食を作りました。



その時に気をつけなければならないのが食中毒。気温の高い沖縄では、菌が繁殖しやすいので特に注意が必要です。そのため、いつも以上に清潔・安全に配慮しながら調理するように心がけました。



シャアキッチンの入口は、こんな感じです。
多くの人が出入りする台所なので、清潔な環境を保つためにアルコール除菌!
土足なので、ここで靴を消毒して中に入ります。


安全確認したあとに、管理栄養士のスタッフによるプチ講座。
専門職の方がいると普段気づけないことを改めて考えることができます!

確認事項は、この3つ!
・料理をする時に気を付けていることは?
・災害がもし起こったら?
・食中毒を防ぐには?


シェアキッチンを使う前に、参加者のみなさまとルールの確認。
みんなで使う場所なので、食中毒や集団感染を防ぐために下記の項目を慎重にチェックして調理開始!

乾物、野菜、缶詰、麺類、米などたくさんの材料が揃いました。
ずらりと並ぶ食材に頭を悩ませる調理班・・・。短い時間で宿泊者全員分の夕食を作らなければならないので、みんなで協力して手際よく調理に取り掛かかる必要があります。


そんな中、メンバーの1人が集まったメニューを見て、ちゃちゃっとレシピを作ってくれました♪どれもおいしそう!簡単に作れそう!かつ、オシャレ!
これを参考にして、みなさんのアイディアがどんどん膨らんでいきます。


さっそくグループに分かれて、調理開始!
安全管理のために、手袋とマスクをつけています。



湯煎にかけてできあがり!

お米や簡単にゆでて食べれる野菜(お好みの味付けをして混ぜ合わせて)などは、ポリ袋に入れて湯煎にかけて出来上がる簡単メニュー!防災キャンプのシェアキッチンでは、定番の調理法です。皆さまもお試しあれ~。



気づけば、2時間ほどで30品を越える料理を作り上げていました。
出来上がった料理を運ぶときも、衛生面を考えてしっかりラップをかけて運びます。
みんなが使うお皿にもラップをかけます。



今回は、ビュッフェスタイル!
料理名を書いてくれたのは子ども達です。お腹をすかせた子ども達も退屈させず、みんなでお手伝い♪出来る人ができる事をの気持地で役割分担!
とってもかわいいネームプレートで、ごはんも楽しくなります。






幅広いバリエーションの数々!野菜、肉、麺、米、果物、乳製品などなど、おいしくて栄養バランスもとれたメニューが揃います。

待ちに待った夕ご飯!地べたに新聞紙を敷いて、みんなで仲良く食べます。
子ども達のかわいい号令に合わせてみんなで『いただきま~す!!』



その後に振り返り会をして、この日のプログラムは終了。
あとは、各自寝床についてそれぞれの時間を過ごしました。

さぁ、おやすみなさい~🌟