2011年5月23日月曜日

【2011年5月】地域に親しまれる波上宮(なんみんさん)

遅くなりましたが、ようやく5月の写真を更新できました。
今月ご紹介するのは「波上宮」、地元では「なんみんさん」と呼ばれ親しまれています。


実は、前回ご紹介した波の上ビーチの写真後ろに、
小高い岩場と緑、そしてお社が見えますが、その場所が波上宮です。

波上宮がどの時代に建てられたのかは、大昔のことで今はもう分からないのですが、
首里王府から保護を受ける8つの神社(琉球八社と呼ばれる)の一つで、その中でも首座にあたる由緒ある神社です。
都市化が進んだ現在では、街の中にある貴重な緑地です。

波上宮では毎年5月17日に例大祭が行われますが、これに合わせて行われるお祭りが「なんみん祭」です。
今年は、13日に宵宮祭、14日と15日になんみん祭、17日に例大祭という日程で行われました。


写真は、なんみん祭準備たけなわの波上宮の様子です。
人や車が忙しく動きまわっています。



参道を上がって、拝殿の方へ向かいます。
参道の左側には、戦災で消滅した波上宮を、戦後の1950年代に行われた復興の際、参道に並べられた石灯籠が残っています。



この石灯籠、当時の会社や店舗の名前が刻まれたまま残っています。
復帰後に消滅した会社の名前も残り、かつての那覇の様子を伝えてくれます。
道路が整備されるまで、今の西武門交番のある交差点まで参道が続いていたのだそうです。




拝殿や社務所の前に出ても、準備で忙しそうです。
いつも公民館で活動されている、若狭ちむどんどん太鼓の保護者の方の姿も見かけました。


境内はいつもきれいに掃き清められている、落ち着いた空間です。
(私自身も、隣の自練に通っている際、空いた時間はいつも境内で休んでいました)


静かな雰囲気も良いのですが、まもなくお祭りという独特の盛り上がりを感じるのもまた良いですね。


今月の担当は一柳でした。(取材日2011年5月13日)