2011年7月7日木曜日

防災基礎講座

7/6(水)防災基礎講座を開催しました。
「なはの日冠事業」のぼりも設置しました。


最初の講師は金城 博之先生(那覇市民防災室)。
受講生36名に「防災ガイドブック」が配布されました。
津波注意報と警報の違い、寝室の家具の転倒防止、緊急時に持ち出すものを
玄関においておく、リュックサックや携帯ラジオが便利など、防災の基礎情報がありました。


会場から活発な質問がありました。


市民防災室から高良先生も加わり、行政ができること。ご近所、福祉協議会、企業ができること。今後の具体的な取組みについて質疑がありました。


休憩をはさんで、稲垣 暁先生(沖縄大学 社会福祉士)の講話です。


「あなたなら どうしますか?」
津波警報がでて、あと20分しかない。そこに「250m先にいるお年寄りを
助けてほしい。」とお願いされた。
今回の被災地で、実際にあったことだそうです。
正解がなく、各自が瞬時に判断するしかないのが災害時の現実。

三陸地方の「てんでんこ」。
津波の時は親子でも頼りにせず、「ばらばらに走って逃げよ」という教訓。
家族や集落を「全滅」から救うための厳しい現実と知恵。


「てんでんこ」と「自主防災組織」は矛盾する。
でも、その場面に遭遇すると「てんでんこ」できないのも現実。
今回の震災でも、自家用車で救助をした方がいたそうです。

基礎情報は大切だが、頼りになるのは瞬時の判断力。
そのためには、日頃からイメージトレーニングをして
自分の「センサー」を鍛えることが大切になるそうです。

釜石市の防災教育 避難3原則
1想定された津波の高さを信じない
2状況ごとにベストを尽くす
3自らが率先避難者になる


若狭地域の道路の特徴、避難は距離よりも高低差、具体的なデータを見せてもらいました。




自動車での避難、集合住宅や小学校の構造など、自由参加の意見交換会でも
活発な質疑が続きました。
司会の不手際もあり、時間オーバーしてしまいました…




今回の講座ですべてを話し合うというよりも、本腰を入れた取組みが必要。
地域で顔が繋がるきっかけにもなると思います。
お互いが立場を踏まえ、尊重し合いながら知恵を出し合う
「信頼関係づくり」は地域力にも繋がります。

8日(午後6〜9時)、9日(午前9時-午前11時30分)は
「若狭地域の自主防災組織づくり」があります。
若狭地域の方、おまちしています。(担当:上江田)