2019年11月21日木曜日

なは防災キャンプ'19 秋 開催レポ その二

さて、こちらの記事では11月9日の日中に開催したブース出展内容をご紹介。
紹介順は、キャンプ当日のブースの配置図に沿って、受付から時計回りで紹介していきます!

【紹介順】ブース①受付 / ②本部 / ③おでかけヤールーキャラバン! / ④ペット防災 / ⑤テントはり / ⑥team や〜にんじゅ / ⑦ダンボールトイレ / ⑧シェアキッチン&シェアダイニング / ⑨モバイルカーまいまい2号 / ⑩車中泊 / ⑪電気自動車

ということでその二ではブース①「受付」その②「本部」その③「おでかけヤールーキャラバン!」④「ペット防災」までをご紹介します。

エリア内のブースマップ

①受付ブース

防災キャンプの顔!受付ブース。今回の受付ブースは那覇市社会福祉協議会の職員さんが担当してくれました。災害時、社協さんは避難所運営等を担うため、その訓練もかねての擬似避難所受付です。

受付では、毎度の防災キャンプで実施している「もしもカード」を記入してもらう他、避難所でのニーズ(避難者に足りない物や知識・手助け・etc...)と「私こんなことができます」(避難者ができること、例えば英語ができます、とか、医者です、とか、お手伝いができます、etc...)について、受付にて申告をお願いし、その内容を掲示・マッチングするという試みを行なっていました。(上の写真の背後に写っているボードがそれです)

実際に何名かの参加者が「こんな事ができます」ボードに記入していました。


できる事として書かれているのは「英語ができます」「アウトドア用品の説明」「三線弾けます」「南極の話なんでもきいて」などなど。写真クリックで拡大してご覧になってみてください。

その他、受付内には防災キャンプエリアのブースマップや、スケジュールを書いて貼り出したりと、全体に必要な情報、あると便利な情報を発信していました。

エリア内のブースマップ
スケジュール

参加者受付中
加えて、受付隣には「災害ボランティアセンター」と表示したブースを設け、那覇市の災害ボランティアセンター設置手順を示したパネルやボランティアセンターが担う業務を示したパネル、そして佐賀豪雨の現地写真の掲示などを行なっていました。

防災キャンプ受付
災害ボランティアセンターに関する展示

ボランティアセンターの役割を示したパネル


 
「へー、社協さんって災害時にこんなことをするんだ!!」と新たに知ることができる貴重な機会でした。色々と工夫して臨機応変に受付をしてくださった社協の皆さま、お疲れ様でした!


②本部
本部は今回防災キャンプの事務局(主催ブース)として設置。主に宿泊者の受付(テントの貸し出しや保険料の徴収など)を行なっていました。その他、文房具や消耗品類の貸し出し、全体の運営、内部調整、云々といったところです。


それから本部では宿泊者向けに、那覇市の防災危機管理課から提供いただいた非常食を配布。提供いただいた非常食はお米と、なんと缶に入ったパン!乾パンならぬ缶パンです!!(ちなみにふわっふわで美味しかったです)

非常食のごはん・パン


③おでかけヤールーキャラバン!
今回は若狭公民館で年に1回開催する楽しい防災イベント「リッカ!ヤールーキャラバン!」から2つのプログラムを抜粋しておでかけ開催しました!プログラムを担当してくれたのは、リッカ!ヤールーキャラバン!で毎年ボランティアスタッフとして参加してくださっている鎌田さん&去年ボランティアスタッフとして参加してくださった安仁屋さんのお二人♪

ブース設営中
当初はテントではなくタープをはる予定でしたが、当日いざ会場に来てみるとかなりの強風。。そこで急遽テント内での開催に。三角のとんがり姿が可愛らしいテントです。

今回抜粋したプログラムは、身近なグッズを代用して実践しながら学べる「応急手当」、そして身近にあるアイテム(例えばひも、新聞紙、スコップetc...)を災害時にどう活用するか?をカードゲーム形式で学べる「なまずの学校」です。

中の様子
まるで茶の間のようなほっこり感ただよう空間
外からも中の様子が伺えます

お出かけ開催をするにあたって、安仁屋さんは事前にグッズのチェックや当日のプログラムの流れなどを綿密に計画してくれた他、会場には体験しての感想を書くブースを作ったり、スタッフ用の振り返りシートを作ったりと、工夫と独自性あふれるヤールーキャラバンお出かけ開催を形にしてくれました。

おでかけRYCを体験しての感想を書くコーナー

今回担当してくれた安仁屋さんと鎌田さん
今回のおでかけヤールーキャラバンについては、安仁屋さんがご自身のブログで紹介してくださっています!ぜひここをクリックしてご覧ください!


④ペット防災
今年の春に緑ヶ丘公園で開催したなは防災キャンプ以来、毎回出展してくださっているペット防災ブース。「人も犬も猫も幸せ!な街つくり隊Okinawa」のみなさんによるブースです。


災害時、ペットを連れての避難については、今後より考えていく必要のある事柄とも言えます。実際に、ペット同伴避難ができる避難所はごくわずか。実際の災害時には「ペットがいるから...」と避難所へ避難しないケースもあり、人命とペットの命に関わる問題です。その他、ペットを連れて避難する際のペットのご飯やトイレの問題、鳴き声やにおいのこと、はたまたペットが感じるストレスについてなど、懸案事項が多いのが現状です。

そんななか、「人も犬も猫も幸せ!な街つくり隊Okinawa」のみなさんによるペット防災ブースでは、ペット防災に関する掲示を主に行いつつ、ペット連れの姿が多く見られる新都心公園内でふらっとブースに足を運んだ方とのおしゃべりを通してペット防災の啓発をしていました。




ペット防災に関する掲示では、ペット用の非常時持ち出しグッズの紹介、ペットとともに過ごす上で大切なこと(ワクチン接種やノミダニ対策、避難は必ず同行避難で!、普段からゲージのなかで過ごすことに慣らしておく、etc...)などを掲示。

人も犬も猫も幸せ!な街つくり隊Okinawaさんは、自分たちで主催するペット防災セミナー(11/16,17日に開催)のために、那覇市の指定避難所を全て回ってペット防災に関する調査を行なったそう。そこで実感したのが、指定避難所におけるペット防災の認知の低さだそうです。。。しかし!朗報は那覇市の小災害避難所に指定されている那覇市役所の1階分では、なんとペット同伴での避難(ゲージに入っているペット)が許可されているそう!(ペットと一緒に暮らしているみなさん、ぜひ頭の片隅にこの情報を置いておいてくださいね)少しずつでも、ペット防災の認知度や理解、非常時のペットのための対策が、個人や行政、民間で進んでいきますように。

犬と館長

続きは開催レポその③にて!