1月28日〜29日の日程で「なは防災キャンプ' 23 冬 (松山公園)」を開催しました!会場は若狭地域で津波一時避難場所となっている『松山公園』です。
レポートその一は(こちらから)
レポート一では、防災士・災害ソーシャルワーカーである稲垣 暁 氏をガイドに松山公園の資源や課題について話をした後に、公園内を散策する「防災さんぽ」について書いています。
レポート二では初めて那覇市より特別に許可をもらい、実証実験として焚き火を行いながらのふりかえりや夜のテントや持ち出し品などを書いていきます。
公園内では原則焚き火は禁止されています。ですが、災害時、電気やガスなどのライフラインが途絶えてしまう可能性があります。そういった状況の中で、焚き火は暖をとる事 ができ、調理ができ、明かりにもなる実用的な側面、そして人と人をつないでくれる効果 があります。しかし、便利な世の中になり、 火を扱った事のない子どもや大人も増えてい ます。もちろん火は危険な側面もあるので、 遠ざけてしまいがちですが、火に触れない事 もイザという時にはリスクになりえる為、防災キャンプでは正しく火の扱いを学ぶ機会を作ります。
今回、那覇市との調整の上、実証実験として初めて公園内での焚き火が許可されました。
最低気温が28日-29日と沖縄では珍しい一桁台という寒い中、雨もちらほら降っており大変寒い環境での防災キャンプ。
焚き火の準備にとりかかります。縄を細かく分けながら、綿のようなものを作り着火しやすいようにしていきます。
何度かファイヤースターターをトライして、ようやく着火させることができました。
前回の「なは防災キャンプ'22秋」の参加者も、ファイヤースターターの使い方がよくわからないとの話をしていたので、普段からの練習も必要かもしれません。
なかなか着火させることができない |
着火することができました |
寒い夕方、焚き火が始まると自然に人が集まります。
焚き火を囲んでの振り返りをすることができました。
防災さんぽでの感想
- 社会福祉協議会として、ボランティアセンター設置訓練をこれからも行っていきたい。
- 公園の木の利活用方法がわかった。
- 思っていた以上に松山公園は広かった。
- 思っていた以上に海抜が低かった。
- 津波が起こったら、公園に逃げなければと思ったが、考えが変わった
- ペットを連れていると避難所に入るのは難しいし、避難所ではペットにもストレスがあるので、公園での宿泊という選択肢が増えそう。
- 避難所に入ることができる収容人数と市民の数が違う。たくさんの市民と観光客が公園に避難することになるだろう。
- 外で宿泊すると思った以上に身体に負担がかかる。
- 支援力もそうだが、受援力がどれぐらいあるかで、復興のスピードが変わる。
- 災害時は自分が何ができるのか、何ができないのかを知ることが大事。
- 極寒だとトイレ・食事・寝床が大事。暖をとるやり方が大事。
- 那覇市防災危機管理課は尽力しているが避難所には入れる人はすくない、備蓄されている物資はもっと少ない。
- 松山公園にはネズミがたくさんいる。災害時には害獣、害虫がもっと増え、その影響で感染症などが広がったりもする。
- 社会福祉協議会として、避難所のニーズ調査、何が求められているか知りたい。
- 自分だけ良ければよいということはない、みんなで助け合って過ごしていきたい。
- 普段なら寒かったら、雨が降ってたら、宿泊を止めるが、今日はその選択ができない。
- 沖縄は車の保有率がとても高いので、給電もできればテントと車の併用をして過ごす避難生活も考えられる。
- 那覇市防災危機管理課は尽力しているが避難所には入れる人はすくない、備蓄されている物資はもっと少ない。
- この防災キャンプをキッカケに昔買った防災セットを初めて開けてみた。
- 初めて災害時にどうするかについて家族で話合った。
- 災害があったらそこからが始まり。
- 県外からの支援が来る方は木造住宅の扱いには慣れているが、沖縄県のほとんどの住宅は鉄筋コンクリート。災害時に住宅の瓦礫解体や輸送は米軍基地の設備が必要になるかもしれない。
- 身近な沖縄文化を活かしていく、マングローブで炭を作る沖縄文化もある。
参加者の小学生は初めて薪を焚べる作業を体験 |
雨具のカッパがそのまま宿泊テントになる |
湯たんぽを購入してきたそう |
焚き火の周りにはいつでも人がいて暖をとっていました |
主催:NPO法人地域サポートわかさ / 那覇市若狭公民館
共催:一般社団法人災害プラットフォームおきなわ
助成:おきぎんふるさと振興基金