2010年6月18日金曜日

ロンドン報告会

6月15日、館内研修会(?)を行いました。
公民館スタッフの一柳さんによる「ロンドン報告会」です。



一柳さんから「ロンドンに行くためお休みしたい」と申し出があった際、ロンドンの社会教育施設を見てきて報告会をすること、を条件にしました。

なかなか職員のタイミングが合わなかったのですが、たまたま15日ならできそうということで、急遽立ち上げて報告会をすることになったのです。
せっかくやるんだから、と他の公民館職員にも声をかけたところ、急な告知で、しかも大雨だったにもかかわらず、足を運んでくれた方も数人いました。

一柳さんの報告によると、ロンドンには日本の「公民館」にあたるような社会教育施設はないようです。
さまざまな社会教育施設があるようですが、それぞれに専門性があり、何かに特化しているそう。ロンドン在住の方に聞いても、公民館のようにひとつの施設でこれだけ多様なことしている施設は見当たらないとのこと。
また、博物館や図書館の役割も日本のそれとは若干異なるようで、図書館で公民館的な企画・活動が行われていたのが興味深かったとか。

このブログでは、報告会の詳しい内容をレポートすることはできませんが、印象に残ったのは、ひとつの企画に対しての案内(チラシやパンフレット)や報告書が充実しているということ。
ここで得た情報、学習の成果を次につなげる、身につけるための工夫がしっかりなされていることに感心しました。

また、ロンドンという街は、まち全体としてのシステム構築が上手なのかな、とも。
欲しい情報が得やすい環境だと感じました。
街の中でのゾーニングがしっかりしていて、担当する行政機関の役割とつながりがしっかりできている印象を受けました。


短い滞在でいろんなことを発見し、しっかり報告できる一柳さんに感心したのですが、
実は、彼が本領を発揮したのは後半部分です。




嬉しそうに報告している彼の後ろには、ロンドン名物の二階建バス。

交通や乗り物について詳しい、というより、かなりマニアックな知識を持つ一柳さんならではの視点で、ロンドンの交通事情などについて、スライドを交えながら説明していただきました。


さて、その一柳さんが担当している講座があるので、ご紹介します。

タイトルは、『若狭を走っていた電車から歴史をたどる』

大正から昭和のはじめに若狭を走っていた路面電車「沖縄電気軌道」の存在を通じて、沖縄県内の交通や産業の成り立ちを知ります。
また、実際に街に出て路面電車の跡を巡って歩くのもこの講座のポイントです。

興味・関心のある方はご参加下さい。
(60歳以上で1時間半のまち歩きが可能な方)


→ 『若狭を走っていた電車から歴史をたどる』詳細はこちら。(PDF)