ブログを書いているうちに長くなったため、記事を3つに分けて報告します。
実はキャンプの前には「防災×やさしい日本語カルタ編」のワークショップも実施。そちらの様子はこちらからお読み下さいませ♪
さて、今回のキャンプはタイトルの通りトライアル版。
実際に防災キャンプのお試しをしながら参加者みんなで宿泊型防災プログラムについて意見を交わしながら開発しよう!というような主旨の取組みで、大学コンソーシアム沖縄さんとの共催で実施しました。
今回の参加者は防災の専門家やキャンプのプロ、被災地へのボランティアをされている方や実際に被災地で避難所開設に携わっている方など、実に経験豊富な皆さまにご参加いただいたまさに贅沢な防災キャンプ。
今回防災キャンプをするにあたっては、参加者に以下のルールを設けました。
★ルール★
①自己完結型です。自分のものは自分で用意。(寝床や食事も)
②持ち物はバックパック一つまで。(実際に避難する想定でパッキングしてみよう!)
③試してみたい防災グッズやアイデアを持参。
1日目のプログラムはざっとこんな感じです。
1/5(土)
14時半~ 受付
15時~ オリエンテーション・自己紹介
15時半~17時半 寝床確保&準備・寝床見学
17時半~19時 ご飯準備、夕飯
19時半~21時 防災グッズお試し会
5日午後15時頃。キャンプに参加するメンバーが集い、まずはオリエンテーションと自己紹介を行いました。今回の参加者は16人程。
ざっとキャンプの日程を共有したあとは、早速各自で寝床の用意にはいります。
基本的には寝床も自前。使える資材としては、公民館の倉庫にあったダンボールと新聞紙のみです。
1時間ほどで皆さん寝床をこしらえた後は、みんなの寝床見学ツアーを実施。
ツアーでは、寝床を作った本人が寝床で工夫したところを紹介したり、持ち物の紹介をしましたが、これがまた面白い!皆さんのアイディアや経験が現われた寝床になっていて、見所抜群でした。
まずはホールの隅っこに寝床をこしらえた人(筆者)。
こだわったのはダンボールに自画像を描いたことと、隠し窓を作ったことです。
続いては大学生女子二人組み。机を壁代わりにして新聞紙で囲い、天井も作り、外からなかが見えないように工夫しています。そしてなんと玄関付き!玄関にはちゃんと取っ手もあります。
続いては公民館の島田さん。こだわりは新聞紙の囲いです。背の高い島田さんでもなかで立って着替えられるそう。避難所のような場所では、こういう目隠しが助かりますね。
続いてはキャンプに慣れた参加者です。テントはなんと2,000円からお釣りがくるくらいの値段だそう。手に持っているのは、太陽の光で調理ができる(そんな優れものがあるんですね!)器具です。
また、ご自身も阪神淡路大震災での経験があり、その経験から今回はあえてキャリーバックを持って参加されました。震災直後は公共交通機関は使えず、瓦礫などで車も使えない中、長い距離を徒歩で移動されたそうです。その際重い荷物をしょって歩くのは体力をかなり消耗するため、その時キャスター付きのバッグで移動できたのが良かったと話していました。
続いてもダンボールを繋げて寝床を作った参加者男子。ダンボールつなげ技は今回のキャンプで最も多く見られた寝床タイプでした。
これまた続いてダンボールを繋げて寝床を作った参加者女子。手に持っているのは防災グッズのアルミ?寝袋。とても薄くて軽量なのですが、中に入って寝るととても暖かいそうです。
床に敷き詰め、その上にダンボールを敷き・・・
そして今回一番リッチな寝床は館長です。なんとダンボールベット!那覇市津波避難ビルからお借りしたものです(いつもご協力をありがとうございます)。ダンボールベッドキットの中にはたくさんのダンボールが入っており、それらをまるでマトリョーシカのように組み立てるとこのようなベッドができます。
まずはホールの隅っこに寝床をこしらえた人(筆者)。
こだわったのはダンボールに自画像を描いたことと、隠し窓を作ったことです。
続いては大学生女子二人組み。机を壁代わりにして新聞紙で囲い、天井も作り、外からなかが見えないように工夫しています。そしてなんと玄関付き!玄関にはちゃんと取っ手もあります。
続いては公民館の島田さん。こだわりは新聞紙の囲いです。背の高い島田さんでもなかで立って着替えられるそう。避難所のような場所では、こういう目隠しが助かりますね。
また、ご自身も阪神淡路大震災での経験があり、その経験から今回はあえてキャリーバックを持って参加されました。震災直後は公共交通機関は使えず、瓦礫などで車も使えない中、長い距離を徒歩で移動されたそうです。その際重い荷物をしょって歩くのは体力をかなり消耗するため、その時キャスター付きのバッグで移動できたのが良かったと話していました。
続いては年間60~70泊ほどキャンプをしているキャンプフリークの宮平さん。今回の企画の中心人物です。宮平さんはおしゃれなキャンプという切口からいろんな人がキャンプに親しむきっかけを作りたいということで、可愛い柄のテントや座椅子、そして黄色のバックパックでファッショナブルにキメてました。
続いてダンボールを3つ繋げて寝床を作った女子参加者。箱の中には寝袋がしかれています。工夫した点は上半身を起こせるようダンボールをカットしたこと。写真の姿勢のままダンボールの上でPCを触ったり、食事をしたりできます!
続いてもダンボールを繋げて寝床を作った参加者男子。ダンボールつなげ技は今回のキャンプで最も多く見られた寝床タイプでした。
そして防災士の稲垣さん。稲垣さんは、阪神淡路大震災で被災され、その後ボランティア活動を精力的に行ってきた経験から寝床を作っていました。このシンプルな寝床は、まさに阪神淡路大震災の時の避難所での様子をそのまま再現した形だそうで、あの時のことを思い出す・・・と話していました。
続いてキャンプのプロ!北九州市からはるばるご参加いただきました。こだわりは右に見えるたくさんの三角ダンボール。どのように使うかというと・・・
床に敷き詰め、その上にダンボールを敷き・・・
このように寝ます。直接地面にダンボールを引くよりも、地面から少し離すことで防寒になります。
続いて、こちらも阪神淡路大震災でボランティアとして活動された参加者です。その当時の寝床を再現しています。ポイントは、写真左下に見える新聞紙。実は新聞紙は袋状に作られていて、眠る時はこの袋に足を入れ冷えをしのぐということです。またタオルケットを持ってきたのは、タオル地の大きな布があると、被災地で何かと便利だった経験からと話していました。