2019年1月11日金曜日

トライアル企画防災キャンプ!その②

★トライアル企画防災キャンプ!その①はこちらから


さて、みんなの寝床ツアーをした後は夕食(持ってきたもの試食会)です。写真のように輪になって座り、それぞれが持ってきたものを回し食べました。
テーブルはダンボール。しかしこの後、このテーブル用ダンボールがあるものに化けます。



食べ物で割と多かったのは缶詰。それからカップ麺やカップ焼きそばを水で作れるか?!という実験をした人もちらほらと。筆者は離乳食と缶詰を持参しましたが、ちょっと量が少なく寝るころにはおなかがすきました。他にはアルファ米、魚肉ソーセージ、お餅、ポーポー、パン類、などがありました。

カップヌードルを水で。案外おいしく食べれました。

テントキャンプ軍団の皆さんが持っていたシェラカップ

缶詰にアルファ米。非常に非常食的な感じですね。

参加者みんなでおいしい、おいしい、と言い合いながら食べたのはやはり温められた食べ物でした。写真はキャンプの達人作のリゾットですが、達人いわく「ただ缶詰を数種類いれて温めただけ」ということでした。その後達人は火で温めて塩コショウを振ったコーン缶も振舞ってくれたのですが、そちらももう涙がでそうなほど美味しかったのでした。

阪神淡路大震災を経験された稲垣さんが話していたのは、温かい炊き出しをみんなで身を寄せ合って食べる、というだけで頑張ろうという気持ちになれたり、希望が持てたり、生きる力になったんだということでした。

ご飯を食べながら、参加者から色々な気づきのシェアもありました。例えば、食べた後のゴミが案外多いとか、缶詰の後片付けが面倒だとか、非常食って高いよね、等々。それから、実際の避難所では炊き出しの管理が出来ずに作りすぎてしまった事例があるという話や、ゴミが出ないように野菜の皮を剥かずにカレーを作った話など、現場の話もたくさん聞く事ができました。


夕食が落ち着いてきたら、お次は「防災グッズお試し会」です!
各々がもってきた試したい防災あれこれをします。

まずご紹介するのは夕食に持ってきたツナ缶を使った灯り作り。
ティッシュでこよりを作って、食べる前のツナ缶に穴を開け、そこにティッシュのこよりを入れて着火。するとこのように火が灯りました!2時間くらいは灯っていたと思います。
やり方の説明中
ツナ缶は火がつきましたが、ニシン缶はつきませんでした
ツナ缶の灯火で味噌汁があたたまるか実験中
缶づめで灯火を作る際は缶づめと火の相性があるようで、水煮缶はNG(油が使われていないので火が灯らない)、大豆系の油は火がつきにくいということでした。


お次はこちら。空き缶を2つと牛乳パックを使ってお湯を沸かします。
左側の空き缶は、下の部分がカットされています。(写真をクリックしてみてみてネ)


カットされた缶を下にし、切り込んだ部分に牛乳パックをカットしたものを入れます。その缶の上には水の入った缶を入れ、下の缶の牛乳パック片に火をつけます。


しばらくすると・・・お湯が沸きました!湧いたお湯はコーヒー用に。
私もそのコーヒーを味見しましたが、普通に温かくて美味しいコーヒーでした。
缶はビール缶ですが、中身はお湯です


こちらは火がなくても水を沸かす事ができるすごいグッズ。
黄色い袋に、付属の専用水とカイロのようなものを入れ、その後ペットボトルの水を入れるだけ。その後しばらく待つと湯気が出てきて、本当に熱い水ができました。
このグッズを持参した公民館の島田さんは、この温かい貴重な水で体を洗ったそうです。


そしてこちらは空気で膨らむキャンプ用マット。マットについている吹き口から、風船を膨らますように膨らませています。

エアーマットに仲良く寝そべる公民館男性陣

こちらも同じくエアーマットですが、表面がぽこぽこしています。

小さな坊やも興味津々

皆さんマットの寝心地を試したい!と、だんだんマットに人が群がってきました。



一通り防災グッズのお試しをした後は、輪になってミーティング。
防災やキャンプに関する経験・知識が豊富な参加者陣が話し出すと、どんどん出てくる色んなお話。

その時のお話をかいつまんでご紹介。

・避難所での実際の問題(衛生面、避難所自治、炊き出しと食中毒、支援物資の配給等)
・沖縄で大きな災害が起きた時の懸念事項(亜熱帯地域ならではの暑さに起因する問題や、離島という距離的ハンデ等)
・キャンプ型避難の重要性(人口あたりの避難所数が少なく、キャンプ型で行わざるをえないためそれを想定した行政側の対策や人々の備えの必要性等)
・行政と民間ではなく、民間と地域間で結ぶ災害時応援協定の重要性

などなど。そして今回の防災キャンプを次につなげるために、どんな形でやるのがいいか、という具体案まで話し合いました。
(ご興味ある方は1月21日の振り返り会においで下さい!)

ちなみに、夕食時にテーブルとして使用していたダンボールはなんと大きなメモ板に化けまして、参加者の石垣さんが率先してどんどん展開していく話題を漏れなく簡潔に記録してくれました。そのメモ力に感嘆の声が!石垣さん本当に助かりました!


こんな感じですダンボールメモ。裏面までびっしり。

ちなみに、被災地の避難所では実際にダンボールに共有することを書いて掲示し、避難所内での情報共有に役立るということがあるそうです。

話は尽きることなく(もちろんみんなシラフ)、シンデレラタイムも過ぎたころに消灯・就寝となりました。おやすみなさい。

「トライアル企画防災キャンプ!その③」へ続く!