2011年3月14日月曜日

東北地方太平洋沖地震被災地支援について

3月11日に起こった東北地方太平洋沖地震を受け、12日に予定していた「AKF2011」は、会場の久茂地公民館が津波警報による避難地域となっていたため、急遽26日に延期になりました。

震災が起こって直後、フォーラム(AKF2011)では、被災地支援について若者の視点でできることを話し合うのはどうか、という意見も出ていました。
しかし、延期が決定したので、AKFとは別に何名かで集まって被災地支援について話し合うことにしました。

AKF延期が決まったのが当日10時半頃。そこからツイッターやfacebookで「震災について考える会」(当日午後3時~、にぎわい広場)の集まりを呼びかけ、急だったにもかかわらず27名の人が集まりました。



集まったのは、震災の情報をテレビやツイッターなどでみながら、いてもたってもいられない、自分たちができることを考えたい、いますぐにでも行動を起したい、という方々。
呼びかけがツイッター等だったため、学生など若い人が多く、家族や親戚が被災地にいる、という方もけっこういました。

まず、それぞれが自己紹介をし、被災地支援への思いを共有したところで私たちがどのような支援ができるのかを考えました。

そこでは、支援には段階がある、という話がありました。

那覇市NPO活動支援センターには、
「今すぐにでもボランティアに行きたい!」
「寒いだろうから毛布を送りたい!」
という相談がきているそうですが、そういう方々にしばらく待つことをすすめているそうです。

ボランティアや物資は、現地での受入れ体制が整っていないとかえって負担になってしまう。
それまでは、現地からの要望に応えられるように準備をしておくことが必要だということでした。
また、近隣地域と沖縄県などの遠距離からの支援のあり方も必然的にかわってくるだろう、という話も出ました。

今、現地で必要なものとして考えられるものは、輸血用の血液。
ただし、血液は鮮度が重要。
一度献血した人はしばらく(成分献血・量などによって間隔は異なります)献血できなくなるため、今だけではなく、定期的に献血を呼びかける必要があることなども確認しました。

印象的だったのは、阪神大震災を経験した神戸出身者の「イベントや購買の自粛はやめてほしい」という意見です。
日常生活を普段どおり送ることができる地域の方には、できるかぎり普段どおりに生活してほしい、つまり、経済の流れをとめないでほしい、ということです。

むしろ、売上げをあげて義捐金を集めるチャリティイベントにするなど、前向きな支援の形を目指してほしいとのことでした。
また、被災地のものを買うなど、日常生活の中でできる支援についても考えました。

しばらく話し合っていると、阪神大震災の被災者でその経験を生かして市民防災教育を実践している稲垣暁さんも駆けつけて下さいました。



また現地への支援と同時に、沖縄から現地へ向かうボランティアへの支援についても考える必要があります。
現地の情報や支援の方法を取りまとめて、情報発信したり、物や人の交通整理をすることも重要という話がでました。

今回の集まりでは、被災地支援と同時に、自分たちの防災についても見直す必要があるということも話し合われました。
若狭公民館は海に面した地域にあり、津波に見舞われる可能性もあるので、津波を想定した防災訓練や緊急時対応などの仕組みづくりをしていかなければならないと感じています。

今回の集まりは、今後も定期的に行う予定です。
次回は、4月9日。場所は若狭公民館にて。

次回の詳しい日程や、今回の議事録は出来次第、このブログでもアップします。

(宮城)