2020年11月13日金曜日

令和2年度『なは防災キャンプ’20 講演会』開催


11月3日(火曜日・祝日)文化の日に若狭公民館にて、なは防災キャンプ’20講演会「地域と防災|地域・行政・専門機関との連携に向けて」が開催されました。
イザ!という大型災害時、地域はどうなる?「自助・共助・公助」というけれど、いったいどうすればいいの?地域の些細な疑問などを防災の専門家のお二人をお招きして防災に対する理解を深めてもらおうという今回の企画。
防災トークイベントブログ紹介はこちらをご確認ください(こちらをクリック



この日は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、ソーシャルディスタンスを考慮しながら、地域の方々や那覇市社会福祉協議会、那覇市防災危機管理課の方など、日頃から地域と防災について関心がある方が大勢きてくれました。


第1部では「にいがた災害ボランティアネットワーク」李 仁鉄 氏をお招きしてのご講演をしてもらいました。
様々な災害現場で災害ボランティアセンター設置運営を中心とした支援活動を行っています。 また、災害復興期のボランティア・市⺠活動支援もお手伝いしている李さんの講演会です。
地域ごとに災害に対する取り組みが違う。新潟県の豪雪と沖縄の台風のように、地域が変わると建物や食べ物、人柄も変わるので、防災といっても地域ごとに取り組みを変えていかなければいけない。
災害現場では情報弱者や身体的障がいをもった方、高齢者が一番過酷な環境においやられてしまう現状や公平と公正を現場でどうスイッチを切り替えていかなければいけないかを事例を踏まえて基調講演していただきました。
ジェンダーの問題など、「被災地」ではなく、「未災地」だからこそ、防災に対する対策をするのが重要などの講演をしてくれました。



その後、第2部では、防災士で災害ソーシャルワーカーの稲垣 暁 氏も交えて、沖縄の実情も踏まえながら、李さんの見解も盛り込み地域でどう防災を取り組んでいくことができるのか。
災害が起こった際に県外からきたボランティアスタッフを地域のメンバーが生かせるかなどを意見交換していただきました。
文化の日に行われていたこともあり、災害と文化をかけあわせての講演でした。
地域文化も違えば、災害に対する取り組みも変わってくる。防災と文化は密接に関わっているとの話しがありました。
主に3ポイントに絞られた対談をしました。
・「避難場所での問題」:障害者や高齢者などが避難してきた際に、過酷な環境の中、声を出しにくい環境になってしまう。
・「避難場所のコーディネート」:台風の際に日頃避難所施設には関わりのない、役所職員がどのように地域の人と施設を関われるか。
・「地域文化としての防災」:沖縄の文化と防災を再評価する。



台風9、10号の際に那覇市避難所開設した13箇所の中から6箇所の施設管理者からヒアリングレポートも会場に展示しました。

12月13日は今回の講演会をもっと深堀した講座を企画中です。
詳細が決まり次第、お知らせします。

報告動画はこちら




主催:那覇市若狭公民館・NPO法人地域サポートわかさ
共催:若狭小学校区まちづくり協議会 / Happyぼうさいプロジェクト
後援:那覇市防災危機管理課
協力: 那覇市社会福祉協議会 /那覇市地域包括支援センター若狭 / NPO法人たいようのえくぼ/ やさしい日本語おきなわ /人も犬も猫も幸せ!な街つくり隊Okinawa
助成:沖縄しまたて協会
   独立行政法人福祉医療機構(WAM)