2020年5月18日月曜日

パパヤーの話


若狭公民館の周りにある花壇をご覧になったことはありますか?
いつも近所の花咲かおじさんがキレイにお手入れしてくれるおかげで、植物が生き生きしています。

花壇には、いろんな花が植えられていますが、その中でもひと際目立っているのが1本のパパイアの木。
今からもう2年ほど前になりますが、花壇に突如生えてきたパパイアの木です。鳥が運んで来たお恵みか、通りすがりの方が種を植えてくれたのかは、いまだに分かりませんが、5本中3本は里子にだしたので、現在若狭公民館で育てているのは2本のみ。

そのうち1本には、3つの実がついています。
日に日に大きくなっていくパパイアに愛着が湧き、いつも公民館に入る前にパパイアの様子を伺っていました。

パパイア3兄弟

が、しかし!そのうちの1つのパパイアが行方不明になりました。
これは一大事。心当たりある人たちに行方を尋ねましたが、見つからず。。。

手前にいるはずのパパイア

かれこれ1か月がたちましたが、いまだに手がかりは得られません。
今なら、前触れもなく我が子が巣立っていった親の気持ちが分かる気がします。




ここまでムキになるのにも、実は深い理由があるんです。

このパパイアの木、もともと実をつけないオスのパパイアでした。
パパイアには、オス・メス・両性花の3種類があります。オスのパパイアは、きれいな白い花を咲かせますが実をつけないのが特徴。一方、メスの木と両性の木は花はつけないけど実をつけるのが特徴です。

オスパパイア

かわいい花でほっこりしますが、せっかくなので「実をつけたい!」という思いにかられ、性転換をすることになりました。

性転換といっても、とっても簡単。
木の根元に傷をつけるだけらしく、傷つけられたオスの木は体の異常を察知して「やばい!やばい!種を残ささなきゃ!」と慌ててメスに性転換するそうです。

早速、我らが東さんの手によって根元にグサッグサッと農具で攻撃しました。
今回は傷をつけただけですが、割り箸などの杭を打ち込むと確実に性転換するようです。

実際の傷口

このように紆余曲折、四季折々、波乱万丈あり、パパイアの木は大きな3つの実をつけたのです。(大げさ)



ということなので、もし道端で小太りのパパイア(写真右端)を見かけましたら公民館までご連絡下さい。