お盆の中日でした8月11日(木・祝日)にLet's BOSAI 防災講演会「〜楽しい防災イベントのつくり方〜」を若狭公民館3階ホールにて開催しました。
『わかさ防災教室』の公開イベントの一発目として行われた防災講演会。
来月は9月防災月間ですが、9月に若狭公民館では「防災キャンプ」や「リッカ!ヤールーキャラバン!」など楽しい防災イベントを企画しています。
今回講師としてお招きしたのは、世界中に広がっている防災イベント「イザ!カエルキャラバン!」を企画開発したNPO法人プラスアーツ理事長の永田宏和さんです。
「イザ!カエルキャラバン!」の沖縄版として「リッカ!ヤールーキャラバン!」は開発され、9月3日に那覇市津波避難ビルにて3年ぶりに開催されます。(9月3日の紹介ブログはこちら)
永田宏和(ながた ひろかず):防災プロディーサー。2005年阪神・淡路大震災10周年事業で家族で楽しみながら防災を学ぶ「イザ!カエルキャラバン!」を開発。(カエルキャラバンHPはこちら)
国内外で防災教育普及に積極的に取り組む。様々な企業・メディアの防災アドバイザーも数多く務めている。
まず最初は若狭公民館館長より、「わかさ防災教室」事業と「リッカ!ヤールーキャラバン!」、「なは防災キャンプ」についての説明がありました。
宮城 館長 |
続いて、講師の永田さんより子どもたちが楽しんで学べる「防災教育+クリエイティブ」に関してお話いただきました。
永田 宏和 氏 |
まず、最初は火曜日の大学院講座でも説明があった、プラス・アーツのフィロソフィー『地域豊穣化』のお話。
「風、水、土、そして種の話」です。
『土の人』 →地域の人、土壌が豊かで状態が良いというのは地域活動やコミュニティーが活発ということになります。
『風の人』 →地域に刺激を与えてくれる人や団体であり、若狭公民館ではさまざまな風の人をお呼びして活動を続けています。
『水の人』 →自主防災組織、PTAなど地域の防災力向上の支援者になります。
そして種が今回の防災講演会で教わるプログラムやイベントになります!
「風が種を運び、土に根付いて、水をやることにより、種が芽を出して成長していきます。」
そして、プログラムやイベントになる種を枯れた土(希薄になったコミュニティ)でもしっかり芽を出し根を張るように、より強くするにはどうすれば良いのかも教えていただきました。
その強い種づくりの二つのセオリーが「不完全プランニング」と「+クリエイティブ」となります!
「不完全プランニング」:イベントやプログラムを完璧な状態にしつらえるのではなく、誰もが参加しやすく意見や考えが反映されやすい不完全な状態にあえてしつらえておくこと。
「+クリエイティブ」:不完全でも誰もが楽しい、ワクワクする、非日常なイベントでなければ誰も参加しない
真剣に話を聞く参加者 |
イベント作りのポイントを抑えた後に、「+arts(プラス・アーツ)」で取り組むユニークな防災分野での活動を紹介していただきました。イベント名をクリックすると各HPに飛べるようにしています。・イツモ型防災講座・堺サンドイッチキャンパスはHPは行政に飛ぶようになっています。
”「イザ!カエルキャラバン!」は、地域の防災訓練プログラムと、美術家藤浩志が考案したおもちゃの交換会「かえっこバザール」を組み合わせた防災イベント。子どもたちが遊びの延長で防災の知識を身につけられる活動です。”
イザ!カエルキャラバン!HPより引用
”大阪に拠点を持つ劇団KIOと共同開発した、防災と演劇を掛け合わせた体験型の防災学習プログラムです。防災博士とその助手たちが登場し、参加者を巻き込みながらストーリーが展開していきます。博士から出された謎を参加者が解くというプロセスが組み込まれており、“観る”演劇ではなく、“参加する”演劇になっています。参加者同士が協力しないと解決できない仕掛けもあり、参加者は演劇の中に入り込み、演者や参加者同士でコミュニケーションを取りながら防災を学びます。”
最近では、地域の有志だけで開催できる『地域版・防災博士の挑戦状』も開発され、開催地域が広がっています。
防災博士の挑戦状HPより引用
”レッドベアサバイバルキャンプは、親子でいっしょに学べる、避難生活体験プログラム。防災時の知識はもちろん、どんな状況でもたくましく生き抜く知恵や力を、楽しみながら身につけることができます。もしもの時の「備え」を、自分たちの頭と体にしっかりと刻み込む1泊2日の防災キャンププログラムです。1dayタイプもあります。”
レッドベアサバイバルキャンプHPより引用
・防リーグ
”防リーグは、防災とスポーツを組み合わせた新しい競技型の防災学習プログラム。阪神・淡路大震災をはじめとする震災体験から学んだ教訓をもとに、災害時に役立つ様々な防災の知恵と技をスポーツ競技として開発、実際に体験しながら楽しく学ぶプログラム。”スポーツを通じて防災を身近に感じながら、防災意識を高め、いざという時に役く立つスキルを身につけることを目的とした誰もが世代を超えて楽しめる新たな「防災×スポーツ」イベントです。”
坊リーグHPより引用
”「ひとりでも多くの命を守るために何ができるだろう?」日本中で生みだされたみんなの防災アイデアを集めて、いざという時に役く立つ防災動画の決定版をつくりました”
つくってまもろう みんなで集めた防災アイデアHPより引用
”日頃から家庭でできる暮らしの防災の備えをわかりやすい資料(スライド)を使いながら丁寧に説明し、具体的な取組方法を知ることができる講座を開催しています。”
イツモ型防災講座/埼玉県危機管理防災部 危機管理課 震災予防担当HPより引用
介護予防と防災講座を掛け合わせて、防災教育インストラクター養成講座を堺市在住の65歳以上の方向けに開催し、地域の人や子どもたちに学んだ防災座学を伝えることにより、フレイルを予防することを目的にしています。
それぞれのイベントが生まれたキッカケから成果まで詳しく説明してくれました。
参加者からは
・市民が参加したくなる内容・宣伝や見せ方・発想・視点・広い視野など学べました。
・いろんな組み合わせ、地域性を活かした取組みをしていきたいと思いました。
・イベントの作り方、継続させることなど非常に勉強になりました。
などこれから職場や地域、自治体に持ち帰って防災イベントを企画していきたいという参加者が多くいました。
「わかさ防災教室」ではこれから「リッカ!ヤールーキャラバン!」と「なは防災キャンプ」へむけて取り組み始めていきます。
「リッカ!ヤールーキャラバン!」ではボランティアスタッフをまだまだ募集中です。
「なは防災キャンプ」では防災さんぽの参加者も募集中となっています。
全体の映像は(こちら)
・リッカ!ヤールーキャラバン!9月3日(土)(台風11号接近のため中止判断となりました)
http://wakasakouminkan.blogspot.com/2022/07/blog-post_21.html
・リッカ!ヤールーキャラバン!ボランティアスタッフ募集
http://wakasakouminkan.blogspot.com/2022/07/blog-post_73.html
・なは防災キャンプ'22夏(那覇市津波避難ビル)9月3日(土)〜4日(台風11号接近のため中止判断となりました)
主催:那覇市若狭公民館/NPO法人地域サポートわかさ
共催:一般社団法人災害プラットフォームおきなわ
助成:おきぎんふるさと振興基金