那覇市の旭ヶ丘公園には、謝名親方(謝名利山)の碑が立っています。
私自身、謝名親方のことを知らなかったため、「どんな人なんだろう?」と気になりながら、碑を眺めていました。
そんなとき、波之上神社で謝名親方の顕彰祭が行われると知り、思い切って参加してみることにしました。
謝名親方ってどんな人?
謝名親方は、琉球王国の最高官職である三司官を務めた人物です。1609年に薩摩が琉球に侵攻した際、薩摩への服従に強く反対したと伝えられています。その後、薩摩に連行され、1611年に処刑されました。
琉球の誇りを守ろうとした人として、今も語り継がれています。
顕彰祭の様子
顕彰祭では、演舞と琉球舞踊の奉納が行われました。
力強い演舞と、しなやかで優雅な琉球舞踊が、400年以上前を生きた謝名親方への敬意を表しているように感じました。
心に残ったお話
奉納のあとには、謝名親方にゆかりのある方々が集まり、お話をされました。中でも印象に残ったのは、次の二つです。
400年近く、お墓を守り続けてきた一族
ひとつは、謝名親方のお墓を400年近く守ってきた一族のお話です。
一つの家が、世代を超えて、何百年も墓守を続けてこられた。その長さに、圧倒されました。一族の方々にとっては「代々お守りしてきた大切な存在」なのだと感じました。
恨みを手放し、次へ進む時代に
もうひとつは、別の方のお話です。
今は、恨みや憎しみを手放して、次に進む時代だということ。そのうえで、謝名親方の功績は、人間としての尊厳を守り抜いたこととして、今も残っているのだ、という趣旨のお話でした。
過去の出来事を恨みで語るのではなく、尊厳を貫いた姿として受け継いでいく。その考え方に、はっとさせられました。
参加してみて
旭ヶ丘公園の碑は、これまで「何となく見ていたもの」でした。でも、顕彰祭に参加したことで、あの碑の向こうにある物語に少し触れられた気がします。
400年近く続く墓守の歴史と、恨みではなく尊厳として語り継ごうとする思い。歴史上の人物が、今も地域の人たちの心の中で生きていることを実感しました。

