この作品は100号のキャンバスに描かれた作品で、迫力はもとより、その描かれている場所がいまは存在しないユーチヌサチ(雪の崎)であることも、作品の貴重さを表しています。
ユーチヌサチとは、現在の若狭の海側に突き出た岬で、以前のブログにも書いたように、埋め立てに使うためにダイナマイトで爆破されてしまった場所です。
自ら作品の説明と思い出を語って下さった野津さん。話を聞いているだけで、その場面、場所にタイムスリップした感覚になってしまいます。
画家の野津さんは幼少時代若狭で過ごしたことがあり、そのときの記憶を元に描いたそうです。赤面原(あかちらばる)とはそこに面した海の名称で、ちょうど絵の右側の海がそれに当たります。
この絵はまもなく若狭公民館に飾られますので、ぜひ来館してご覧になってください。(小)