2019年1月11日金曜日

トライアル企画防災キャンプ!その③

★トライアル企画防災キャンプ!その①はこちら
★トライアル企画防災キャンプ!その②はこちら

さて、各々で作った寝床で眠りにつき、そして朝が来ました。

おはようございます。足元の新聞紙はとても暖かかったとか。

皆さんよく寝れたでしょうか。私はダンボールの箱の中で寝ましたが、寒い&寝返りうてない&鼻水、そして金縛りにあいあまり眠れませんでした。

起床は7時。皆さん起きたかと思えば、まずはささーっと片づけを開始。
一晩を共にして若干愛着が湧きつつあったダンボールを黙々とたたみ、テントをたたみ、新聞紙をはがし・・・、そしてあっという間に会場はいつもの3階ホールへと戻っていきました。

そしてまた輪になっての朝食タイム。火力持参の方々がお湯をめぐんでくれました。ご飯を食べながら、寝心地はどうだったかなどのよもやま話から、次回に向けてのアイディア出しなど色々な話に花が咲きました。


そして時間は午前10時となり、今回の『トライアル企画防災キャンプ』は幕を閉じました。最後にみんなで記念撮影!


1泊2日、参加いただいた皆さま、お疲れ様でした!そしてどうもありがとうございました!!


そして後日、1月8日(火)の琉球新報に早速防災キャンプのひとこまが掲載されました。取り上げられたのは参加していた大学生女子2人組。琉球新報さん、ありがとうございます!


そしてそして!今回のトライアルの振り返り会を以下の日時で開催します。
今回参加した皆さまはもちろん、ご興味のある方はどうぞ覗きにきてくださいね。

◆『トライアル企画防災キャンプ』振返り会◆
日時:2019年1月21日(月)18:00~
場所:那覇市若狭公民館
参加無料

トライアル企画防災キャンプ!その②

★トライアル企画防災キャンプ!その①はこちらから


さて、みんなの寝床ツアーをした後は夕食(持ってきたもの試食会)です。写真のように輪になって座り、それぞれが持ってきたものを回し食べました。
テーブルはダンボール。しかしこの後、このテーブル用ダンボールがあるものに化けます。



食べ物で割と多かったのは缶詰。それからカップ麺やカップ焼きそばを水で作れるか?!という実験をした人もちらほらと。筆者は離乳食と缶詰を持参しましたが、ちょっと量が少なく寝るころにはおなかがすきました。他にはアルファ米、魚肉ソーセージ、お餅、ポーポー、パン類、などがありました。

カップヌードルを水で。案外おいしく食べれました。

テントキャンプ軍団の皆さんが持っていたシェラカップ

缶詰にアルファ米。非常に非常食的な感じですね。

参加者みんなでおいしい、おいしい、と言い合いながら食べたのはやはり温められた食べ物でした。写真はキャンプの達人作のリゾットですが、達人いわく「ただ缶詰を数種類いれて温めただけ」ということでした。その後達人は火で温めて塩コショウを振ったコーン缶も振舞ってくれたのですが、そちらももう涙がでそうなほど美味しかったのでした。

阪神淡路大震災を経験された稲垣さんが話していたのは、温かい炊き出しをみんなで身を寄せ合って食べる、というだけで頑張ろうという気持ちになれたり、希望が持てたり、生きる力になったんだということでした。

ご飯を食べながら、参加者から色々な気づきのシェアもありました。例えば、食べた後のゴミが案外多いとか、缶詰の後片付けが面倒だとか、非常食って高いよね、等々。それから、実際の避難所では炊き出しの管理が出来ずに作りすぎてしまった事例があるという話や、ゴミが出ないように野菜の皮を剥かずにカレーを作った話など、現場の話もたくさん聞く事ができました。


夕食が落ち着いてきたら、お次は「防災グッズお試し会」です!
各々がもってきた試したい防災あれこれをします。

まずご紹介するのは夕食に持ってきたツナ缶を使った灯り作り。
ティッシュでこよりを作って、食べる前のツナ缶に穴を開け、そこにティッシュのこよりを入れて着火。するとこのように火が灯りました!2時間くらいは灯っていたと思います。
やり方の説明中
ツナ缶は火がつきましたが、ニシン缶はつきませんでした
ツナ缶の灯火で味噌汁があたたまるか実験中
缶づめで灯火を作る際は缶づめと火の相性があるようで、水煮缶はNG(油が使われていないので火が灯らない)、大豆系の油は火がつきにくいということでした。


お次はこちら。空き缶を2つと牛乳パックを使ってお湯を沸かします。
左側の空き缶は、下の部分がカットされています。(写真をクリックしてみてみてネ)


カットされた缶を下にし、切り込んだ部分に牛乳パックをカットしたものを入れます。その缶の上には水の入った缶を入れ、下の缶の牛乳パック片に火をつけます。


しばらくすると・・・お湯が沸きました!湧いたお湯はコーヒー用に。
私もそのコーヒーを味見しましたが、普通に温かくて美味しいコーヒーでした。
缶はビール缶ですが、中身はお湯です


こちらは火がなくても水を沸かす事ができるすごいグッズ。
黄色い袋に、付属の専用水とカイロのようなものを入れ、その後ペットボトルの水を入れるだけ。その後しばらく待つと湯気が出てきて、本当に熱い水ができました。
このグッズを持参した公民館の島田さんは、この温かい貴重な水で体を洗ったそうです。


そしてこちらは空気で膨らむキャンプ用マット。マットについている吹き口から、風船を膨らますように膨らませています。

エアーマットに仲良く寝そべる公民館男性陣

こちらも同じくエアーマットですが、表面がぽこぽこしています。

小さな坊やも興味津々

皆さんマットの寝心地を試したい!と、だんだんマットに人が群がってきました。



一通り防災グッズのお試しをした後は、輪になってミーティング。
防災やキャンプに関する経験・知識が豊富な参加者陣が話し出すと、どんどん出てくる色んなお話。

その時のお話をかいつまんでご紹介。

・避難所での実際の問題(衛生面、避難所自治、炊き出しと食中毒、支援物資の配給等)
・沖縄で大きな災害が起きた時の懸念事項(亜熱帯地域ならではの暑さに起因する問題や、離島という距離的ハンデ等)
・キャンプ型避難の重要性(人口あたりの避難所数が少なく、キャンプ型で行わざるをえないためそれを想定した行政側の対策や人々の備えの必要性等)
・行政と民間ではなく、民間と地域間で結ぶ災害時応援協定の重要性

などなど。そして今回の防災キャンプを次につなげるために、どんな形でやるのがいいか、という具体案まで話し合いました。
(ご興味ある方は1月21日の振り返り会においで下さい!)

ちなみに、夕食時にテーブルとして使用していたダンボールはなんと大きなメモ板に化けまして、参加者の石垣さんが率先してどんどん展開していく話題を漏れなく簡潔に記録してくれました。そのメモ力に感嘆の声が!石垣さん本当に助かりました!


こんな感じですダンボールメモ。裏面までびっしり。

ちなみに、被災地の避難所では実際にダンボールに共有することを書いて掲示し、避難所内での情報共有に役立るということがあるそうです。

話は尽きることなく(もちろんみんなシラフ)、シンデレラタイムも過ぎたころに消灯・就寝となりました。おやすみなさい。

「トライアル企画防災キャンプ!その③」へ続く!

2019年1月10日木曜日

トライアル企画防災キャンプ!その①

1月5日から6日にかけて「トライアル企画防災キャンプ」を実施しました!
ブログを書いているうちに長くなったため、記事を3つに分けて報告します。


実はキャンプの前には「防災×やさしい日本語カルタ編」のワークショップも実施。そちらの様子はこちらからお読み下さいませ♪

さて、今回のキャンプはタイトルの通りトライアル版。
実際に防災キャンプのお試しをしながら参加者みんなで宿泊型防災プログラムについて意見を交わしながら開発しよう!というような主旨の取組みで、大学コンソーシアム沖縄さんとの共催で実施しました。

今回の参加者は防災の専門家やキャンプのプロ、被災地へのボランティアをされている方や実際に被災地で避難所開設に携わっている方など、実に経験豊富な皆さまにご参加いただいたまさに贅沢な防災キャンプ。

今回防災キャンプをするにあたっては、参加者に以下のルールを設けました。

★ルール★
①自己完結型です。自分のものは自分で用意。(寝床や食事も)

②持ち物はバックパック一つまで。(実際に避難する想定でパッキングしてみよう!)

③試してみたい防災グッズやアイデアを持参。


1日目のプログラムはざっとこんな感じです。

1/5(土)
14時半~ 受付
15時~ オリエンテーション・自己紹介
15時半~17時半 寝床確保&準備・寝床見学
17時半~19時 ご飯準備、夕飯
19時半~21時 防災グッズお試し会

5日午後15時頃。キャンプに参加するメンバーが集い、まずはオリエンテーションと自己紹介を行いました。今回の参加者は16人程。

ざっとキャンプの日程を共有したあとは、早速各自で寝床の用意にはいります。
基本的には寝床も自前。使える資材としては、公民館の倉庫にあったダンボールと新聞紙のみです。

ダンボールをつなげて箱型の寝床をこしらえる人

ダンボールを立てて壁を作る人

新聞紙で何かしようとしている人

そこらへんの机を壁にしてダンボール屋根をつくる人

キャンプの達人は準備も早い!

1時間ほどで皆さん寝床をこしらえた後は、みんなの寝床見学ツアーを実施。
ツアーでは、寝床を作った本人が寝床で工夫したところを紹介したり、持ち物の紹介をしましたが、これがまた面白い!皆さんのアイディアや経験が現われた寝床になっていて、見所抜群でした。

まずはホールの隅っこに寝床をこしらえた人(筆者)。
こだわったのはダンボールに自画像を描いたことと、隠し窓を作ったことです。

続いては大学生女子二人組み。机を壁代わりにして新聞紙で囲い、天井も作り、外からなかが見えないように工夫しています。そしてなんと玄関付き!玄関にはちゃんと取っ手もあります。

続いては公民館の島田さん。こだわりは新聞紙の囲いです。背の高い島田さんでもなかで立って着替えられるそう。避難所のような場所では、こういう目隠しが助かりますね。

 続いてはキャンプに慣れた参加者です。テントはなんと2,000円からお釣りがくるくらいの値段だそう。手に持っているのは、太陽の光で調理ができる(そんな優れものがあるんですね!)器具です。
また、ご自身も阪神淡路大震災での経験があり、その経験から今回はあえてキャリーバックを持って参加されました。震災直後は公共交通機関は使えず、瓦礫などで車も使えない中、長い距離を徒歩で移動されたそうです。その際重い荷物をしょって歩くのは体力をかなり消耗するため、その時キャスター付きのバッグで移動できたのが良かったと話していました。

続いては年間60~70泊ほどキャンプをしているキャンプフリークの宮平さん。今回の企画の中心人物です。宮平さんはおしゃれなキャンプという切口からいろんな人がキャンプに親しむきっかけを作りたいということで、可愛い柄のテントや座椅子、そして黄色のバックパックでファッショナブルにキメてました。

続いてダンボールを3つ繋げて寝床を作った女子参加者。箱の中には寝袋がしかれています。工夫した点は上半身を起こせるようダンボールをカットしたこと。写真の姿勢のままダンボールの上でPCを触ったり、食事をしたりできます!

続いてもダンボールを繋げて寝床を作った参加者男子。ダンボールつなげ技は今回のキャンプで最も多く見られた寝床タイプでした。

 これまた続いてダンボールを繋げて寝床を作った参加者女子。手に持っているのは防災グッズのアルミ?寝袋。とても薄くて軽量なのですが、中に入って寝るととても暖かいそうです。

そして防災士の稲垣さん。稲垣さんは、阪神淡路大震災で被災され、その後ボランティア活動を精力的に行ってきた経験から寝床を作っていました。このシンプルな寝床は、まさに阪神淡路大震災の時の避難所での様子をそのまま再現した形だそうで、あの時のことを思い出す・・・と話していました。

続いてキャンプのプロ!北九州市からはるばるご参加いただきました。こだわりは右に見えるたくさんの三角ダンボール。どのように使うかというと・・・

 床に敷き詰め、その上にダンボールを敷き・・・

このように寝ます。直接地面にダンボールを引くよりも、地面から少し離すことで防寒になります。

続いて、こちらも阪神淡路大震災でボランティアとして活動された参加者です。その当時の寝床を再現しています。ポイントは、写真左下に見える新聞紙。実は新聞紙は袋状に作られていて、眠る時はこの袋に足を入れ冷えをしのぐということです。またタオルケットを持ってきたのは、タオル地の大きな布があると、被災地で何かと便利だった経験からと話していました。

そして今回一番リッチな寝床は館長です。なんとダンボールベット!那覇市津波避難ビルからお借りしたものです(いつもご協力をありがとうございます)。ダンボールベッドキットの中にはたくさんのダンボールが入っており、それらをまるでマトリョーシカのように組み立てるとこのようなベッドができます。

組み立てる前の状態。


以上が参加者みなさんの寝床でした。

その後は「トライアル企画防災キャンプ!その②」に続く~

2019年1月9日水曜日

防災×やさしい日本語かるた編、開催しました!

1月5日、年明け最初の土曜日に「防災×やさしい日本語かるた編」開催しました!


災害時に使う難しい日本語、例えば「避難」などは、外国の方にとっては漢字が読めず理解が難しかったり、「ひなん」という意味がわからないという事があります。

そこで”やさしい日本語”の登場!
「避難」を「にげる」などのやさしい日本語に言い換えて、外国の方にも伝わるように工夫します。

今回は日本人・在住外国人が一緒になって防災・災害にまつわる言葉をやさしい日本語に変換し、やさしい日本語の視点について学ぶ&防災意識を高めよう!という目的のもと開催されました。

特に今回は災害のなかでも沖縄と関係の深い「台風」に焦点をあてて、台風に関する災害用語を題材にやさしい日本語について考え、さらにその災害用語をかるたにして遊びました!

今回の企画は「やさしい日本語」を広める活動をしている日本語教師の瀬底先生&大仲先生&川野先生の3人に協力いただきました。

瀬底先生と大仲先生

講座スタート後、まずは参加者全員の自己紹介。
今回は日本人の他、ネパール、ベトナム出身の県内在住者の方も参加してくれました。



そして今回ご協力いただいている「Happyぼうさいプロジェクト」の皆さんも、はるばる福岡県・佐賀県から駆けつけてくれました!
Happyぼうさいプロジェクトの皆さん

自己紹介の後はグループ分け。今回のグループ分けはなんと、ビリッとやぶられたチラシを使ったグループ分け!

参加者はやぶられたチラシを一枚とって、そのチラシのパーツがピタッと合う人とグループになります。グループ分けの最初は「ユニ○ロのチラシ持ってる人ー?」とか、「か○ひでのチラシ持ってる人ー?!」などと声を掛け合いながらグループのメンバーを探すところからスタートしました。        

やぶれたチラシをパズルのようにあわせてグループメンバー探し

無事グループメンバーが揃ったら、本日やることの説明や主旨などの説明を受け、それから参加者みんなで台風に関する難しい日本語を挙げていきました。
たくさん出てきた台風用語

出てきた言葉は、「台風の目」「暴風域」「避難勧告」「進路」「ヘクトパスカル」「休校」など。極めつけは「けーし風」という沖縄ならではの単語も!

挙がった単語は各グループに振り分け、グループ毎で台風に関する難しい日本語をやさしい日本語に変換→イラストに描くという作業に入りました。台風用語をやさしい日本語にするのが案外難しく、どのグループも知恵を出し合いながら書いたり描いたりしていました。




けーし風、やさしい日本語でなんと説明すれば・・・?!

各グループで2~3枚の台風用語をやさしい日本語に変換し、かるたを作成した後は、いったんカードをずらっと並べ、各グループがどんな風に描いたかを見比べました。できあがったかるたはこちら!

ヘクトパスカルの表現が秀逸ですね
たしかに「休校」って難しい日本語かもしれません
完成したかるたたち

ずらっとならんだかるたを前に、参加者の皆さん写真を撮らずにはいられませんでした。
そんな皆さんを撮った写真がこちら。



どれも「なるほど~、こんな風に絵で表現したんだ!」とグループ毎に工夫がみられ、見比べるのも面白かったです。

かるたが完成したら早速かるた遊び!
読み札は、グループ毎で考えた”やさしい日本語”です。例えば「休校」は「がっこうがやすみになること」のような感じで読み札が読まれ、参加者はそのかるたを取ります。

床におかれたかるた。手前に見えるのは「河川氾濫」

「不要不急の外出を避ける」というムズカシイ日本語のかるたを取っています


かるた遊びを終えた後は、那覇市の津波避難マップを見て、参加者それぞれが○曜日の○時ごろは自分はどこにいるだろうか?と考え、そこからの最寄の避難所を確認しあいました。




 そして最後は参加者皆さんで記念撮影!
手に持っているのは今回作ったかるた

参加者からは、やさしい日本語に言い換えるのは案外むずかしい!という声や、今回のワークショップで「避難勧告」と「避難指示」の意味の違いを初めて知った!という参加者や、防災×やさしい日本語をかるたというツールで学べたことが良かったなど様々な感想を頂きました。

ご参加いただいた皆さま、やさ那覇の皆さま、Happyぼうさいプロジェクトの皆さま、どうもありがとうございました!